スタッフA「お疲れ様でした!今日はありがとうございました!」
梓「お疲れ様でした~!また機会がありましたらぜひ♪」
マネ「お疲れ様でした。大盛況でしたね!
あ、・・・ところでさっき平沢さんから
直接こちらに電話来てたんですが・・・」
梓「えっ?何てです?」
マネ「えっと・・・(いつ頃終わるんですか?)って内容
でしたので、17:00には撤収しますってお答えしました。」
梓「(まったく・・・あれだけ17:00には終わって帰りますからって
言ってたのに・・・
・・・でも、もしかしたらギターセミナーで
時間押すかもって話したからかな・・・?)」
マネ「一応、現地解散でも良いってことなので・・・どうします?」
梓「あっ、ありがとう♪じゃあ、私はここで」
マネ「それでは明日、お迎えに行きますので・・・って、
(小声で)平沢さんの方でいいんですよね?」
梓「えっ!?あ・・・はい・・・よろしくお願いします・・・」
マネ「明日からまたスタジオワーク詰まってますので
体調管理にはお気をつけて・・・それではお疲れ様でした!」
梓「お疲れ様でした!また明日!」
プロになってもう2年目かぁ・・・なんかあっという間だったな・・・
毎日が分刻みっていうか秒刻みのスケジュール。
そんなの違う世界のお話だって思ってたけど、
実際に自分がこういう立場になっちゃうとはね・・・。
でも・・・澪先輩やムギ先輩、律先輩もキチッとやってるよなぁ・・・
高校時代からは想像できないや(笑)
そして・・・唯先輩。
どんなにキツい現場でもあの笑顔見てたら安心する。
この前のあの大きな舞台に立つ時、
正直震えが止まらなかった。
自分の大好きなライブがあんな大きなところで出来るように
なったのに・・・とても怖くて・・・怖くて・・・
でもステージに出る直前、いつもみたいにぎゆって抱きしめてくれて
「大丈夫だよ♪
あずにゃん♪」って言われたとき
本当に大丈夫な気がして・・・。
ライブ中も唯先輩が視界に入ると、とてもキラキラしてて
怖い思いなんてすっかり消えちゃった。
ぎゅっ!
梓「にゃっ!?」
唯「あ~ず~にゃん♪」
梓「ゆゆゆ、唯先輩!?どうして!?」
唯「えへへ~あずにゃんのサイン会に並んでたら
招待状お持ちじゃない方は入れませんって言われちゃって~
私ずっと待ってたのに~!
ほら!顔パスとかさ~ああいうの無いのかなって。
はっ!?もしかして私って顔売れてない!?」
梓「そんな帽子とサングラス掛けてたら顔分かりませんよ・・・
なんでマネージャーさんに言わなかったんですか?
すぐ楽屋に通してくれたのに!」
唯「だってぇ~ちゃんと並んであずにゃんを驚かせようと思ったんだもん!
サインも欲しかったしぃ~」
梓「サインて・・・そんなのいくらでもあげますっ!」
(携帯着信音)
あれっ?律先輩?
梓「はいっ、どうしました?」
律「おー お疲れっ!いや~あのさ~唯そっちに行ってないか?」
梓「へ?・・・」
律「今日さ、ほら、例の密着番組の取材に
澪と行ってたんだけど、そこに次のツアーの
スポンサーとかも色々来ててさ~
皆さんで食事にでもって誘われて
一応マネに確認取ってから唯に電話したら、
『あずにゃんが一人で仕事してるの心配だから
行ってくるんだ~』とか言って、
あれから連絡取れなくってさ・・・。」
梓「そうなんですか・・・。わかりました。
唯先輩には私から話しておきます。」
律「忙しいとこごめんなー、あ、それと食事会は無事終了。
結構イイとこ行ったんだぜ~!あれ相当高い店だな・・・。
まぁ、先方の顔を立てるのも仕事だしな~。
あ、そうだ、明日事務所寄ってからスタジオ来るだろ~?
冷蔵庫にお土産入れてってからって
唯にも言ってといてくれ~そいじゃ明日からがんばろうぜ!」
梓「はいっ!律先輩もお疲れでした!」
唯「律ちゃん怒ってた?」
梓「またすっぽかしたんですね・・・」
唯「だってぇ~堅苦しいの苦手なんだもん・・・」
梓「怒ってませんでしたよ♪ それにいいこと聞いちゃったから・・・」
唯「えっ!?いいことって何?アイス山盛り食べたとか?」
梓「ふふっ・・・そんな感じです。」
唯「ずるいーーー!!」
梓「それじゃ私が唯先輩の好きなものおごってあげます♪」
唯「えっ?いいの~♪じゃあね~う~ん・・・」
私の方が心配してたんですよ・・・。
やっぱり唯先輩は私の目の届く範囲にいてもらって
ちゃんと見ててあげなきゃ!
唯「ねぇ、あずにゃん、何にやにやしてるの~?」
梓「にやにやしてませんっ!」
おしまい
最終更新:2011年12月30日 23:33