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唯×紬 @ ウィキ
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唯×紬 @ ウィキ

2-544

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yuimugi

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夏祭り


珍しく唯ちゃんと二人きりの帰り道。
しばらく他愛もない話をしていると、唯ちゃんがなにやらそわそわと落ち着かない様子であることに気がついた。

紬「唯ちゃん、どうかした?」
唯「え…えっとねムギちゃん、今度近所でお祭りがあるんだけど…」
紬「あら素敵ね♪じゃあ皆で一緒に…」
唯「そ、そうじゃないの!」
紬「…?」
唯「その…ム、ムギちゃんと二人で行きたいなって…」
紬「え…!?」

こ、これはまさか、デ、デイトのお誘い…?いやまさか、そんなわけないわよね。
きっと人数少ない方が動きやすいとか、そういう理由があるのよね!

唯「やっぱりだめ…かな?」
紬「うっ、ううん!いい!喜んでご一緒させて!」
唯「ホント!?ありがとうっ!」
紬「う、うん…」


そしてお祭り当日。浴衣を着て少し緊張しつつ祭りが行われる神社にやってくると…

唯「ムギちゃん!お待たせ!」
紬「あ、唯ちゃ…!!」
唯「?どうしたのムギちゃん」
紬「い、いや…///」

正直に言って、唯ちゃんはものすごくかわいい。
ピンクの浴衣を身につけ髪を後ろでまとめたその姿は、今まで見たことがないほどに魅力的で、引き込まれてしまいそうなくらいにかわいいのだ。

唯「ねぇ、ムギちゃんってば?」
紬「え、えっと…あ!向こうにかき氷が売ってる!買いに行きましょう!」
唯「わわっ?」

…とりあえずかき氷でこの熱くなった頭を冷やそう。
そうして無意識に唯ちゃんの手を引く私は気付いていなかった。唯ちゃんの顔もまた、真っ赤に染まっていたことに。


唯「あ!あっちに焼きそばがある!おぉ、たこ焼きも!あ、クレープも食べなきゃ!」
紬「唯ちゃん、あまり焦っちゃだめよ?」
唯「だってお祭りだよ!?ごちそうだよ!?早くしなくちゃなくなっちゃうよ!」
紬「あらあら♪」

楽しそうにはしゃぐ唯ちゃんを見ていると、なんだかこちらまで楽しくなってきてしまう。
やっぱり来てよかったなぁ…なんて思っていると、

律「あれー、唯にムギじゃん!なにやってんだ?」
紬「りっちゃん!澪ちゃんも!そっちもお祭り?」
律「ちょっと暇だったから覗いてみたんだ!」
澪「私はいいって言ったんだけど律がどうしてもって言うから…」
律「澪だって楽しそうに買い食いしてたくせになに言ってんだー?あーん?」
澪「そ、それは…あ、そうだ、よかったら4人で回らないか?人数多い方が楽しいし!」
律「お、そうだな!な、いいよなムギ」
紬「え、えっと…」

どうしよう、特に断る理由もないしOKしていいのかな…?でも、でも…

唯「…ごめんね、また今度でいいかな?私たち二人で回りたいから」ギュ
紬「えっ…?」

突然唯ちゃんは私の腕を掴むと、呆然とした二人に背を向けて半ば強引に引っ張っていったのだった。


しばらく歩いて人気の少ない場所にやってくると、唯ちゃんはようやく手を離した。
そして何も言わずに両手を胸の前で重ねて佇むのだった。

紬「唯ちゃん…?」
唯「…ごめんね、りっちゃんたちと一緒の方がよかった?」
紬「あ、いや…」
唯「…ムギちゃん」
紬「ゆっ、唯ちゃん!?」

突然唯ちゃんに抱きつかれて、私は体を強張らせた。
でも唯ちゃんの体はあたたかくて柔らかくて…そっと、肩に手を回したのだった。

唯「…私ね、今日ずっとドキドキしてるの。なんでかわかる?」
紬「…なんで?」
唯「ムギちゃんがすっごくかわいいからだよ」
紬「……!」
唯「だから…なのかな。さっきムギちゃんがりっちゃんと並んで立ってるの見てたら…なんか、じっとしてられなくなっちゃった」
紬「…唯ちゃん」
唯「ねぇムギちゃん…今日の私、どうかな?がんばって浴衣着たんだけど」
紬「うん…すごくかわいい」
唯「ホント?」
紬「うん、ホントよ」
唯「えへへ…ありがとっ」
紬「……!」

ぱあっと輝くような唯ちゃんの笑顔に、私は思わずどぎまぎしてしまう。
こんな気持ちになるなんて私どうしちゃったんだろう…胸がキュッてしてすごく苦しい…


唯「…!ムギちゃ…!?」

私は強く唯ちゃんを抱きしめた。唯ちゃんが少し苦しそうにするのにも気付かないほどに、私の胸は高鳴っていた。
そして気付いたのはその胸の高鳴りを引き起こす、唯ちゃんへの確かな気持ち。

紬「あのね、私唯ちゃんのこと…」
唯「…ムギちゃん、待って」
紬「え?」
唯「…もうちょっと、このままぎゅってしてて」
紬「唯ちゃん…」
唯「私もちゃんと言うから…だから、ね?」
紬「…うん。わかった」

遠くから聞こえる喧騒を聞きながら、私たちはそのまま抱き合った。
言葉もないのにこんなにも幸せなのは、ちゃんとお互いの気持ちが伝わっていたから、なのかな。


大好きっていう、私たちの気持ちが。

おしまい



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