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いつものお茶の時間、皆で他愛もない話をしていると、突然澪先輩が私の顔に手を伸ばしてきた。

梓「な、なんですか?」
澪「動くなよー…よし、取れた」

澪先輩の指先を見ると、ケーキのクリームが付いていた。どうやら私の頬についていたらしい。
なんてことだ。話をするのに気を取られていて、まったく気付かなかった。

梓「あ、ありがとうございます…」
澪「まったく、梓もおっちょこちょいなとこあるんだな」

澪先輩はそのまま指をペロリと舐めた。私は恥ずかしくなって澪先輩から顔をそらす。
私としたことが…こんな、唯先輩みたいなドジするなんて…はっ…唯先輩!?まさか今の…
私はあわてて唯先輩の方を見る。…思った通り、先輩は明らかに不機嫌そうな表情で私を睨んでいた。

律「唯、どうした?なんか元気ないな」
唯「…なんでもない!モグモグ」
律「おぅい!それ私のケーキだぞ!!」

まずい。これは後でしっかり話をしなければ…

唯先輩は、部活が終わるまで一度も私と口を聞かなかった。
皆が帰って部室に二人きりになっても、唯先輩は私の方を見ようとしない。

梓「…唯先輩」
唯「……」
梓「…もう」

私はゆっくりと歩み寄り、唯先輩を後ろから優しく抱き締める。
唯先輩はびくっと体を震わせたものの、拒絶する気配はなかった。

梓「唯先輩、なにツンツンしてるんですか?」
唯「……」
梓「当ててあげます。さっき澪先輩が私にしてくれたことで怒ってるんでしょ」
唯「……」

唯先輩は何も言わない代わりに、小さくうなずいた。まったく、この人は意地っ張りというかなんというか…

梓「もう、そんなことで怒ることないのに」
唯「…だって」
梓「だって?」
唯「だってあずにゃん、澪ちゃんにクリーム取ってもらった時、すごく嬉しそうな顔してた」
梓「そう…ですか?」
唯「そうだよ!あずにゃんは私より、澪ちゃんの方が好きなんだよ…」

今、私からは直接唯先輩の顔を見ることは出来ない。でも、見えなくても手に取るように唯先輩の表情が読み取れた。
きっと、今にも泣きそうな顔してるんだろうな…私はさらに力を入れて唯先輩を抱き締める。

梓「…唯先輩のバカ」
唯「え?」
梓「私は確かに先輩たちのこと好きですけど…唯先輩より好きな人なんていませんよ?」
唯「…うそだ」
梓「嘘じゃないです。私、唯先輩のこと世界で一番好きですから」
唯「そ…そんなの…うぅ…」

唯先輩はまだ何かを言おうとしていたが、言葉が見つからないようだった。
ホント、この人はかわいいんだから…

梓「先輩、仲直り…しましょう?」
唯「でも…」
梓「まだ不満ですか?だったら」

私は素早く唯先輩にキスをする。唯先輩は驚いたように私を見つめた。

梓「これで…わかってくれましたか?」
唯「う…うん…わかった…」
梓「じゃ、仲直りのしるしに手をつないで帰りましょうか」
唯「わ、待ってよあずにゃん!」
梓「ふふ、先輩…大好き♪」


終わり


  • レズ? -- (無) 2009-12-16 23:03:37
  • ↑百合 -- (名無しさん) 2010-08-01 11:04:57
  • 同性愛! -- (あずにゃんラブ) 2013-01-22 07:50:27
  • 文章は百合、コメ欄はホモの巣窟 -- (名無しさん) 2014-08-27 23:37:58
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最終更新:2009年11月15日 03:12