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唯×紬 @ ウィキ
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yuimugi

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だれでも歓迎! 編集
やきそば!


「ムギちゃんっ!」

楽しかった夏フェスも終わりいつもの自分たちの町に帰ってきて、さぁ家に帰ろうという中、突然唯ちゃんは私の手を握りました。
一体どうしたのかなと不思議な気持ちになる一方で少しドキドキしながら、私はその手を握り返して尋ねます。

「どうかした?唯ちゃん」
「ちょっと聞きたいんだけどね、今お腹いっぱい?」
「お昼食べた後は何も食べてないから結構空いてるけど…それがどうかした?」
「じゃあこれからコンビニに行こう!」
「え?ちょ…唯ちゃん!?」

私の手を引いて走り出した唯ちゃんは、何を言っても返事をしてくれません。
でもその横顔に垣間見得るのは悪意でもなんでもなく、ただただまっすぐに前を見据える表情だけ。
…あ、これってライブの時によく見せる顔だ。普段はほとんど見せない唯ちゃんの真剣な顔。どうして今、こんな顔をするのかな…
絶対あり得ないってわかってるけど、勘違いしちゃうじゃない。唯ちゃんは私のことをこんなにも真剣に考えてくれてる、だなんて…

「着いた!」
「ハァ、ハァ…コ、コンビニで何を買うの?」
「……」
「唯ちゃん…?」


唯ちゃんは私を置いてコンビニに入ると、レジで何かの会計を済ませて出てきました。その手にあるのは――

「焼きそば…?」
「うん、インスタントだしこんなところだし、ムギちゃんが言ってたのとは全然違うと思うけど…それでも食べよう!」
「な、なんで?」
「ムギちゃん、あんなに焼きそば食べたいって言ってたのに結局食べられなかったから…せっかくの合宿だもん、やり残したことがあるなんてだめだよ!」
「唯ちゃん…」
「あ、お湯入れるの忘れちゃった…ちょっと待ってて!」

あわててコンビニに戻る唯ちゃんを見て、私の胸はあたたかいもので満たされていきました。
唯ちゃんが私のことを気にかけてくれた。私のために走ってくれた…それだけで、私はとても幸せなんだ。

「おまたせムギちゃ…」グー…
「…唯ちゃんもお腹空いてたの?」
「うん…で、でもこの焼きそばは…」
「私ね、ただ焼きそばを食べたいだけじゃなくて皆で食べたかったの。だから二人で半分ずつ食べましょ?」
「…いいの?」
「うんっ♪」

…その日食べた焼きそばは、人生で一番おいしかったです。ありがとう、唯ちゃん。

おしまい



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