「…んん」

意識は起きたけれど眼が開かない。
暖かくて柔らかい感触が身体を包んでいて気持ちいい…。

ん?!

はっとして、眼を開けると、すぐそこに幸せそうな顔で寝ている唯先輩がいた。

あー、そうだった。昨日は土曜で。
先輩のアパートに泊まりにきてたんだった。

…段々目が覚めてきた。
と、同時に夜の事も思い出してしまって一人で赤くなる。

「と、とりあえず起きよう」
私を抱きしめている先輩の右腕をそっと外そうとすると、

「うぅーん」ぎゅう。

ええ?抱きしめ直されてしまった…。

…まあいいか。日曜日だし。
気持ちいいし。
もう少しこのままで。

私は先輩の方へ身を寄せて、覚めかけていた意識を手放した。

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「んぁ~」

眼を開けると、あずにゃんはまだ私の腕の中ですやすや眠ってる。

おぉ、私が先に起きるとは!
珍しい事もあるもんだって、自分でいっててちょっと情けない…。
あ、でも夜に疲れさせちゃったのかな?くふふ。
あずにゃんかわいかったな~。

じゃなくて!
よし!せっかくだから朝ご飯の用意をしてあげよう!

そう意気込んで、起きるためにあずにゃんの首の下から、そーっと私の左腕を抜こうとしたら

「う~ん」きゅっ

あずにゃんが擦り寄ってきちゃいました。

うん、もういいよね。仕方ないよね。
起こしちゃ悪いし。

さっきの意気込みをあっさりと捨てて。
さあ、寝ちゃおう寝ちゃおう~
と、あずにゃんをそっと抱きしめ直した。



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最終更新:2010年11月21日 22:06