梓「あ~もう暑苦しいんですよっ」
唯「よいではないかよいではないか~♪」
梓「もうちょっとだけ、離れてくれませんかね」
唯「No,Thank You!」
梓「いや、困りますよ…」

唯はベッドの上で背を向ける梓にしがみついている。
その表情は幸せそのもの。
一度手に入れた宝物は二度と手放さないとばかりに、
強く、強く、抱きしめてくる。

梓(唯先輩……相変わらず、フワフワだなぁ……)

言葉では嫌がる梓も、実は同じ幸せを共有する一人。
唯に抱かれることで、文字通り、フワフワとした気分を満喫している。

唯「あずにゃん、そろそろこっち向いてほしいんだけどぉ」
梓「……もう寝ましょうよ」
唯「えぇーおやすみのチューはー?」
梓「しませんよバカ」
唯「バカッてひどくない!?」
梓「べつに」
唯「そんなぁ~」

梓(今そっちを向いたら、全部見られちゃうじゃないですか…)

熱く火照った顔も、潤んだ瞳も、全部。

唯「あずにゃん?」
梓「なんですか」
唯「こっち向いてよ」
梓「だから…」
唯「お願い」
梓「……」
梓「もうっ…」

結局、唯の懇願に折れる梓。
もぞもぞと唯の腕の中で身を捩り、唯の方へ向き合う。

梓「これで、いいんですか…///」
唯「あずにゃーん可愛い♪」
梓「んにゃぁっ」

恥ずかしそうに伏し目気味の梓に、
とうとう我慢の限界とばかりに唯は抱きつき、
渾身の頬ずり攻撃を始める。
「だから嫌だったんですよ」と渋る梓の声も、
今の唯には聞こえなかった。

唯「えへへ~あずにゃん大好きだよ♪」
梓「//////」

屈託のない笑顔で、耳元でそう囁く唯に、
梓は耳まで真っ赤にして唯の胸に顔を埋める。
それが、唯のボルテージを底上げさせるなどとは知らずに。

唯「あぁんもう、どうしてあずにゃんはそんなに可愛いのっ」
梓「うにゃぁ~~っ」

それから、唯は梓を胸に抱きしめながら、
気が済むまでベッドの上を転がり続けたのだった。
梓は抵抗することもできずに、
唯の胸に収まったまま、あっちへゴロゴロ、
こっちへゴロゴロと身を任せるしかなかった。

唯「あ~ずにゃんのた~めな~らえんやこ~ら~♪」
梓「変な歌うたわないでくださいよ、もう///」




end.


  • え なにこれ 超ストライクなんだけど(O_O) -- (名無しさん) 2010-10-23 15:11:03
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最終更新:2010年08月08日 04:18