学校の怖いうわさ唯さんが来た

口さけ女の話を皆さんはご存知ですか?そう、マスクをして「私、綺麗?」と聞いてくる
やつですね。私達の学校にもあるんですよ。そんな感じの話(?)が。

<ケース1>

ある日の放課後
ある女子生徒が一人で廊下を歩いていました。すると、セミショートの女の子が
話しかけてきました。
「ねえ、この写真の女の子、可愛い?」
「え・・・・・・」
写真を見ると、ネコミミをしているツインテールの小柄の女の子が写っています。
「可愛い?」
その女の子がもう一度聞いてきます。
「・・・え、ええ、可愛いと思います」
「妹とか恋人とかにしたいくらい?」
「えーと、はい、それくらい可愛いと思います」
「・・・・・そっか。・・・・・・でもね、それは無理だよ」
と言って、セミショートの女の子が肩を掴んできます。
「ひっ!!」
「この子は私の恋人なんだよ。そのことを君にもしっかりと分かって・・・・・」
ガシッという音とともに、セミショートの女の子が引き離されます。
「なにをやってるんですか、もう。練習に行きますよ」
さっきの写真の女の子です。ネコミミはつけていませんが
「あ~う~、駄目だよ。今から、あの子に私達の馴れ初めを話さないと・・・・・」
「・・・・・・・それは私と練習するより大切なんですね」
シュン。
「じゃあ、練習に行こうか、あずにゃん
「その前に、ちゃんとごめんなさいしないといけませんよ」
「そうだね、怖がらせてごめんなさい」
「・・・・・あ、いえ、あ、あの、助けてくれてありがとうございます。な、名前は」
「あ、中野梓といいます。こっちは平沢唯先輩です」
「あ、ありがとうございました、梓さん」
「気にしないで下さい。じゃあ、行きましょうか、唯先輩」
「うん」
そういって、梓さんは唯さんを連れて行きました。

<ケース2>

ある日の放課後、
ある女子生徒が一人で廊下を歩いていました。すると、セミショートの女の子が
話しかけてきました。

「ねえ、この写真の女の子、可愛い?」
「え・・・・・・」
写真を見ると、ネコミミをしているツインテールの小柄の女の子が写っています。
「可愛い?」
その女の子がもう一度聞いてきます。
「か、可愛くないと思うよ」
「・・・・・・・・・・・え?ごめん、よく聞こえなかったよ。もう一回言って」
「 か、可愛くないと思うって言ったの」
「・・・・・・・・へえ、君にはあずにゃんの良さがわかんないんだ~。仕方がないな~」
ガシッと腕を掴まれました。
「え、あのっ・・・・・」
「じっくりと、あずにゃんのよさを教えてあげるよ~、さあ、おいで~」
一時間後
「もう帰らせてください」
「ん、まだ、十分の一も終わってないよ?」
「誰か、助けて」
その時にガッと、勢いよくドアが開かれました。
「何をしてるんですか、唯先輩!!練習にも来ないで!!」
「え、あずにゃんの良さについて語ってたんだよ」
「もう!そんなことより部活に行きましょう」
「え、まだ、終わってないよ。もう少し・・・・・」
「・・・・・・・・私が唯先輩がいなくてどんなに寂しかったと思ってるんですか」
「うん、すぐに行こう」
「た、助かった」
「大丈夫ですか?」
「え、うん。たしか、中野さんだよね、ありがとう」
「いえ。ちゃんと謝らないと駄目ですよ、唯先輩」
「え~、その子、あずにゃんの写真を見て、可愛くないって言ったんだよ~」
「え、いや、それは・・・・」
「あー、気にしないで下さい。たいしたことじゃないですから」
「むー、なにを言ってるのさ、重要なことだよ。あずにゃんはとっても可愛いんだよ」
「そんなに拗ねないで下さいよ。・・・・・私は唯先輩に可愛いって言ってもらえれば
満足なんですから」
「あずにゃん・・・・・」
「唯先輩・・・・・・・」
「えーと」
「・・・・・・・・・はっ。ほら、唯先輩、さっさと謝って部活に行きましょう」
「そうだね、あずにゃん。ごめんなさい」
「あ、はい。あ、中野さん、えーと、さっきは可愛くないっていったけど、中野さんは可愛いよ。
それと、ありがとうね、中野さん」
「あ、いえ、ありがとうございます。では私たちは行きますので」
そういって、梓さんは唯さんを連れて行きました。

<ケース3>

ある日の放課後、
ある女子生徒が一人で廊下を歩いていました。すると、セミショートの女の子が
話しかけてきました。
「ねえ、この写真の女の子、可愛い?」
「え・・・・・・」
写真を見ると、ネコミミをしているツインテールの小柄の女の子が写っています。
「可愛い?」
その女の子がもう一度聞いてきます。
「えーと」
こう聞かれたら、こう答えなさいって、聞いたなと思い、この女の子は答えました。
「とっても、可愛いですね。あなたにとっても、お似合いですよ」
「え~、そう?でへへ~ありがとうね~。そうだ、アメちゃんをあげよう」
そう言って、セミショートの女の子はアメをくれました。
「あ、ありがとうございます」
「えへへ~、じゃあ、あずにゃんが待ってるから、部活に行くね」
と言って、唯さんは去っていきました。


  • 意味不明 -- (みこ) 2011-08-13 13:26:03
  • 怖くない。寧ろ笑える! -- (あずにゃんラブ) 2012-12-30 03:54:15
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最終更新:2011年03月31日 13:55