「電気消しますよー」
「あ、待って。目覚ましセットしなきゃ」
「8時ですよ。間違えないで下さいね」
「明日は大事なデートだもんねぇ……これで良しと」
「じゃあ消しますよ」
「ほいほーい」
カチッ
「あ、小電球も消して」
「どうして?」
「真っ暗な方がドキドキして楽しいじゃん」
「子どもですか……じゃあ消しますよ」
カチッ
「足元気をつけてね」
「大丈夫ですよ……よいしょっと」
「おかえり
あずにゃん。ぎゅっ」
「ただいま唯先輩……って何言わせるんですか」
「ふふっ……明日のデート楽しみだね」
「遊園地なんて、中学校の卒業旅行以来ですよ」
「このへん遊園地ないもんね」
「遠出にはもってこいです」
「そうだね」
「……」
「……あったかいね、あずにゃん」
「……はい」
「……キス、してもいい?」
「……ちょっとだけですよ」
「えへへ……ちゅ」
「ん……ふむっ……」
「……んんっ……くちゅ……」
「ん、ちゅる……れろっ……」
「れろれろ……ぴちゅっ、ちゅぱ……」
「……ちゅう……んん……ちゅるっ……」
「くちゅっ……ちゅ……はぁ、はぁ」
「はぁ……舌入れるなんて反則ですよ」
「だって……あずにゃんが可愛かったんだもん」
「もう……その気になっちゃうじゃないですか」
「えへへ……続きしちゃう?」
「明日起きられなくなっちゃいますよ」
「少しくらいなら大丈夫だよ。まだ10時前だし」
「そうかな……?」
「うん。1週間ぶりだし……ね?」
「うん……んっ……」
「……んんっ……あずにゃん大好き……」
「……私も……唯先輩大好き……」
───────
───
─
翌朝
ピリリリリリリッ
「うーん……」
ピリリリリリカチッ
「ふわああっ……何とか起きれた」
「……幸せそうな寝顔しちゃって……くすっ」
「少しだけ寝かせておいてあげようかな」
「よし、顔洗おうっと」
──20分後
「唯先輩、唯先輩!」
「あ、あずにゃんおはよう……」
「朝ごはん作ったから一緒に食べましょう」
「ほんと!?いやぁ、悪いねぇあずにゃん」
「早く着替えて下さいね。デートに行けなくなっちゃいますよ」
「うん、すぐに着替えるよ!」
パタパタ
「おまたせ~」
「それじゃあ……」
「「いっただきまーす」」
「はむっ……んん~目玉焼きおいしぃ」
「お味噌汁も冷めないうちに飲んで下さいね」
「はーい。たまには朝食にご飯もいいよねぇ」
「唯先輩はパン派ですもんね」
「お母さんもお父さんもパン好きだからね……ずずっ」
「お味噌汁どうですか?」
「うん!最高だよ!」
「良かったぁ……」
「朝から恋人の作ってくれたお味噌汁を飲めるなんて……私すごく幸せだよ」
「もう……恥ずかしいですよ」
「えへへ……今日は楽しみだねぇ、あずにゃん」
「そうですねぇ……あ、もうこんな時間ですよ唯先輩!」
「おおっ!急がなくては!」
「ぱくっ……ぱくっ……ふぅ」
「「ごちそうさまでしたー」」
「私後片付けやっておくので、先に洗面所使ってていいですよ」
「すまんのう、あずにゃん。後で髪の毛セットしてあげるね!」
「お願いします」
カチャカチャ
「終わったよーあずにゃん!」
「じゃあ、私洗面所使いますね」
「髪結ぶときは言ってね」
「はいはい」
──15分後
「よし、戸締りもバッチシ」
「忘れ物ないですか?」
「携帯もお財布も持ったよー」
「じゃあ、行きましょうか」
「レッツゴー!」
おしまい
- テンポがいいから、好きだなぁ -- (名無しさん) 2014-04-08 21:58:11
最終更新:2010年11月26日 06:40