かいしきのじ!
「あーあー、テストテスト。マイクのテスト中……」
「唯先輩、マイク点検の真似事やってる場合じゃないですよ」
「えへへ、これ一度やってみたかったんだよねぇ」
「子供ですか……それよりほら、皆さんが開会宣言を待ってますよ」
「おお、そうだった!」
「もう……それじゃあ、リハ通りお願いします」
「コホン……それでは、皆さん!」
「只今より!」
「第二回!」
「はわほわ唯梓SS祭りを!」
「開会することを!」
「ここに宣言します!」
「……ふぅ、何とかできたかな?」
「大丈夫だと思います。それにしても、第二回なんてありがたいですよね」
「そうだねぇ。今回は一体、私たちのどんな秘話が明らかに……」
「恥ずかしい言い方しないで下さい!……(キーン)……ひゃああっ!」
「ううっすみません、大きな声出しちゃって……」
「私は大丈夫だけど……こんなにしがみついちゃうなんて、やっぱり私のこと……?」
「あっ……ちち違います!これはその……」
「あっずにゃーーーん!」
「にゃあああっーーー!」
────
「「ただの開会宣言がどうしてこうなった……」」
「素敵よ、唯ちゃん梓ちゃん!」
一日フライング
しきりなおし!
「さあ、唯先輩。私の言った通りに謝罪の言葉を述べて下さい」
「み、皆さん。この度は、主催者が開催日を間違えるという重大なミスを犯してしまい、大変申し訳ありませんでした」
「訂正してお詫びするとともに、今回の謝辞をもって改めて開催宣言と代えさせて頂きます」
「……こんな感じで大丈夫かな?」
「全く……唯先輩のせいで私まで恥かいちゃったじゃないですか」
「ううっ、面目ないのう……」
「そうやってフザけているから、大事な日取りを間違えたりするんですよ」
「だって……はやる気持ちを抑えられなかったんだもん」
「何をはやる必要があったというんですか」
「あずにゃんとの、愛のメモリーを早く読みたくて……」
「なっ///……だから、そういう恥ずかしい発言はき……んっ……」
「……ぷはぁ。もう、大きな声出したらダメでしょあずにゃん」
「す、すみません……」
「あずにゃんは分からず屋な子猫ちゃんだね……ふぅ」
「ひゃうっ///み、耳はらめぇ……」
「ふふっ……たっぷりとお仕置きしてあげなくちゃ」
「にゃああ……ゆいせんぱいのいじわるぅ……///」
────
「いつの間にか唯が逆転してやがる……」
「まあ何はともあれ、謝罪は済ませたし一件落着だな」
「斎藤……ティッシュの追加発注をお願い」
最終更新:2011年02月09日 21:54