「ムギちゃんムギちゃん、いいもの見せてあげる!」
「え、なあに?」
「じゃじゃーん!」
「え、なあに?」
「じゃじゃーん!」
唯ちゃんが袋から取り出したのは、直径10センチほどの大きなプリン。
いつだったか、コンビニ限定で発売になるって話してたっけ…
いつだったか、コンビニ限定で発売になるって話してたっけ…
「わぁ、すごいプリンね?」
「うん、おやつに食べようって買っといたんだー♪いっただきまーす!」
「それじゃ、今日はケーキはいいわよね」
「モグモグ…ううん、食べるよ!なにがなんでも食べる!」
「でも、そんなに食べたら太っちゃうわよ?」
「大丈夫だって!ほら、前に言ったでしょ。私いくら食べても太らないんだー♪」
「!」
「あ、これ澪ちゃんには言っちゃダメだよ。怒っちゃうから…パク、うまーい♪」
「え、ええ…」
「うん、おやつに食べようって買っといたんだー♪いっただきまーす!」
「それじゃ、今日はケーキはいいわよね」
「モグモグ…ううん、食べるよ!なにがなんでも食べる!」
「でも、そんなに食べたら太っちゃうわよ?」
「大丈夫だって!ほら、前に言ったでしょ。私いくら食べても太らないんだー♪」
「!」
「あ、これ澪ちゃんには言っちゃダメだよ。怒っちゃうから…パク、うまーい♪」
「え、ええ…」
…唯ちゃん、それを聞いて怒るのは澪ちゃんだけじゃないってことをお忘れかしら。
今の発言にはさすがの私も聞き捨てなりません。澪ちゃんと一緒にお菓子は少なめって決めてる私にとっては!
今の発言にはさすがの私も聞き捨てなりません。澪ちゃんと一緒にお菓子は少なめって決めてる私にとっては!
…いいわ、食いしん坊の唯ちゃんにはいじわるしちゃうんだから…
「…唯ちゃん、プリンおいしい?」
「うん、おいひー♪」
「あら、あまりクリーム食べてないのね?」
「好きだからねー♪」
「…そう♪じゃあ…」
「!?」
「うん、おいひー♪」
「あら、あまりクリーム食べてないのね?」
「好きだからねー♪」
「…そう♪じゃあ…」
「!?」
「味見してあげる!」ヒョイ
「あ!ちょ…」
「あーん…パク」
「あーーー!」
「モグモグ…うん、クリームとプリンが絶妙でおいひいわ~♪」
「あ、あ…あぁ…」
「あ!ちょ…」
「あーん…パク」
「あーーー!」
「モグモグ…うん、クリームとプリンが絶妙でおいひいわ~♪」
「あ、あ…あぁ…」
唯ちゃんは唖然としてプリンの容器を見つめていた。
無理もないか、楽しみにしてたクリームはほとんど私のお腹の中だものね…
無理もないか、楽しみにしてたクリームはほとんど私のお腹の中だものね…
「唯ちゃんが悪いんだからね?いつも我慢してる私の前でおいしそうに…唯ちゃん?」
「う、うぅ…うぇぇ…」
「ゆ、唯ちゃん!?」
「ひどいっ…ひどいよぅムギちゃん……私のささやかな…さっ、ささ…うぬぬぬぅ……」
「え、あ、えっと…」
「む…ムギっ…ムギちゃんにはわかんないんだぁっ…せれぶには、しょみんのっ、ささ、ささやかなしあわせなんて……しょ、しょせん…あ、あじ、あじみぃぃぃ…!うえぉぉう……」
「う、うぅ…うぇぇ…」
「ゆ、唯ちゃん!?」
「ひどいっ…ひどいよぅムギちゃん……私のささやかな…さっ、ささ…うぬぬぬぅ……」
「え、あ、えっと…」
「む…ムギっ…ムギちゃんにはわかんないんだぁっ…せれぶには、しょみんのっ、ささ、ささやかなしあわせなんて……しょ、しょせん…あ、あじ、あじみぃぃぃ…!うえぉぉう……」
唯ちゃんはこの世の終わりを迎えたかのように顔を歪ませ、私の胸で泣きじゃくっていた。
わ、私もしかしてとんでもないことをしちゃった!?
このままじゃ心に深い傷を負った唯ちゃんは、私との別れ話を切り出すかも…そんなのいや!
わ、私もしかしてとんでもないことをしちゃった!?
このままじゃ心に深い傷を負った唯ちゃんは、私との別れ話を切り出すかも…そんなのいや!
「ごめんなさい唯ちゃん!悪気はなかったの!」
「本音は?」
「結構…あったかな…」
「うぅえぇぇん…」
「は…しまっ…!」
「本音は?」
「結構…あったかな…」
「うぅえぇぇん…」
「は…しまっ…!」
つい出てしまった本音にさらに激しく泣く唯ちゃん。
これじゃ私、恋人を泣かせるDV女!こ、こうなったら…
これじゃ私、恋人を泣かせるDV女!こ、こうなったら…
「わ、わかったわ唯ちゃん!ちゃんと埋め合わせする!」
「ほんと…?」
「ほんと!」
「あまい…?」
「あまい!」
「やわらかい…?」
「やわらかい!」
「じゃあ…もらう」
「あげる!」
「それで、何を?」
「私の…唇!」
「!!」
「ほんと…?」
「ほんと!」
「あまい…?」
「あまい!」
「やわらかい…?」
「やわらかい!」
「じゃあ…もらう」
「あげる!」
「それで、何を?」
「私の…唇!」
「!!」
ちゅっ
半ば強引に唇を重ねると、唯ちゃんにはまだクリームの甘味が残っていた。
ってことは、私のも…っていうか、甘い…♪
ってことは、私のも…っていうか、甘い…♪
「…ど、どうかしら唯ちゃん」
「んん…ぷりんよりあみゃい♪」
「なら埋め合わせにはなったわよね。ほっ、よかった…」
「…ムギちゃんごめんね、もう無神経なこと言わない。だから二度とあんなことしちゃだめだよ?」
「うん…」
「…でも」
「?」
「ちゅーは、何回やっても太らないから大丈夫だよね」
「…うん♪」
「じゃあ、唇が甘くなるようにケーキ食べてもいい?」
「もちろん♪さっきのおわびにたくさん食べていいわよ」
「ありがと!ムギちゃん太っ腹!」
「ふ…ふとっ…ええい!!」
「モグモグ…あぁっ!?なんで取るの!?」
「問答無用!いただきます!モグモグ」
「あぁ…」
「んん…ぷりんよりあみゃい♪」
「なら埋め合わせにはなったわよね。ほっ、よかった…」
「…ムギちゃんごめんね、もう無神経なこと言わない。だから二度とあんなことしちゃだめだよ?」
「うん…」
「…でも」
「?」
「ちゅーは、何回やっても太らないから大丈夫だよね」
「…うん♪」
「じゃあ、唇が甘くなるようにケーキ食べてもいい?」
「もちろん♪さっきのおわびにたくさん食べていいわよ」
「ありがと!ムギちゃん太っ腹!」
「ふ…ふとっ…ええい!!」
「モグモグ…あぁっ!?なんで取るの!?」
「問答無用!いただきます!モグモグ」
「あぁ…」
5分後私は、持ってきたケーキの3分の2以上を平らげていた。
日頃のストレスが爆発しちゃったかな…ま、これくらい平気よね!
日頃のストレスが爆発しちゃったかな…ま、これくらい平気よね!
「…ひどいよ、ムギちゃん」
「ふーんだ。唯ちゃんが悪いのよ」
「じゃあ…また、埋め合わせしてくれる?」
「…多分さっきより甘いと思うわよ。たくさんケーキ食べたから」
「それじゃあ…んー♪」
「んー…チュッ♪」
「ふーんだ。唯ちゃんが悪いのよ」
「じゃあ…また、埋め合わせしてくれる?」
「…多分さっきより甘いと思うわよ。たくさんケーキ食べたから」
「それじゃあ…んー♪」
「んー…チュッ♪」
――その夜私は、体重計の上で悲鳴を上げた。
おわり