放課後の部室で、私と唯先輩は二人きりで帰り支度を整えていた。…が、唯先輩はご機嫌ななめだ。

唯「……」
梓「唯先輩、いい加減に機嫌直してくださいよー」
唯「……やだ」
梓「もう!ちょっと澪先輩とおしゃべりしてただけで何をそんなに怒ってるんですか!」
唯「…おしゃべりだけじゃないでしょ」
梓「う…」カーッ

それは、つい1時間ほど前のこと…

梓「…それでですね、その新曲がホントにもう最高で!」
澪「確かに今回のはいい感じだよな」

私と澪先輩はあるミュージシャンの新曲について語り合っていた。
音楽的な会話が盛り上がるのは軽音部では澪先輩くらいなので、つい私は唯先輩の視線にも気付かずヒートアップしていたのだ。

唯「…あずにゃんたち、なにしゃべってるのかな」
紬「あら、唯ちゃん気になるの?」
唯「うん…ちょっとだけ」
律「じゃあちょいと…突撃ー!」ドンッ
澪「わっ…」
梓「きゃっ…」

律先輩は後ろから澪先輩に覆い被さるように抱きついた。すると、勢い余った澪先輩は私に倒れかかってきて――

ムニュ…

梓「あっ…」
澪「ひっ…」

澪先輩を支えようとした私の手は、豊満なバストをわしづかみにしていたのだった…

唯「…澪ちゃんの胸、さぞ大きかったでしょ」
梓「だ、だからあれは事故で!私は別になにも…」
唯「じゃあなんで鼻血出したの」
梓「そ、それは…」

平静を保とうとした私だったが、生理的反応を抑えることはできなかった。
溢れ出る鼻血を抑えながら、泣き出した澪先輩を慰め、笑い転げる律先輩に文句を言い、笑顔のムギ先輩をスルーしたのだった。

唯「あずにゃんは私みたいに胸がちっちゃいコより、澪ちゃんみたいなコの方がいいんだね」
梓「だからちがいますって!私は唯先輩一筋です!」
唯「ウソ!しょせんあずにゃんはおっぱい星人なんだよ!」
梓「そ、そういう言葉をどこで覚えてくるんですか!」
唯「もう知らない!」

唯先輩はいじけてしまった。やれやれ、ここまで嫉妬深いとは思わなかった…
私はある手段を実行に移すことにした。恥ずかしいけど背に腹は変えられない。
多少強引だけど、唯先輩の機嫌を直すにはこれしかない…

梓「…先輩、ちょっとこっち向いてください」
唯「……ひゃっ?」

先輩はかわいい声を上げた。なぜなら、私が一瞬の隙を突いて先輩の胸にポンと手を当てたからだ。
先輩は驚いたように目を見開き、みるみる頬を紅潮させていった。

唯「あ、あず…?」
梓「…これで分かりましたか?私は唯先輩のことが好きなんです。胸が大きいからって、澪先輩に浮気なんてしません」
唯「で…でも…」
梓「それに…唯先輩の胸だって、負けてませんよ」
唯「そ、そんなことないよ…澪ちゃんより全然ちっちゃいもん」
梓「大きさじゃありません。なんていうか、ちょうどいい感触っていうか、触っててすごく気持ちいいんですよ」
唯「…ホント?」
梓「ホントです。だから、機嫌直してください」
唯「う…うん」

唯先輩はコクリと頷いた。よかった。なんとか上手くいったみたいだ。…それにしても、我ながらすごいことしちゃった…

唯「じゃあ、今度はあずにゃんの触ってもいい?」
梓「な!?」
唯「お願い!」
梓「と…特別ですからね」
唯「ありがと♪えっと、どうやって触ったらいいのかな?こう?」
梓「ふぁうっ…!あ、あまり強くしないでください!」
唯「あ、こう?」
梓「ひゃぁぁっ……!」


おしまい


  • おっぱい星人とかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2010-02-13 11:14:14
  • 唯のときはなんで鼻血でないん? -- (名無しさん) 2010-07-17 23:59:50
  • 鼻血が出ないのはみおっぱいは人のもの。ゆいっぱいは既に自分のものだから -- (名無しさん) 2010-07-19 18:02:25
  • ↑そうだ!! -- (あずにゃんラブ) 2013-01-21 02:27:55
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最終更新:2009年12月11日 01:43