学祭の夜の秘密
学祭の夜、唯ちゃんの提案で皆が寝静まったら二人きりでおさんぽをしよう!ということになった。なったのだけど…
「ね、ねぇ唯ちゃん?」
「なあに?」
「ちょ、ちょっと歩きにくくない…?」
「いいの!」
「でも…」
「なあに?」
「ちょ、ちょっと歩きにくくない…?」
「いいの!」
「でも…」
その時私と唯ちゃんは腕を組みつつぴったりくっついて歩いていた。そう、これはまさしく…
「えへへ、なんだか私たち恋人同士って感じだね♪」
「う、うん…」
「あれ、どうしたのムギちゃん?なんだか元気ないよ?」
「う、うん、その、なんていうか…」
「ん?なあに?」
「う、うん…」
「あれ、どうしたのムギちゃん?なんだか元気ないよ?」
「う、うん、その、なんていうか…」
「ん?なあに?」
じっと私の顔を覗き込む唯ちゃんに、私の胸の鼓動は高鳴っていく。だって、だって…
「その…唯ちゃんとこんな風に二人だけでおさんぽして、こんな風にぴったりくっつくなんて…なんだかドキドキしちゃうの」
「え…」
「唯ちゃんは…ドキドキしない?」
「し、しないよ?私はこういうの慣れてるし!」
「じゃあ、もっとくっついてもいい?」
「う…うん、どうぞ?」
「…ありがと」
「え…」
「唯ちゃんは…ドキドキしない?」
「し、しないよ?私はこういうの慣れてるし!」
「じゃあ、もっとくっついてもいい?」
「う…うん、どうぞ?」
「…ありがと」
私は胸に顔を埋めるようにして唯ちゃんに抱きついた。
最初唯ちゃんは驚いたようにびくっと震えたけれど、すぐにその両腕は私を優しく包みこんでくれた。
最初唯ちゃんは驚いたようにびくっと震えたけれど、すぐにその両腕は私を優しく包みこんでくれた。
…すごく、温かかった。
「…唯ちゃんのうそつき。こんなにドキドキしてるじゃない」
「だ、だって…しょうがないでしょ?ムギちゃん、すごくかわいいんだもん」
「え…?」
「かわいいムギちゃんがじーって見つめてくるから…だからすっごくドキドキしちゃうんだよ」
「…唯ちゃん」
「だ、だって…しょうがないでしょ?ムギちゃん、すごくかわいいんだもん」
「え…?」
「かわいいムギちゃんがじーって見つめてくるから…だからすっごくドキドキしちゃうんだよ」
「…唯ちゃん」
唯ちゃんに抱きしめられて、私の胸は温かい気持ちでいっぱいになっていった。ドキドキがしあわせに変わっていくような、そんな気がした。
「ねぇ、ムギちゃん」
唯ちゃんは私の髪の毛をそっと撫でながら、そっと呟いた。
「キス…してもいい?」
「…え?な、なあにいきなり」
「えへへ、なんかしたくなっちゃって…だめ?」
「だ、だめじゃないけど…今までしたことないからやり方、わからないよ?」
「私もはじめて。全然やり方なんてわかんないや」
「一緒…だね」
「…うん」
「…え?な、なあにいきなり」
「えへへ、なんかしたくなっちゃって…だめ?」
「だ、だめじゃないけど…今までしたことないからやり方、わからないよ?」
「私もはじめて。全然やり方なんてわかんないや」
「一緒…だね」
「…うん」
私たちはしばらく見つめ合った。キスは、好きな人同士でするもの。私は唯ちゃんのことが好きで、唯ちゃんも私のことが好き。
そこにはなんの問題もないのに、お互いちょっぴり怖さもあって動けないでいたのだ。
そこにはなんの問題もないのに、お互いちょっぴり怖さもあって動けないでいたのだ。
どれくらいの時間が過ぎただろうか。唯ちゃんがぽつりと呟いた。
「…ムギちゃん。…だいすきだよ」
次の瞬間、唯ちゃんの唇がそっと私の唇を包んだ。
それは驚くほど柔らかくて、温かくて、甘くて…頭の奥がとろけてしまいそうな、今までに味わったことのないしあわせな味がした。
それは驚くほど柔らかくて、温かくて、甘くて…頭の奥がとろけてしまいそうな、今までに味わったことのないしあわせな味がした。
「…ムギちゃん」
「……」ギュ
「おゎ…?」
「……」ギュ
「おゎ…?」
私は唯ちゃんを力いっぱい抱きしめて、もう一度唯ちゃんの胸に顔を埋めた。
「ムギちゃ…」
「唯ちゃん」
「なに…?」
「今ね…私、すごくしあわせなの。すごくドキドキしてて、ふわふわしてて…」
「…うん」
「キスって…すごいね。こんなに唯ちゃんの気持ちが伝わってくるなんて」
「…うん。私にもすごく伝わってきたよ。ムギちゃんの気持ち」
「…だいすきよ、唯ちゃん」
「私もだいすきだよ。ムギちゃん」
「唯ちゃん」
「なに…?」
「今ね…私、すごくしあわせなの。すごくドキドキしてて、ふわふわしてて…」
「…うん」
「キスって…すごいね。こんなに唯ちゃんの気持ちが伝わってくるなんて」
「…うん。私にもすごく伝わってきたよ。ムギちゃんの気持ち」
「…だいすきよ、唯ちゃん」
「私もだいすきだよ。ムギちゃん」
唯ちゃんは私の頭を撫でて、強く抱きしめてくれた。大好きな唯ちゃんと一つになれたような、そんな気がした。
「ねぇ唯ちゃん…キス、もう一回しよう?」
「ふふ、ムギちゃんは欲張りだね?」
「い、いいの!」
「ふふ、ムギちゃんは欲張りだね?」
「い、いいの!」
そのあと私たちは幾度となく、暗い中庭でキスをした。
終わり