梓「唯先輩♪」
唯「あずにゃん!」

ある日の放課後、私は唯先輩の教室にやってきた。。
普段は直接部室に行くのだが、その日は無性に唯先輩に会いたかったのだ。

梓「特に用事はないんですけど…一緒に部室に行こうかなって」
唯「そっか!じゃあちょっと待ってて!教室の掃除当番なんだー」
梓「はい♪」

私は教室の入り口で唯先輩を待つことにした。掃除をしている姿を見るのもなかなか新鮮だ。
にやつきながら立っていると、後ろから律先輩の声が聞こえた。

律「あれ?梓じゃん」
梓「あ、律先輩…こんにちは」
律「おう!唯を待ってるのか?」
梓「はい!今掃除中みたいで…ていうか、律先輩は何してるんですか?」
律「ちょっと澪のとこ行ってたんだよ。さ、私も掃除頑張るぞー!っとその前に…」

律先輩は私の横をすり抜けると、忍び足で唯先輩に近づいていく。
何を企んでいるんだろうと思っていると…

律「ゆーいー♪」
唯「ひゃあっ!?」

私は自分の目を疑った。
律先輩は後ろからおもむろに唯先輩に抱きつくと、そのまま体をまさぐり始めたのだ。

唯「ちょ、ちょっとりっちゃ…や、やめてよー」
律「おうおう、相変わらずちっこい胸だなー!こんなんじゃ澪には勝てないぞ!」
唯「べ、別に勝負なんてしてないよ…だいたい、私よりりっちゃんの方が小さいじゃん!」
律「ぐさっ…い、言ったなー!くのやろー!」
唯「きゃああ!りっちゃん、ホントにダメだって…あは、あははは…く、くすぐっ…あははははは!」

私は呆然とその光景を見ていた。
なに、これ…なんであの二人はあんなに楽しそうなの…?

「またじゃれ合ってるよあの二人ー」
「ホント仲いいよねー」
「うふふ…なんだか恋人同士みたいだわー♪」

微笑ましそうに眺めている人たちの会話(聞き覚えのある声も聞こえたような気がする)を聞いていると、どうやら頻繁にこんなことをしているらしい。
唯先輩は私と付き合ってるのにこんなに律先輩とくっついてるだなんて…そんなの、そんなの…

律「ほれほれ!唯、ここはどうだ!ほれほれ!」
唯「やぁーん♪りっちゃんやめてってばー♪」

…もう、我慢できなかった。私は静かに二人のそばに近づいた。

律「よし、じゃあ今度は…ん?梓?」
梓「…てください…」
唯「あずにゃん?どしたの?」
梓「…してください…」
律「は?よく聞こえ…」
梓「離れてくださいっ!!」

一瞬、教室が静まり返った。皆の視線が一斉に私に集まるのがわかった。でも、今の私はそんなことは全く気にならなかった。

律「あ…梓…?どうしたんだ?」
梓「…いいから、唯先輩から離れてください!」
律「あ、ああ…なに怒ってんだ?梓」
唯「どしたのあずにゃん?私たち、なにかした?」
梓「どうもこうも…う…うぅ…」
唯「あずにゃん!?」

私は流れ落ちる涙を止めることができなかった。
そして次の瞬間、沸き上がる感情のままに、大きく叫んでいた。

梓「ゆ…唯先輩は私のなんです!だから…うぅ…ズズーッ…だから私以外誰も抱きついちゃダメなんです!!」

…再び訪れた沈黙の後に、ざわめきが教室を包んだ。

「きゃー!」
「あの子、確か一年の子よね!」「かわいいー!」
「うふふふ…梓ちゃんったら…♪」

教室中からの話し声(やはり聞き覚えのある声が聞こえてくる気がする)を振り切るかのように、私は唯先輩の手を握った。

唯「あ…あず…きゃっ?」
梓「……」

唯「あ…あず…きゃっ?」
梓「……」

私はそのまま唯先輩を引っ張って教室を飛び出した。
後ろから律先輩の「掃除は!?」という声が聞こえてきたけど気にしないことにする。

2分後、私たちは部室にいた。

唯「はぁ、はぁ…あ、あずにゃん、どうしたの…?」
梓「はぁ、はぁ……」
唯「ねぇ、あずにゃ…」
梓「せ…」
唯「せ?」
梓「先輩の…浮気者!!」
唯「ええっ!?」

唯先輩のショックを受けた顔をよそに、私は一気にまくし立てた。
律先輩もだけど、何より腹が立つのは唯先輩だったのだ。

梓「律先輩に抱きつかれてあんなにうれしそうにするなんて唯先輩は最低です!」
唯「な、なん…」
梓「体を触られていっそう悦んでましたし!!」
唯「それはただくすぐったくて…」
梓「しょせん私のことなんて遊びだったんです!!律先輩と体を交わらせる方がいいって思ってるんです!」
唯「な、なにを言ってるのあずにゃん!?」
梓「もう唯先輩のことなんて知りません!さよなら!」

私は立ち上がると唯先輩に抱きついた。思い切り抱きついたせいで唯先輩は「小さく」むせたけど、気にしない。

唯「げほっげほっ…あ…あずにゃ…げほっげほっ…」
梓「もう私、唯先輩とは別れます!」
唯「こ、言葉と行動が噛み合ってないよ…」
梓「……」

私はじっと唯先輩の顔を覗き込んだ。かわいい。こんな唯先輩を他人になんて渡したくない。
そのために、ここで唯先輩にしっかりと私の恋人としての自覚を持たせなければ…

梓「先輩っ!」
唯「は、はい!」
梓「私のこと、好きですか?」
唯「う…うん、好きだよ」
梓「ホントに?」
唯「ホントだよ、大好きだよ!」
梓「じゃあ…私にキスしてください。そして誓ってください。今後金輪際私以外に抱きついたり抱きつかれないって」
唯「き、キス!?ていうか抱きついちゃダメって憂も?あと抱きつかれちゃダメってどういう…」
梓「いいから誓ってください!」
唯「あずにゃん…なんかよくわかんないけど…わかった…」

唯先輩は私に唇を重ねた。そして私はタイミングを見計らって、先輩の口に舌を差し込む。

唯「んんっ…んんー!ん…んん…」

数十秒後、私が唇を離した時には、唯先輩の口からは唾液が垂れていた。もちろん私と唯先輩、二人分のものだ。

しかし、本で読んだように綺麗にはいかないな…


唯「あ…あず…にゃあ…」
梓「唯先輩…もう、浮気はしませんね…?」
唯「う…うん…」
梓「じゃあ…皆さんが来るまでもう少しキスしてましょうか」
唯「え、今足音聞こえてるけど…」
梓「見せつけなきゃ意味がないんです!!」
唯「そんな、恥ずか…んんっー!!」

終わり



  • 何故梓が左側なんだ・・・。 -- (名無しさん) 2010-02-12 15:36:33
  • 全く持ってけしからん……いいぞ、もっとやれ! -- (名無しさん) 2010-07-08 22:08:23
  • い、いいぜ・・・           ドクドク -- (4ℓの噴水(赤)) 2010-08-30 00:20:46
  • 梓唯美味しいです! -- (鯖猫) 2012-10-24 03:33:22
  • 唯先輩浮気はだめだよ〜。 -- (あずにゃんラブ) 2013-01-20 21:31:12
  • これ、唯冤罪だよな -- (名無しさん) 2013-07-29 09:08:42
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最終更新:2009年11月15日 15:14