赤い紙、青い紙という話を知っていますか?そうです、トイレなどで赤い紙ほしいか、
青い紙ほしいかと、聞いてくる話ですね。実は私達の学校にも似たような話があるんです。
その話とは・・・・・。

<ケース1>
ある日の放課後
ある女子生徒が一人で廊下を歩いていました。すると、セミショートの女の子が
話しかけてきました。
「ねえ、この写真の女の子を見て」
そう言われて、写真を見ると、ツインテールをした小柄な女の子が写っていました。
「でね、この中で誰がこの女の子とお似合いと思う?」
そう言って、セミショートの女の子は4枚の写真を見せてきました。
「はあ。このツインテールの女の子とお似合いの子を選べばいいんですか」
「うんっ」
「じゃあ、この人で・・・・・・」
その女子生徒は、姫カットの女の子を選びました。すると、セミショートの女の子は
ひどくがっかりした表情をしました。そして、
「・・・・・・・・・どうして?」
と、声まで、がっかりして聞いてきました。
「え、えーと、この女の子って秋山さんですよね。ファンクラブもありますし。それで、この
ツインテールの女の子もしっかりしてそうですし。なんというか、女子高にありがちな
お姉さまな関係というか姉妹にも見えますし」
「・・・・・・・・・・・そっか。時間をとらせてごめんね。じゃあね」
そう言って、セミショートの女の子は去っていきました。

「遅くなりました。って何で唯先輩、そんなに暗いんですか?」
「さあ?ずっとこんな感じだ」
「・・・・・・・・・・ねえ、あずにゃん
「な、何ですか」
「私と澪ちゃん、どっちがお姉ちゃんがいい?」
「ええっ。なんですか、突然」
「いいから、答えてよ」
「え、えーと、言いづらいんですけど、澪先輩です」
「・・・・・・・・・・・・・・そうだよね、澪ちゃんの方がしっかりしてるもんね。私はだらしない
もんね」
「い、いえ、そういうことじゃなくて、唯先輩がお姉ちゃんとなると、こ、恋人同士になれない
なって、思って・・・・・・・・」
「あずにゃん・・・・・・・・」
「唯先輩・・・・・・・・」
「何なんだ、この空気は」
「ねえ、ムギ。お姉ちゃんに選んでもらったのにどうしてだろう、とても悲しいんだ」
「頑張って、澪ちゃん」
「澪はなんで、ショックを受けてるんだ」
「あ、いえ、別に、それだけで澪先輩を選んだわけじゃ・・・・・」「そうなの、あずにゃん?」
「ああっ。そんな悲しそうに見ないで下さい。い、一番の理由はお姉ちゃんよりも恋人に・・・・」
「なんか、とっても、虚しいよ、ムギ」
「私は応援してるわ、澪ちゃん」
「何なんだ、この状況は」

<ケース2>
ある日の放課後、
ある女子生徒が一人で廊下を歩いていました。すると、セミショートの女の子が
話しかけてきました。
「ねえ、この写真の女の子を見て」
そう言われて、写真を見ると、ツインテールをした小柄な女の子が写っていました。
「でね、この中で誰がこの女の子とお似合いと思う?」
そう言って、セミショートの女の子は4枚の写真を見せてきました。
「はあ。このツインテールの女の子とお似合いの子を選べばいいんですか」
「うんっ」
「じゃあ、この人で・・・・・・」
その女子生徒は、ベージュ色の髪をした女の子を選びました。すると、セミショートの
女の子はひどくがっかりした表情をしました。そして、
「・・・・・・・・・どうして?」
と、声まで、がっかりして聞いてきました。
「え、えーと、なんか、おっとりしてそうな感じがして、しっかりしてるけど、弱い部分も
ありそうなこの子ことも、包み込んでくれそうというか」
「・・・・・・・・・・・そっか。時間をとらせてごめんね。じゃあね」
そう言って、セミショートの女の子は去っていきました。

「どうしたの、唯ちゃん。なんか、暗いわよ」
「私ね、自信無くなっちゃったよ。私が、あずにゃんの恋人として、あずにゃんを支えていける
かなって」
「大丈夫よ、唯ちゃん。大事なのは、愛よ。梓ちゃんを想う、その気持ちを持っていることが
とっても、大事なのよ」
「・・・・・・そうだよね、ムギちゃん。大事なのは愛だよね」
「ええ、唯ちゃん。自信を持って」
「なあ、澪、あの二人はなに、恥ずかしいことを言ってるんだ?」
「放っておこう」

<ケース3>
ある日の放課後、
ある女子生徒が一人で廊下を歩いていました。すると、セミショートの女の子が
話しかけてきました。
「ねえ、この写真の女の子を見て」
そう言われて、写真を見ると、ツインテールをした小柄な女の子が写っていました。
「でね、この中で誰がこの女の子とお似合いと思う?」
そう言って、セミショートの女の子は4枚の写真を見せてきました。
「はあ。このツインテールの女の子とお似合いの子を選べばいいんですか」
「うんっ」
「じゃあ、この人で・・・・・・」
その女子生徒はカチューシャをしている女の子を選びました。すると、セミショートの
女の子はひどく驚いた表情をしました。
「え、本当に。どうして?」
「え、えーと、男の子っぽくて、引っ張っていってくれそうというか、この女の子を守ってくれそう
と感じたんですけど」
「・・・・・・・・・・・そっか。時間をとらせてごめんね。じゃあね」
そう言って、セミショートの女の子は去っていきました。

「どうしたんだ、唯。また、暗くなってるぞ」
「澪ちゃん。・・・・・・・実はね、かくかくしかじかなんだよ」
「何をしてるんだ、唯は。それで、唯は自分が選んでもらえなくてショックなわけか」
「うん。でも、それよりも、澪ちゃんやムギちゃんじゃなくて、りっちゃんが選ばれたこと
がショックというか」
「おいっ」
「言われてみれば、そうだな」
「澪もかよ」
「いや、別にりっちゃんが悪いんじゃないんだよ。だけどね・・・・・・はあ」
「なんか、私も落ち込んできた」
「なに、この扱いは」
「大丈夫よ、りっちゃん。私はりっちゃんを応援するわ。頑張って」
「何を!?・・・・・・・・・・こうなったら、私の魅力で梓を唯から奪ってやる」
「む。あずにゃんは渡さないよ、りっちゃん」
「遅くなりました。あれ、どうしたんですか、皆さん」
「あ~ず~さ、向こうで、私とお茶しよう」
「何ですか、突然。引っ張らないで下さい」
「駄目だよ、あずにゃんはこっちで、私といちゃいちゃするの」
「唯先輩も引っ張らないで下さい。にゃー」
「このお茶、美味しいな、ムギ」
「ありがとう、澪ちゃん」
「ふ~、今日も平和だな、ムギ」
「そうね」
「見てないで、助けてくださいよ~」

<ケース4>
ある日の放課後、
ある女子生徒が一人で廊下を歩いていました。すると、セミショートの女の子が
話しかけてきました。
「ねえ、この写真の女の子を見て」
そう言われて、写真を見ると、ツインテールをした小柄な女の子が写っていました。
「でね、この中で誰がこの女の子とお似合いと思う?」
そう言って、セミショートの女の子は4枚の写真を見せてきました。
「はあ。このツインテールの女の子とお似合いの子を選べばいいんですか」
「うんっ」
「じゃあ、この人で・・・・・・」
その女子生徒はセミショートの女の子を選びました。すると、その女の子は嬉しそうに
「え、本当に」
と言いました。
「ねえ、本当に、本当に。嘘じゃないよね」
「は、はい。嘘じゃありません」
「よし、じゃあ、一緒に来て」
「え、ちょっと・・・・」
セミショートの女の子はその女子生徒の腕を突然掴み、どこかに消えてきました。

「遅れました。・・・・・って何をしてるんですか」
「やっほ~、あずにゃん」
「こんにちは、梓ちゃん。澪ちゃん達は遅れてくるわ」
「はあ。それはいいんですけど、そちらの方は」
「あ、あの、中野さんですよね」
「え、ええ。まあ、そうですけど」
「この人が中野さん。すごい可愛らしいですね」
「でしょ~」
「なんですか、一体」
「あ、すいません。私はもう行きますので。それにしても、人は見かけによらないんですね。
こんなに、真面目そうなのに、夜はすっごい積極的になるんですね」
「!?」
「では、さようなら」
「じゃあ、またね~」
「さようなら~」
「・・・・・・・・・・・な、なんですか、今のは!!」
「?どうしたの、あずにゃん?」
「あ。今、梓ちゃんの分のお茶も出すわ」
「ありがとうございます。・・・・・・・・って、そうじゃありません。唯先輩、彼女に何を話したんですか」
「なにって・・・・・あずにゃんとの思い出?あ。あずにゃん、焼きもち?」
「違います!最後にあの子が言ってた、夜は積極的になるとかなんとかって」
「ああ。そんな話もしたね」
「そんな話もしたね、じゃ、ありません!」
「ごめんね~。あずにゃんとのことを話してたら、止まらなくなっちゃって」
「・・・・・・・・・・もう、いいです。唯先輩なんか嫌いです」
「・・・・・・・・・・・・・・えっ」
ガチャン。
「そ、そんな、あずにゃんが私を嫌いだなんて・・・・・・・・」
「ふ、ふん。唯先輩が悪いんですからね・・・・・・・・・・・」
「うぅ~、ムギちゃ~ん」
「大丈夫よ、唯ちゃん。私が恋人になってあげるわ」
「!?」
「私が恋人になれば、いくらのろけても大丈夫よ」
「うぅ~、むぎちゃ~・・・・・」
ドンッ。
「きゃっ」
「駄目です。唯先輩の恋人は私なんです。いくら、ムギ先輩でも渡しません。だって・・・・・」
「すいませ~ん。忘れ物しちゃって・・・・・・・」
「唯先輩は私の大事な恋人なんですから!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・失礼しました」
「しまったー」

「遅くなった」
「ヤッホー、澪ちゃん、りっちゃん」
「ん?どうしたんだ、梓は。なんか、落ち込んでるんだけど・・・・・・・」
「澪ちゃん、世の中には知らなくてもいいことがあるのよ」
「はあ?」


  • 私も噂の唯先輩に会ってみたい。できれば4で。 -- (あずにゃんラブ) 2012-12-30 04:13:45
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最終更新:2011年04月15日 22:26