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十二支といえば、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類からなっているのはご存じだと思う。

そして、それに関する話で有名なのは猫が十二支に入れなかった話である。

しかし、あれは真っ赤なウソである。

数少ない文献から明らかになった猫が十二支には入れなかった理由をご紹介しよう……。









むかしむかし、ある年の暮れに御釈迦様が動物たちにこういったそうだ。

「元旦に私のところに新年のあいさつに来た順番で一等から十二等まで選んで、一年の間は動物の頭かしらにしてあげますよ」

それを聞いた山や森の動物たちは、来年のかしらになってやろうと意気込んで元旦を待っていた。

そんな、年の瀬の大晦日……。





猫族の梓は明日に向けて準備をしていた。

「何としても猫が一年のかしらになってやるです!」

挨拶に行く日付も道のりも確認済みで、あとは明日に備えて早く寝るだけになった。

とんとん。

「こんばんわ~」

「あっ、唯先輩」

戸を開けると、寒さに頬を赤くした唯が立っていた。

「あれ、あずにゃん。もう寝る準備?」

「御釈迦様のところに新年のあいさつに行くために早く寝ようと思っていたんですけど……」

唯が家に上がると梓はすでに寝床を準備していた。

「おぉ、そういえばそんなこともあったねぇ」

「唯先輩は行かないんですか? 犬族も行くんですよね?」

「私は別にいいや。あずにゃんとゆっくり新年を迎えるほうがいいよ」

「何言っているんですか!? 御釈迦様のほうが大事でしょう!」

「そうだけど、やっぱり恋人と一緒がいいな」

「だって一年の間も動物のかしらになれるんですよ? いいんですか?」

「あずにゃんはかしらになりたいの?」

「動物のかしらになれば一族の名誉ですよ。当たり前じゃないですか」

「私は一族の名誉よりも、あずにゃんと一緒にいられる方がいいな」

「唯先輩がよくても、私はだめなんです!」

梓はさっさと寝床に入ってしまった。

「ええぇ~? 一緒に新年を迎えようよぅ~」

「だめったらだめです!」

「……だめ?」

「そ、そんな顔したってだめです!」

布団を深くかぶって寝ようとすると、唯が悲しそうに鼻を鳴らした。

「あずにゃぁん……」

梓だって唯と年末年始を過ごしたいのだが、さすがに明日のことを考えるとそうもいかなかった。

唯がすがるように寝床に寄ってくると、ふわりといい匂いが梓の鼻腔をくすぐった。

(だめ……。唯の匂いが……!)

背中を向けているせいで、匂いだけで頭の中に唯のことを想像してしまい余計にどきどきしてしまった。

「……ああああぁ! もう! 明日は早いんですから、あんまり遅い時間まではだめですよ」

「わああぁい! あずにゃん大好きー!」

「ふにゃっ!? も、もう……」

口では呆れつつも、梓は愛しい人を抱き止めて心が温かくなっていた。

「あずにゃん……」

梓が寝るまで何をするか考えていると、唯が寝床に入ってきた。

「ちょ、唯先輩!? な、何を……!」

「このごろ忙しかったでしょ……、だから、私っ……!」

驚いている梓に、唯はそのまま覆いかぶさってきた。

「だから、明日は早いって……、んっ……!」

抗議する梓の唇を優しく塞ぐと、舌を絡めていった。

「あずにゃん……。ちゅっ……、はむっ……、んんっ……!」

「だ、だめですっ……! だめっ……! んんぅ……!」

唯のしなやかな指が梓の柔肌の上を滑り、舌は優しく耳を愛撫していった。

「み、耳だめですっ……! ぺ、ぺろぺろしちゃ……、あああぁ……!」

梓は何とか抗おうとしてみたが、唯の愛撫にあっという間に骨抜きにされてしまった。

「はぁ……! はぁ……! はぁ……!」

唯がゆっくりと離れた時には、梓の体は完全に火照っていた。

「も、もう……! 強引なんですからぁ……!」

何とか語気を荒げて言い放ったが、梓も我慢の限界に来ていた。

「す、すぐ……、終わらせてくださいよ……」

心の中でいけないと思いつつも、梓は甘い声で唯にねだってしまうのだった。








「あっ……! くぁっ……! あずさぁ……! あずさぁ……!」

「ゆい……! そ、そこだめぇ……! あんっ……! やああぁ……!」

口づけを深く交わしながらお互いの秘所を弄り合い、いつもよりも激しく熱く絡み合っていた。

「あずさ、またたびを使った時よりもすごいねぇ……」

「あ、あれはずるいですよぉ……。あのあと大変だったんですから……」

「ごめんごめん。今日はしっかりと愛してあげるから……」

今まで愛しあえなかった分を取り戻すように、唯はいつもより激しく攻め立てていった。

「ゆい、だめぇ……! は、はげしっ……! うあっ! あああぁん!」

唯はぞくぞくと小刻みに震える梓の体を抱き寄せて、締め付けてくる膣内を指で存分に味わった。

体がどうしようもなく跳ねるのを堪えつつ、梓も唯の膣内を攻め始めた。

「あっ……! んんんんんぅ! あず、さぁ……!」

とろとろとあふれ出る愛液を指に絡ませて、ふたりは絶頂に向かっていった。

「「ああぁ! ああぁ! んぐっ! ひ、ひゃあ! ふあああああああぁん!」」

激しく痙攣する体を抱き合って、どろどろに濡れた指を相手に残したまま果ててしまった。

「はぁー……! はぁー……! はぁー……!」

じんわりと涙が滲んだ眼差しに、快楽に溺れて艶めかしく開いた口、中では桃色の舌が呼吸と共にひくついていた。

「あずさ、かわいかったよ……」

汗で張り付いた髪を払ってやり、絶頂の余韻を梓の吐息と共に味わった。

「んっ……。ちゅぅ……、ふああぁっ……。ゆい……」

熱く濡れた唇を離し、唯は梓の腰に手をかけた。

「ま、待ってください……! これ以上したら……」

「姫始めになっちゃうね……。でも……」

梓が止めるのも聞かずに、唯は濡れそぼった秘所をこすりつけた。

「んあああぁっ……!」

「あずさだって、満足していないでしょ……?」

唯が腰を動かすたびにふたりの愛液が混ざって、糸を引いていった。

「もうっ……! 知らないですっ……!」








除夜の鐘もすでに打ち終わり、しんと静まり返った中でふたりの甘い嬌声だけが響いていた。

「好きぃ……! 大好きぃ……! ずっと欲しかったの……! あずさがほしかったのぉ……!」

「わ、私だって……! ずっとゆいのこと……! 欲しかったです……! 我慢していたんですからぁ……!」 

乱暴とも言えるぐらい激しく口づけをして、決して放しはしまいと足を絡めて愛し合った。

「あっ! あんっ! んっぐ! んんんんっ!」

「あんまり可愛い声出しちゃうと、外に聞こえちゃうかもよっ……!」

そっと梓にささやくと、きゅっと涙目を瞑って唯の肩に顔をうずめてきた。

「ちゅ……! んっ……! んむっ……!」

唯はなんとか我慢する梓を突き崩すように、舌を絡ませて唾液を交換し合いながら腰をゆっくりと突き上げていった。

「だ、だめぇ……! こえ、れちゃうぅっ……!」

唯の腰が動くたびに、梓の秘所から空気を含んだ水音が漏れて部屋に響いていった。

梓の熱い吐息が唯の耳をくすぐり、クリトリス同士が引っ掻き合うたびに甲高い嬌声が漏れた。

「あっ……! い、いくっ……! いっひゃう……!」

梓の腰を掴んでクリトリス同士を押しつぶすと、目を大きく見開いて腰が跳ねた。

「んはぁっ!? んんんっ! あぁん……!」

腰から身体を貫いていく快楽に堪え切れなくなって、梓は唯の身体にぎゅっとしがみついた。

「っ───! ぁ───! ……!」

ふるふると体を震わせて、梓の意識は完全にとろけてしまった。

「えへへ……。今日は特別感じやすいねぇ……?」

「はぁー……! らって……! はぁー……! ゆいが……!」

唯にしがみついたまま、梓はとろけきった顔でさらに身体を震わせた。

「いっているところ悪いけど、私もいかせてもらうよ……!」

唯は梓を抱きしめたまま腰を激しく打ち付けた。

「ふぐっ! んんんっ! んあぁっ!」

声を上げまいと手で口を抑える梓だが、唯の攻めには敵わなかった。

「あぁん! だ、だめぇ! いま、いってるから! はぁ! あぁ! うぁっ!」

絶頂を迎えた梓の秘所からは粘度の高い愛液が溢れ、唯の腰を濡らして糸を引いていった。

「はっ! あっ! 声、出してもいいよ……!」

「はぁ! ああぁん! お、おかひく……! なっひゃうううううぅ!」

梓の身体を強く抱いて、絶頂へと突き上げていった。

「はぁ! はぁ! はぁ! あぁう! あああああぁ……!」

「ひあっ! あっ! あっ! あんっ!」

狭い寝床の中でふたりの少女の四肢が踊り、腰を動かすたびに秘所が愛液でねちゃねちゃと音を立てた。

「あっ! はぁっ! ゆいっ! ゆいぃ! ゆいいいいいいいぃ!」

「あずさぁ! や、ああぁ! あずさぁ! あずさああああああぁ!」

甲高い悲鳴にも似た声と共に、ふたりの昂りは最高潮を迎えた。

「──────」

真っ白になっていく意識の中で、唯と梓は愛しい相手にすがるように力強く抱き合った。

「ゆい……」

「あずさ……」

ふたりはそのまま口づけを交わして果ててしまった。








「ん……?」

どこからか鶏の声が高らかに響いて、梓は目を覚ました。

「あー……。朝かぁ……」

自嘲気味に呟くと、自分を抱いている唯がかすかに身じろいで目を覚ました。

外はとっくに日が昇っていて、時計を見なくとも分かるほど完全に遅刻だった。

御釈迦様のところにはとっくに12匹の動物が挨拶に訪れており、十二支は決まってしまっていた。

「あずにゃん……。あけましておめでとう……」

「あけましておめでとうございます……」

朝の肌寒さに身を震わせて、梓は唯に寄り添った。

「今、何時……?」

「もうお昼です……」

「そっか……」

「もう……、唯先輩のせいですよ……」

梓が棘のある言葉を吐いたが、その響きは甘く唯の耳に届いた。

「ごめん……」

それでも唯は本当に申し訳なさそうに呟くと、梓を抱きしめた。

「……一族の名誉が得られる機会をふいにしたんですから、責任とって下さいよ」

「何をしたらいい? 何でもするよ」

「……本当ですか?」

梓が胸の中から見上げて問いかけた。唯は覚悟を決めて力強く頷いた。

「じゃあ、一族の繁栄のために、尽くしてもらいますよ」

そういうと、梓は唯の首に腕をまわして口づけをしてきた。

「あず、にゃん……?」

「三が日、まともに寝れると思わないで下さいね……」

「……あずにゃんのえっち」

「唯先輩こそ……」

狭い寝床で笑いあって、ふたりはまた深く抱き合ったのだった……。







そんなことがあったせいで、猫は十二支には入れなかったそうな。











  • なるほど…だが犬は入ってるよな(笑) -- (名無しさん) 2012-01-03 11:59:30
  • 犬族の憂が姉の代わりに御釈迦様に挨拶したのかな?なんだか猫族梓が気の毒に思える -- (名無しさん) 2012-01-03 14:35:21
  • 新年早々いいものが見れました -- (つむg) 2012-01-05 14:58:58
  • 唯は憂を!?まさか伏兵とは、 -- (あずにゃんラブ) 2013-01-03 19:48:49
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最終更新:2012年01月02日 22:05