梓「えっ!?部活見学したい」
梓父「そうだ。梓が普段どんな演奏してるのかみてみたい」
梓「そ、そんなの駄目だよ」
梓「見学何て許されてないよ」
梓「それに…(あの部活の様子を見られる訳には行かないよ)」
梓父「見学に関しては大丈夫だ」
梓「え?」
梓父「事前に連絡をしていれば部活の見学が出来るそうだ」
梓父「ここに書いてある」
梓「(こんなのが学校要項に記載されてる何て…)」
梓父「そういう訳だから明日行くぞ。連絡はもう済ませておいたから」
梓「あ、明日!?」
梓父「ああ、明日は仕事が休みだからな」
梓父「それじゃ、お休み」
梓「お休み…」
梓「(明日だなんて対策が出来ないよ)」
梓「(こうなったら先輩達を無理矢理に帰らせて部活を中止にしないと)」
梓「(先輩達をお父さんに会わせる訳にはいかないよ)」
梓「(特に唯先輩は…)」

梓「(何とか律先輩、澪先輩、ムギ先輩は帰らせる事が出来た)」
梓「(後は唯先輩だけ…)」
梓「(さっきから唯先輩を探してるのに全然見つからない)」
梓「はぁ…(どこにいるんだろ。もうすぐお父さんが来るのに)」 トゥルルル
梓「(…電話だ)もしもし」
唯「あずにゃん?」
梓「唯先輩、今どこにいるんですか?」
唯「部室にいるよ」
梓「そうですか…(先輩達の相手をしてる間に部室に行っちゃったんだ)」
梓「皆さん、急用が出来たらしくて今日の部活は中止になりましたよ」
唯「そうなの?」
梓「はい、だから唯先輩も早く…」
唯「でもあずにゃん」
唯「部室にあずにゃんのお父さんが来てるよ」
梓「…えっ」
梓「今何て?」
唯「あずにゃんのお父さんが来てるよ」
梓「…(遅かった…)」
梓「今、部室に行きます…」
唯「分かった」
梓「(一番会わせちゃいけなかったのに…)」
梓「こ、こんにちは」ガチャ
唯「あっ、来たよ」
梓父「来たか…」
唯「あずにゃん、お父さん待たせちゃ駄目だよ」
梓「はい…」
梓「それで唯先輩、お父さん、今日は唯先輩以外の先輩達が休みだから今日は休みで…」
梓父「全く残念だ」
唯「みんな休む何て言ってなかったのに」
梓父「…」
梓「(唯先輩、余計な事を言わないでください)」
梓父「普段の梓がどんなのか見たかったが休みでは仕方ない」
唯「普段?」
梓「(何とか帰ってくれそう…良かった)」
唯「そうだ!二人しかいないけどお父さんに普段の私達を見せてあけようよ」
梓「なっ、い、いいですよそんな」
梓父「本当かね?えっと…」
唯「平沢唯だよ」
梓父「平沢さん、ありがとう」
唯「いえいえー」
梓「(何かやる流れに…)」
唯「じゃあさっそく…」
唯「あず~にゃん~」ダキッ
梓父「!?」
梓「い、いきなり何するんですか!」
唯「普段の私達だよ」
梓「うっ(抱きつき姿見られた…//)」
唯「まずあずにゃんが部室に入って来たら抱きつきます」
梓父「な、なぜ抱きつきつくのかね?」
唯「あずにゃん分を補給しているからです」ビシッ
梓父「あずにゃん分?」
唯「あずにゃん分は私が元気になる源だよ」
唯「あずにゃんは可愛いからこうやって抱きつきと色々元気になるんだよ」
唯「よりギュッとすると多くのあずにゃん分が入ります」ギュー
梓「や、止めてください。お父さんも止めるように言って」
梓父「そうか、なるほど…」
梓「(何、納得してるの!)」
梓父「ところで平沢さん。さっきから気になってたんだがあずにゃんとは何だね?」
梓父「梓の事を指しているようだが」
唯「あずにゃんは私が付けたあだ名だよ」
唯「猫耳が凄く似合ってるからつけました」
梓父「猫耳?」
唯「ちょっと待ってて…あったかな猫耳」ゴソゴソ
梓「(まさか)」
唯「あったよ猫耳。はい、あずにゃん付けて」
梓「嫌です」
唯「そんな事、言っちゃ駄目だよ」
唯「付けて」ジィー
梓「わ、分かりました」カチャ
唯「可愛い~」
唯「久しぶりの猫耳あずにゃん可愛いよ」
唯「にゃあって言ってにゃあって」
梓「にゃあ~//」
唯「はぅ~可愛いよ」ダキッ
梓「だから止めて(ハッ!親の前で何してるんだ私)」
唯「分かりました?お父さん」
梓父「ふむ、なるほど」
梓「(また納得してる…)」
梓父「それで抱きついた後はどうしてるのかね?」
唯「抱きついた後はティータイムだよ」
唯「でも今日はムギちゃんがいないからティータイム出来ないよ」
唯「そうだ。あずにゃん、お茶淹れられたよね?」
唯「淹れてよ」
梓「え、でも」
唯「ね?」
梓「はい…」
唯「やったー」
梓「…」
梓「出来ましたよ」
梓「はい、唯先輩。お父さん」
唯「ありがとうー」
梓父「頂こう」
唯「美味しいよ、あずにゃん」
梓父「うむ」
梓「はぁ…(何でこんな事になったんだろ)」
梓父「それで演奏はいつしてるのかね?」
唯「演奏はしてない時も…」
梓「て、ティータイムの後にしてるよ!本当だよ」
唯「あずにゃん?」
梓父「そうか」
梓「(練習してない何て知れたら何言われるかわからないよ)」
唯「じゃあ、あずにゃん一緒に演奏しようっか」
梓「でも一緒にやられる曲何て…」
唯「ふでペン~ボールペン~ゆいあずverだよ」
梓「わ、分かりました」
唯「行きますよ。お父さん」
梓父「どうぞ」
唯「~~~♪」
梓「(ゆいあずverか。あの時の事を思いだしちゃうよ)」
梓父「…」
梓「(えへへ)」
唯「終わりです」
梓父「良かったぞ」
唯「良かったってあずにゃん」
梓「はい」キーンコーンカーンコーン
唯「ん?そろそろ時間かな」
梓「そうですね」
梓「(何とか終わった…)」
梓父「平沢さん今日はありがとう」
梓父「良かったらうちで夕飯を食べていかないかな?」
唯「夕飯!?」
梓父「今日はおでんだ」
唯「おでん!じゃあ憂に電話してくる」
梓「ちょ、ちょっとお父さん」
梓父「良いじゃないか」
梓父「お父さんは平沢さんの事を気にいったぞ」
梓父「素直で良い子じゃないか。梓が好きになるのも分かる」
梓「な、何言ってるの!//」
唯「電話して来たよ」
梓「//」
唯「あずにゃんどうしたの?」
梓「な、何でもないです」
唯「?」

梓「唯先輩どうぞあがってください」
唯「お邪魔しますー」
梓父「母さん帰ったぞ」
梓母「はーい。お帰りなさい」
梓母「あら、あなたが唯先輩ね」
唯「はい、平沢唯です」
梓母「なるほどね」ジィー
唯「…」
梓母「梓から色々聞いてるわ」
唯「何を?」
梓母「合宿で一緒に一夜を過ごしたとか」
梓「!?」
梓「な、な、何言ってるの!!」
梓母「だって梓が学校とかの話をするとほとんど唯先輩の事じゃない」
梓母「嫌でも色々と覚えてるわよ」
梓「そ、そんな事ないもん」
梓母「そんな事あるわよ」
梓「…//」
唯「私の事、色々言ってるんだ」
唯「嬉しいな~」
唯「私もお母さんやお父さんにあずにゃんの話を良くしてるよ」
梓「そう何ですか?」
唯「うん」
梓「…//」
梓母「あらあら、うふふ」
梓父「こんなところで立ち話も何だから中に入りなさい」
梓母「そうね。唯ちゃんどうぞ」
唯「はい」

梓母「はい、おでんよ」
唯「わーい、おでんおでん」
梓母「たくさん食べてね」
唯「はい」
唯「いただきます」
梓母「どうぞ」
唯「アチッ…熱い…」
梓「もう唯先輩、何やってるんですか」
梓「出来立て何ですから熱いに決まってるじゃないですか」
梓「こうやってフゥーフゥーってしてからじゃないと駄目ですよ」
梓「フゥーフゥー…はい」
唯「ありがとう、あずにゃん」パクッ
唯「美味しいよ。お母さん」
梓母「あ、ありがとう(自然にアーンしてる)」
梓父「(こんなに仲が良いのか…)」

梓母「ところで唯ちゃん」
唯「何?」
梓母「唯ちゃんは梓の事をどう思ってるの?」
梓「何、聞いてるの!?唯先輩も答えなくて良いですからね」
唯「あずにゃんの事?」
梓母「そうそう、是非聞かせてちょうだい」
唯「あずにゃんは好きだよ。私の大切な人」
梓母「!?」
梓父「!?」
梓「!?」
梓「ゆ、唯先輩の言う好きや大切はそう言う事じゃなくて…」
梓母「梓ちゃんは少し黙っててね」
梓「はい(熱が入っちゃった…)」
梓母「どう言うところが好きなの?」
唯「うーん、あずにゃんは可愛いしギターも上手くて」
唯「私の方が年上だけど良くお世話にしてくれるし」
唯「後は後は…とにかくあずにゃんの全部が好きだよ」
唯「私、もうあずにゃんがいないと駄目かも」
梓「///」
梓母「あらあら」
梓母「唯ちゃん、将来ずっと梓と暮らせる事になったらどう思う?」
梓「!?」
梓父「!?」
梓父「おい、何を聞いて…」
梓母「お父さんは黙っててね」
梓父「はい…」
梓母「それでどう思う?」
唯「あずにゃんとずっと一緒でしょ?嬉しいよ」
梓母「!!」
梓母「じゃあ、じゃあ中野唯と平沢梓とどっちが良い!?」
唯「ふぇ?」
梓「お、落ち着いてお母さん!!」

梓「騒がしくてすいません」
梓「昔から興奮するとああ何です」
唯「ううん、面白いお母さんだったよ」

梓母「唯ちゃん良い子だったわ」
梓母「あの子なら私はOKよ」
梓父「お前な…」
梓母「何?あなたはあの子が不満なの?」
梓父「そうじゃなくてだな…」
梓母「それに唯ちゃんといる時の梓…」
梓母「幸せそうだった」
梓母「普段見せない表情が見れて良かったわ」
梓父「…そこは否定せん」
梓母「うふふ…唯ちゃんと梓の将来が楽しみ(挨拶に来るのが)」

梓「それじゃあ唯先輩さようなら」
唯「またね、あずにゃん」
唯「そうだ…」
唯「あずにゃんはさ?」
梓「はい、何でしょうか?」
唯「中野唯と平沢梓どっちが良い?」
梓「え?」
終わり


  • 親公認確定!? -- (あずにゃんラブ) 2013-01-08 02:44:28
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最終更新:2011年07月09日 00:50