春休みのある日、平沢家に遊びに来ていた私は非常にイライラしていた。
その理由は…
唯「ういー、アイスー」
梓「……」
憂「はーい♪お姉ちゃん、あーんして?」
梓「……」
唯「んぐんぐ、おいしぃ♪」
梓「あ、あの!前々から言おう言おうと思ってたんだけど!」
憂「ん?なあに梓ちゃん」
梓「二人ともちょっとくっつきすぎじゃないかな?いくら姉妹だからって限度ってものが…」
憂「あ、お姉ちゃんほっぺにアイスくっついてるよ?しょうがないなぁ」ペロッ
梓「!!!」
唯「ふぁ、くすぐったいよぅういー♪」
憂「えへへ、あまーい♪…で、なんだっけ梓ちゃん」
梓「…っ、…っ……ゆっ、唯先輩!ちょっとこっち来てください!」
唯「え、なあにー?」
首根っこを掴んで廊下に引っ張り出すと、私は唯先輩に詰め寄った。
…本当はこの勢いでキスするっていう手もあったんだけど、さすがにやめておくことにする。
梓「唯先輩!あなたは私の何ですか?」
唯「え?なあにいきなり」
梓「いいから答えてください!」
唯「私は…えへへ、
あずにゃんの恋人ー♪」
梓「じゃあさっきのあれはなんなんですか!?」
唯「え?さっきのって?」
梓「だ、だから…」
梓「憂とぴったりくっついたり、ほ、ほっぺを舐めてもらったり…」
唯「え、なんかおかしいかなぁ?」
梓「おかしいです!姉妹でそんなことするなんて絶対変です!…私だってまだなのに…ブツブツ」
唯「あずにゃん?」
梓「とにかく!もう憂と必要以上にくっつかないこと!これは二人のためでもあるんです!いいですね?」
唯「うーん、よくわかんないけど…あずにゃんがそういうならそうする!」
ふぅ、ひとまずこれで安心のはず。
いくら妹にとはいえ、恋人がべたべたされているのを見るのは精神衛生上よくない…
憂「お姉ちゃん、ケーキもあるよ♪食べさせてあげるからここ座って?」
唯「わーい!」
梓「……」ジーッ
唯「…はっ!い、いいよ。自分で食べられるよ!」
よしよし、その調子ですよ唯先輩。そのまま妹離れをして、私に全身全霊をもって愛情を注いでください!
…と思ったのも束の間。
憂「お姉ちゃん…」ウルウル
唯「う、うい?」ドキッ
憂「私のこと、嫌いになっちゃったの…?」
唯「そんなことないよ、大好きだよ!」
憂「じゃあ、ケーキ食べてくれるよね?」
唯「うんっ!」
憂「それじゃはい、あーん♪」
唯「あーん♪」
梓「ちょ…」
梓「ちょっと憂!唯先輩に色目使わないでよ!」
憂「やだなぁ、色目なんて使ってないよ♪」
梓「いいから唯先輩にべったりするのやめて!先輩、こっちでギターの練習しましょう!」グイッ
唯「ほわ?」
憂「やめてよ梓ちゃん、お姉ちゃんは私とケーキ食べるの!」グイッ
唯「ふお?」
梓「言っとくけど、唯先輩は私の恋人なんだから!」グイーッ
唯「ぐお…」
憂「私だって言わせてもらうけど、お姉ちゃんは私のお姉ちゃんなんだよ?」グイーッ
唯「ぐえ…」
梓「いいから離して!」グイーーッ
唯「んぐ…」
憂「梓ちゃんこそ!」グイーーッ
唯「……」
しばらく唯先輩を引っ張り合っていたけど埒があかない。ここは冷静に話し合いで解決しよう!
梓「唯先輩、こないだ言いましたよね。私のことお嫁さんにしてくれるって!」
唯「ゲホゲホ…そ、そうだっけ…?」
憂「お姉ちゃんだって小さい頃、大きくなったら私をお嫁さんにしてくれるって約束したよね♪」
唯「うぇ?えーっと…」
梓「もう!唯先輩はどっちが好きなんですか!!」
憂「はっきりしてよお姉ちゃん!!」
唯「えっと、えっと…」シュゥゥ…
頭から煙を出して必死に考える唯先輩。…何か計算をしてるのか、指を折っていた。
唯「…どっちも好き!」
5分ほど考えた結論がこれだ。
まったく唯先輩はどうしてこういうのかな。いくら私を選んだら憂が傷つくからって…はっきり言ってあげた方が本人のためなのに!
憂「そっかー、じゃあここはより長い間一緒にいる私の方が好きってことで♪」
梓「いやいやおかしいでしょ!恋人の私の方が好きに決まってるって!」
憂「梓ちゃんうるさーい…」
梓「なっ…このシスコン!」
憂「梓ちゃんのちび!」
ギャーギャー
唯「…あのね二人とも。私いいこと考えたの」
梓憂「なにっ!?」
唯「ひぃっ!わ、私、両方をお嫁さんにするよ!それなら平和に…」
梓「そんなんじゃダメですーっ!!ちゃんとどちらかを選んでください!」
憂「そうだよ!二兎を追うものなんとやらだよ!」
唯「うぇぇ…じゃ、じゃああずにゃんを…」
憂「お姉ちゃん…」ウルウル
唯「わわ、やっぱり憂を…」
梓「唯先輩?」ジーッ
唯「え、選べないぃ…!」
すったもんだの末、唯先輩の提案が採用になりました。
結局これが一番平和的なんですよね。え?でも私が唯先輩を一人占めできないって?
心配ご無用、ちゃんと秘策はあるです…
梓「じゃあ唯先輩、寝室は私と二人ってことで♪」
憂「な!なに勝手なこと言ってるの梓ちゃん!」
梓「安心して!唯先輩とがんばって、4人家族にするから…///」
唯「え?なにがんばるの?」
梓「きゃあ、そんなこと言わせないでくださいよぅ///じゃあさっそく練習しましょう!」
憂「ちょ、ちょっと待って!私も一緒にする!いいよねお姉ちゃん!」
唯「なんかよくわかんないけどいいよー♪」
梓「だめです!最初はやっぱり二人で…」
唯「大丈夫だよあずにゃん。なんでも人数多い方が楽しいから!」
梓「ま…まぁ、そういうのもありでしょうが…」
憂「よし、がんばろうね梓ちゃん!」
梓「こうなったら後には引けない…やってやるです!」
唯「で、何するの?りっちゃんたちも呼ぶ?」
梓憂「呼ばない!」
その後私たちは熱く燃え上がり、唯先輩は灰になりました――
END
- 退きなさいシスコン優! -- (あずにゃんラブ) 2013-01-20 15:47:04
- 憂唯梓最高 -- (名無しさん) 2013-07-29 17:01:02
最終更新:2010年04月04日 17:45