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唯×紬 @ ウィキ
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2-259

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yuimugi

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rainy morning


よく雨の日は嫌いだって言う人が多いけど、私はそうは思わない。
だって雨の日は、とても距離が縮まるから。より一層、あの子のぬくもりを感じられるから…

「ほらムギちゃん、もっとくっつかないと濡れちゃうよ?」
「う、うん…」
「ふぅ、それにしても昨日からずっと雨だねぇ」
「唯ちゃんは雨きらいなの?」
「ううん、きらいじゃないよ。どっちかって言われると好きかな」
「私も好き。だって…」
「?」
「…朝から唯ちゃんとこうしてくっついていられるから」
「ムギちゃん…えへへ、そうだね」

唯ちゃんは私と腕を絡ませると、そっと体を密着させた。
ほんわかとしたぬくもりに包まれた柔らかい感触に、思いがけずドキドキしてしまう。

「ゆ、唯ちゃん、これじゃ歩きにくくない…?」
「濡れないようにしてるんだよー」
「で、でも」
「ムギちゃん」
「?」


「雨の日はね、こうやって好きな人といる日なんだよ。なんでかわかる?」
「えっと…傘を差すから?」
「そう。雨が降ると行動範囲が縮まるから人同士の距離も縮まるんだよ。…もちろん好きな人とも」
「ぁ…」

周りから見えないように深く差した傘の下で、私たちはこれ以上ないくらいに距離を縮ませた。
雨のせいか普段の甘い香りはしなかったけど、代わりにいつもの倍以上にその唇は熱く感じられた。

「…今さらだけど、ビニール傘だから周りに見えちゃうね」
「ふふ、そうね。今度からは色つきのにしましょう?」
「うん。…ね、もう一回してもいい?」
「いいけど、周りから見えちゃうわよ?」
「今日はもうしちゃったし、今さら見られてもいいよ。だから…ね?」
「ふふ、もう♪」

…やっぱり雨っていいな。
そう心から思った朝でした。

おしまい



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