唯澪@ ウィキ

嵐の前

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匿名ユーザー

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嵐の前


 >>668から、
668 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage]
投稿日:2010/09/23(木) 17:38:07 ID:PwpHe2Ta0
今日みたいに激しい雷雨の日は二人はどう過ごしてるんだろう
唯澪が台風の時はどんな風に過ごすのかなって考えてたら出来ました
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『台風は夕方頃本州に上陸し、関東地方は夜から激しい雨風となるでしょう』

と告げるのは、テレビの天気予報士
そうか、今夜は台風かぁ…
外を見ると、嵐の前の静けさとはまさにこれ!と言わんばかりの天気模様
今日は唯の家にお泊まりなのに…天気悪くなる前に早く行こっ!

予定より早く行くことを唯に告げようと、携帯を手に取ったその時…

――――――♪~♪~♪~

携帯から鳴る着信音、ディスプレイには『唯』の文字
えっ?!私が電話しようとしたら、唯から電話が…こんなちょっとしたことに運命を感じ、嬉しくなってしまう

…って感動してる場合じゃなくて、早く出なきゃ!

「はい、もしもし」
『あっ、澪ちゃーん!今日台風来るんだって』
「あぁ、そうみたいだな…それで」
『今日はパーティーだよ!イッツ、パーリィタイム!』
「パーティ?!」

やけに唯テンション高いな…確かに、小さい時は台風来る時ってなんかワクワクしたけど…
でも、こうして子供心を忘れないのが唯のいいところだよな

『だからね、台風が来る前に来てねっ!!』ブツッ
「あっ!おい、唯…」

切れてしまった…まぁ唯も早く来てって言ってたし、私も早く行こうって言おうとしてたし
これは、もはや私たちの意思が通じ合ってるってことダナ!
そうか、唯と私は以心伝心できてるってことか…って感慨にふけってる場合じゃない、準備しないと!

でも、パーティーって…何か持ってったほうがいいな…台風に食べるモノ、台風…
その時、私の頭には〝ある食べ物〝が浮かんだのだった

―――――――平沢邸

ピンポーン………ダッダッダッダ…ガチャ
「やっほー、澪ちゃん!」

チャイムと同時に唯の足音が聞こえ、あっという間に玄関のドアが開かれた
こうやってすぐに出てきてくれると、すっごく歓迎されてるみたいで嬉しいな

「さぁさぁ上がって!」
「あれ、憂ちゃんは?」

玄関の靴が一つないことに気付く

「憂はね、純ちゃん家にお泊まりだよ!純ちゃんもパーティーしようって」
「はは、そうか…」

純ちゃんは、唯と同じ思考回路してるのか…だから、憂ちゃんや梓と仲がいいのか?

「あっ、唯…これ」

私は、途中で買ってきた〝ある食べ物〝の入った袋を唯に差し出す

「わーっ、ありがと!…くんくん…この匂いはもしや…」ガサッ

唯が慌てて袋の中を確認する…唯って、アレそんなに好きだったっけ?

「やっぱりコロッケだーっ!」

唯は、喜びながら驚いた表情を見せた

「あぁ、コロッケがどうかしたか?」
「実は、私も台風パーティでコロッケ作ろうと思って材料買ってきたんだよー」
「えぇっ、ホントか?!」

いやー、驚いた…まさか唯もコロッケを準備してたとは…材料だけど

「えっ、何で澪ちゃんコロッケを…?」
「いや、台風といえばコロッケかなーって…唯は?」
「私も…台風といえばコロッケかなーって」

まさか、準備した食べ物まで一緒になるとは…
もはや、これは運命だな!…コロッケで結ばれる運命ってのも、どうかと思うけど

「じゃあじゃあ、今日のおやつは澪ちゃんのコロッケだね!」
「えっ、もう食べるのか?」
「うん!台風が来る前夜祭だよっ!」
「台風は今夜来るんだぞ…」
「うっ…と、とにかく前祝いだよ!」

まぁ、言いたいことは分かったぞ

「で、台風が来たら私たちの手作りコロッケでパーティーだよ!」
「その〝パーティー〝ってのがイマイチ分かんないけど…」
「えへへ…今夜は寝かせないぜ、子猫ちゃん」バチーンッ

なんだその不完全なウィンクは…
まぁ今夜は、台風の音で寝れないとは思うけど…
でも、不安な夜も唯と居れば安心できる

唯と一緒ならどんな出来事も、楽しいイベントに早変わり
これからも、色んな〝楽しい〝を見つけような

まずは、今夜のパーティーだな
おいしいコロッケ作ろうな!

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以上です

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