仕方ないじゃん。
大事な受験なんだから。
分かってはいるけど…
やっぱり、会いたいな…
あの温かい体で…力強く抱きしめてほしい。ぎゅうって。
あの優しい声で…名前を呼んでほしい。
あずにゃんって。
会えなくなって何となく分かったことがある。
私、唯先輩に依存していたのかも。自分が思っている以上に。
一緒にいることが当たり前すぎて気付かなかった。
私にとって彼女が、どれくらい大きい存在であったか。
人肌が恋しい。
もとい、唯先輩の温もりが恋しい。
ねぇ…唯先輩…
私…あなたに会いたいです。
会って…ぎゅうってしてほしいです。
いつも世話焼いてあげてるんだから。
たまには私のワガママ…聞いてくれてもいいじゃないですか。
会いたいよぉ…ゆいせんぱぃ…
「あーずにゃん」
「!」
「えへへ、やっぱりあずにゃんは温かいや」
「…どうしてここに?」
「なんか…急にあずにゃんに会いたくなっちゃって」
「…受験勉強はいいんですか」
「たまには息抜きも必要なのです。ふんすっ」
「…ふふっ」
「何がおかしいの?あずにゃん」
「いえ、何でもないですよ」
「ふうん。変なあずにゃん」
「…今日だけの特別ですからね」
「うん。いっぱい補給させてね」
やっぱり…唯先輩はあったかいな。
最終更新:2010年12月10日 13:53