憂「あ、梓ちゃんはチャイナドレスにしたんだ」
純「へー、なかなか似合ってるんじゃない?」
梓「そ、そうかな……えへへ」
憂「こうしてたまには袖を通してあげないとね」
純「だねー、それにしても軽音部って何でこんなに衣装があるの?」
梓「そこは深く聞かないで……というか、演劇部とかも使ってるみたいだから、軽音部だけのってわけじゃないし」
純「そういえばさ、梓ーそのチャイナドレスだけっど……」
梓「ん?」
純「うん、スリット深すぎてパンツ見えてる」
梓「へっ……あっ!」
純「梓って見かけの割りにすごい下着着けてるよねー」
梓「み、見ないでよっ!」
憂「ダメだよ、純ちゃん?梓ちゃんの勝負下着見ていいのはおねえちゃんだけなんだから」
純「あ、そっか。今日は梓唯先輩の日だっけ。ごめんごめん、こりゃ私が悪かったわ」
梓「うぅ……なんか謝られてるのにむかつくんだけど」
純「どうせならそのまま行ったら?唯先輩悩殺間違いなしだよ。いろいろ手間が省けていいんじゃない?」
梓「人を発情期の猫みたいに言わないでよっ!」
憂「うーん、でもどうかなぁ……」
純「あれ、憂的にはダメだった?」
憂「ううん、おねえちゃん的にはヒットだと思うんだけどね。えっと、先週末の話なんだけど」
梓「……あ」ヤバ
純「なになに、この間って……唯先輩の部屋に行ったとき?」
憂「うん、そのときお姉ちゃんは留守でね。梓ちゃんが出迎えてくれたんだけど」
純「まずそこから突っ込みたいね」
憂「それくらいいつものことだよ」
純「いつものことなんだ」
梓「……う、うるさい」
憂「でね、なぜかそのとき、梓ちゃんチャイナドレス着てたの」
純「……ほほー。それは気になる情報だね。どうして梓は唯先輩の部屋でチャイナドレスでいたか……」
梓「あ、あれは……」
憂「それでね、ちょっと気になったからそのままクローゼットに潜んでたんだけど」
梓「何で潜んでるのおおおおっ!!」
純「憂、GJ」
憂「帰ってきたおねえちゃんはね、梓ちゃんの格好に少しだけびっくりしたみたいだったけど」
純「ほうほう、だけどだけど?」
憂「すぐにいつもの笑顔に戻って『どうしたの、
あずにゃん?こんな格好して』といいながら梓ちゃんをぎゅっと抱きしめるとね……」
梓「ストップ、憂、ストップ!お願い!」
憂「こう、スリットからするっと手を差し入れて――すっかり力の抜けた梓ちゃんを――舞台をベッドに移して――」
梓「いやああああ!どこまで、どこまで見てたの!さ、最後まで!?衣装交換後までは見てないよね!?」
憂「という展開になってるのかなって予想してたんだけど、本当だったみたい。大丈夫だよ、梓ちゃん。本当は潜んだりしてないから」
純「まあ、潜むまでも無くわかるよねー。そっかぁ……じゃあ唯先輩には新鮮味が無いのかな、そのチャイナドレスじゃ」
梓「……へっ?あ、あれ?」
純「ほい、梓。せっかくそこまで自爆したんだから、もう最後まで話しちゃいなよ」
憂「うんうん、梓ちゃんの口から聞きたいな。お姉ちゃんとのチャイナドレスプレイ」
純「えっと、衣装交換ということは一通り可愛がられた後、今度は唯先輩にチャイナドレス着せて……それでどうしたのかなー、梓は?」
憂「気になるよね。梓ちゃんって基本的にネコって話だから……頑張っちゃったのかな」
梓「……」プルプル
純「それにしても、チャイナドレスはダメかー。あ、それならこのゴスロリっぽいドレスとかどうかな」
憂「あ、それ確か先々週。でも、お姉ちゃんには好評だったみたいだし、まだ結構効果あるかも」
梓「もういやあああ!」ギニャー