本作の主人公。
高い能力を持つが、普段はその実力を隠して学校生活を送っている一言でいえば、
能ある、いやありすぎる鷹は爪を隠すみたいな人物。
1年生体育祭時のリレーにおける
堀北学との一騎討ちのとき、2年生時に行われた普通の高校生ならば到底解けないような問題が出題された数学のテストの際に満点を取るなど、本気を出したことはある。
表向きの性格は大人しい上に口数が少なく、特別試験などにもきちんと参加し協力するといった協力的な性格なのだが…。
本性は冷酷であり、自分以外の他者は道具でしかないという考えを持つ。
特別試験に協力するのも、「非協力的だと悪目立ちする可能性があるから」という利己的な理由からであり、他者のためという理由ではない。
また、生徒会長の暴力行為を阻止しようとする、担任の胸ぐらを掴むなど、肝が据わっている部分もある。
アニメ(2017年放送)では感情が欠落した棒読みロボット的な人間として描かれているが、原作ライトノベルはそこまでではない。
生まれた時から
ホワイトルームと呼ばれる機関で教育を受けたという特殊な経歴を持ち、異常すぎるくらい能力が高いのはそのためである。
清隆は自由な世界を夢見て
ホワイトルームから逃亡し、
高度育成高等学校に入学した。
ホワイトルームの創設者である
綾小路父および同じくホワイトルームの関係者である高度育成高等学校理事長代行・
月城は清隆を連れ戻そうとしていて、「清隆が退学となりホワイトルームに戻らざるを得ない」状況を作るべくあれこれ画策している。
どちらか敗北した方が退学しなければならない条件で行われた清隆と
坂柳有栖の一騎討ちにおいて、例えばチェスで清隆が有利になるとそれをコンピュータで操作・妨害してまで退学させようとするほど。
挙げ句の果てには清隆2年生進級とともに新たに入学した1年生の中に清隆と同じホワイトルーム生を紛れ込ませ、刺客として清隆を狙わせた。
月城はともかく、清隆と綾小路父の決着は未だついていない。
ちなみに綾小路父が清隆奪還に執念を燃やす理由は、別に子供が恋しいとかいうわけではなく、清隆がホ ワ イ ト ル ー ム の 最 高 傑 作といわれるレベルのホワイトルーム史に残る超優秀なヤツだったからである。
恋愛面でも清隆君の活躍はめざましい。
彼に好意を抱いている女子は同じクラスの
佐倉愛里、
佐藤麻耶、
軽井沢恵、Bクラスリーダー・
一之瀬帆波。
また、Aクラスリーダー・
坂柳有栖は彼に強い興味を覚えている。
龍園翔クラスの頭脳ともいえる
椎名ひよりとは読書友達らしいが、図書館で二人仲良く本の感想を言い合う姿はもはや逢引きにしか見えない。
一方、登場した当初は定番の黒髪美少女系メインヒロインかと思われていた
堀北鈴音は異性としての好意を寄せているわけではない様子。
最終的に清隆は
軽井沢恵と付き合うことになり、関係は秘匿しつつ仲睦まじくしていたが、2年生2学期が始まった時点で関係を公表したらしい。
清隆は軽井沢を彼女という名の駒として利用している。
駒だからといって別に酷い扱いをしているわけではないが。
しかし、清隆はいずれ軽井沢と別れなければならないと考えているようだ。
というのも、軽井沢には過去のいじめが原因でスクールカースト的あるいは単に実力が最強な者に守ってもらいながら学校という世界を懸命に生きようとしているという事情があり、入学当初、すなわち清隆を好きになる前はクラスを率いる
平田洋介に寄生していた。
それが清隆に好意を抱き、実際に付き合うようになってから依存先が清隆に移動しているようで、清隆は軽井沢を誰かに依存する癖をやめさせ、自分一人で何とかできるよう成長させることを目指している。
他にも
堀北鈴音を成長させ、クラスのリーダー的存在に引き上げたりしているので、彼はクラスの構成員を伸ばすことでクラス全体の実力を底上げしようとしているらしい。
もっとも彼自身はこのままいわゆる堀北クラスに残るのではなく堀北クラスが他クラスと戦えると自信を持って言えるようになったどこかのタイミングで
一之瀬帆波率いるBクラスに移籍するのではないかという考察があったりするので、自分がAクラスとして卒業したいからやっているのではない。
最終更新:2022年08月31日 21:58