ある冬の日の午後
音楽準備室についた私たちを出迎えてくれたのは
いつもの甘い紅茶や、上品な緑茶の香りではなく…
音楽準備室についた私たちを出迎えてくれたのは
いつもの甘い紅茶や、上品な緑茶の香りではなく…
律「お、なんかいい匂いするなー。今日は紅茶じゃないのか?」
紬「ちょっと趣向を変えて甘酒を用意してみました~」
紬「ちょっと趣向を変えて甘酒を用意してみました~」
今日は甘酒らしいです。美味しいよね。甘酒。
梓「うわぁ、凄い美味しいです!」
澪「ほんとだ…。今まで飲んだことあるのとだいぶ違うな」
澪「ほんとだ…。今まで飲んだことあるのとだいぶ違うな」
やっぱりムギちゃんの持ってきてくれるものはちょっと高級品のようです。
そんなこんなで珍しいティー(?)タイムを楽しんでいたのですが
そんなこんなで珍しいティー(?)タイムを楽しんでいたのですが
律「…どした、ムギ?さっきからずっと黙っちゃて」
澪「なんか顔赤くないか?大丈夫か?」
澪「なんか顔赤くないか?大丈夫か?」
ムギちゃんは頬を赤く染めてなんだかぼ~っとしてます。
なんだか眼もとろ~んとしてるし。…色っぽくてドキドキするね。
なんだか眼もとろ~んとしてるし。…色っぽくてドキドキするね。
おーいムギちゃん。だいじょーぶー?
紬「…えへへぇ~~」
紬「ゆ~いにゃ~ん♪」
律澪梓「…はい?」
紬「きょうはわらひがゆいにゃんをぎゅ~ってしちゃうぞ~」
紬「ゆ~いにゃ~ん♪」
律澪梓「…はい?」
紬「きょうはわらひがゆいにゃんをぎゅ~ってしちゃうぞ~」
抱きしめられました。ハグです。ハグ。
もうそれは私がいつもあずにゃんにしているかのように。こう、ぎゅ~っと。
ムギちゃんすごくいい匂い。ちょっとクラクラする。
もうそれは私がいつもあずにゃんにしているかのように。こう、ぎゅ~っと。
ムギちゃんすごくいい匂い。ちょっとクラクラする。
律「まさか、酔ってるのか?」
梓「いやいや、これ甘酒ですよ。甘酒で酔うなんて聞いたことないです」
澪「たしか、酒粕から作ってるものは微量のアルコールがあるから」
澪「弱い人だと酔うこともあるって話だけど…」
律「まぁ、酔ってなきゃムギがこんなことしないわな」
澪「この量で酔うって恐ろしくアルコールに弱いけどね…」
梓「いやいや、これ甘酒ですよ。甘酒で酔うなんて聞いたことないです」
澪「たしか、酒粕から作ってるものは微量のアルコールがあるから」
澪「弱い人だと酔うこともあるって話だけど…」
律「まぁ、酔ってなきゃムギがこんなことしないわな」
澪「この量で酔うって恐ろしくアルコールに弱いけどね…」
紬「ゆいにゃんはやわらかくてきもちいいれすね~」
ムギちゃんのほうが柔らかくてすごく気持ちいいよ!
…じゃなくて。
ちょいとみなさん、冷静に分析してないで何とかしていただけないでしょうか?
…じゃなくて。
ちょいとみなさん、冷静に分析してないで何とかしていただけないでしょうか?
律「え?いや別に大丈夫だろ」
澪「唯だっていっつも梓に似たようなことしてるだろ」
梓「そうですよ!大体、唯先輩はムギ先輩に抱きつかれて嫌なんですか?」
澪「唯だっていっつも梓に似たようなことしてるだろ」
梓「そうですよ!大体、唯先輩はムギ先輩に抱きつかれて嫌なんですか?」
むしろすごく嬉しいです。
梓「ならいいじゃないですか」
律「そうだぞ~。それにこんなムギ見たことないしな~。もうちょっと見てたい」
律「そうだぞ~。それにこんなムギ見たことないしな~。もうちょっと見てたい」
うん、確かに。
紬「ゆいちゃん、なでなでして~」
ナデナデ~
紬「う~ん///」
律澪梓「か、かわいい…」
律澪梓「か、かわいい…」
かわいいね。鼻血でそうです。
梓「下品なこと言わないでください」
澪「そうだぞ。ムギが汚れちゃったらどうするんだ」
澪「そうだぞ。ムギが汚れちゃったらどうするんだ」
なんで私責められてるんでしょうか?
澪「でもまあ、そろそろ何とかするか」
梓「そうですね。ほらムギ先輩。しっかりしてください!」
紬「あずにゃんはいっもくっついてるでしょ!」キッ
梓「ひぃ!?」
紬「きょおはわたしがゆいちゃんといちゃいちゃするの!」
梓「そうですね。ほらムギ先輩。しっかりしてください!」
紬「あずにゃんはいっもくっついてるでしょ!」キッ
梓「ひぃ!?」
紬「きょおはわたしがゆいちゃんといちゃいちゃするの!」
梓「…だそうですよ」
律「はっはっは。まあそういう事ならしばらくそうしてるといい」
澪「仕方ないなぁ。今日はのんびりしてるか」
律「はっはっは。まあそういう事ならしばらくそうしてるといい」
澪「仕方ないなぁ。今日はのんびりしてるか」
みんなムギちゃんには甘い。私もだけど。
でも、こんな風にムギちゃんを一人占めできるのもいいかな。
でも、こんな風にムギちゃんを一人占めできるのもいいかな。
紬「ゆいちゃん?」
な~にムギちゃん?
な~にムギちゃん?
紬「えへへ、よんでみただけ~」
澪「しかしムギが甘え上戸だとはなぁ」
澪「しかしムギが甘え上戸だとはなぁ」
でも素直に甘えてくるムギちゃんかわいいよね~
澪「そうだな。普段ムギはもっとこうしたいのかも」
澪「もっと甘えて、もっと頼ってくれてもいいのにな」
澪「もっと甘えて、もっと頼ってくれてもいいのにな」
紬「ゆいちゃん?」
な~にムギちゃん?
な~にムギちゃん?
紬「もっとぎゅっとして」
いいよ。はい。ぎゅ~
いいよ。はい。ぎゅ~
紬「あったかくてきもちいい~」
律「スキンシップ大好きって言ってたが、まさかこれ程とは」
律「スキンシップ大好きって言ってたが、まさかこれ程とは」
でもいいじゃん。スキンシップってほんとに大事だと思うよ?
律「そだな!これからはもっとしてあげようか!」
律「いつも貰ってばかりだしな。私らがしてあげられることは、してあげたい」
律「いつも貰ってばかりだしな。私らがしてあげられることは、してあげたい」
紬「ゆいちゃん?」
な~にムギちゃん?
な~にムギちゃん?
紬「もっとなでて」
いいよ~。はい。なでなで~
いいよ~。はい。なでなで~
紬「えへへ~。ありがと~」
梓「ほんとに嬉しそうですね」
梓「ほんとに嬉しそうですね」
あずにゃんもこんどしてあげなよ。きっとムギちゃんすごく喜ぶよ
梓「私がそんな風に子供扱いしちゃだめでしょう」
梓「でも…そうですね。私ももっとムギ先輩とそういう風に接してみたいです」
梓「でも…そうですね。私ももっとムギ先輩とそういう風に接してみたいです」
紬「ゆいちゃん?」
な~にムギちゃん?
な~にムギちゃん?
紬「ちゅ~しよう」
律澪梓「ぶふっ!?」
律澪梓「ぶふっ!?」
紬「ねぇ、しよう?」
上目遣いで見つめないでください。どうにかなってしまいそうです。
上目遣いで見つめないでください。どうにかなってしまいそうです。
律澪梓「さすがにそれはやり過ぎだ~!」
ねぇ、ムギちゃん。さすがにキスはさ。
ちゃんと好きな人としなきゃだめだよ。
ちゃんと好きな人としなきゃだめだよ。
紬「わたし、ゆいちゃんのこと、すきだよ?」
紬「キスしたいっていう…すきだよ?」
紬「キスしたいっていう…すきだよ?」
律(ムギ!?)
澪(え、うそ、何この展開//)
梓(これは予想外です…!)
澪(え、うそ、何この展開//)
梓(これは予想外です…!)
紬「だから…ね?いいでしょ?」
こんな風に言われたら、私は拒絶できないよ。
だって、だって。私だって…
だって、だって。私だって…
紬「ん~」
吐息がかかるくらいに近づいても
私はムギちゃんから顔を反らせない。
その整った白くてきれいな顔が
柔らかそうなピンク色の唇が、私を釘付けにするから。
私はムギちゃんから顔を反らせない。
その整った白くてきれいな顔が
柔らかそうなピンク色の唇が、私を釘付けにするから。
このままいったら、ムギちゃんとキス…できるのかな?
律(やっちゃうのか!やってしまうのか!?)
澪(キスからはじまるなんて/// …そうか!そういう歌詞もありだな!)
梓(これが百合…意外といいかもしれないです)
澪(キスからはじまるなんて/// …そうか!そういう歌詞もありだな!)
梓(これが百合…意外といいかもしれないです)
そのまま二人の唇が重なる…
なんてことはなくて
ムギちゃんはすとんと私の肩に頭を預けます。
ムギちゃんはすとんと私の肩に頭を預けます。
律澪梓(あれ?)
紬「…く~…く~…」
…寝ちゃいましたね。
…寝ちゃいましたね。
==============
澪「それじゃ先に帰るから。ムギのことよろしくな。」
澪「その、なんだ…。頑張れ、でいいのかな//」
律「まあうまくいくって分かってんだし、心配いらないだろ!」
律「色々あるかもだけど、私たちは応援すっから。な!」
梓「そうですね。いつもみたいに素直でいてください。それが正解です。きっと」
梓「でも部活であんまりイチャイチャしないでくださいよ!」
澪「その、なんだ…。頑張れ、でいいのかな//」
律「まあうまくいくって分かってんだし、心配いらないだろ!」
律「色々あるかもだけど、私たちは応援すっから。な!」
梓「そうですね。いつもみたいに素直でいてください。それが正解です。きっと」
梓「でも部活であんまりイチャイチャしないでくださいよ!」
==============
紬「…う~ん。あれ、私…」
あ、起きたね~。おはよ~ムギちゃん。
紬「唯ちゃん?私、どうして…あれ?」
ムギちゃん甘酒で酔っちゃったみたいで、そのあと寝ちゃったんだよ~。
紬「そうなんだ…。あ、他の皆は?」
先に帰ったよ。もう夕方だしね。
紬「ほんとだ。外真っ赤だね」
紬「ごめんね。私のせいで」
紬「ごめんね。私のせいで」
ムギちゃんはなんにも悪いことなんてしてないよ~。
みんなも怒ってなんていないし。
ムギちゃんかわいいね~って皆で言ってたんだよ。
みんなも怒ってなんていないし。
ムギちゃんかわいいね~って皆で言ってたんだよ。
紬「え、あの、ありがと?」
紬「…もしかして、酔ってなにか変なコトしなかったかしら…」
紬「…もしかして、酔ってなにか変なコトしなかったかしら…」
ありゃ、覚えてないのか~
え~と、あのですね~…
え~と、あのですね~…
…という感じでして。はい。
紬「~~~///」
あの…紬さん?
紬「ご、ごめんなさい!」
ふぇ?
紬「酔った勢いとはいえ、そんなことを…//」
紬「唯ちゃんの気持ちも無視して、ホントにごめんなさい!」
紬「唯ちゃんの気持ちも無視して、ホントにごめんなさい!」
そのことなんだけどさ、ムギちゃん
私のことね、好きっていってくれたんだけど
私のことね、好きっていってくれたんだけど
紬「えええ、はい!うん!えっと、あの、そのね!」
紬「唯ちゃんのことは好きだけど、もちろんお友達としてで」
紬「その、それ以上の好きだって言うのは、え~と、あの…その…///」
紬「唯ちゃんのことは好きだけど、もちろんお友達としてで」
紬「その、それ以上の好きだって言うのは、え~と、あの…その…///」
やっぱり、キスしたい好き、じゃないのかな?
紬「違うよ!」
紬「あ、ごめんなさい…。ちょっと、落ち着かせて」
紬「す~…は~…」
紬「うん。ごめんね。取り乱して」
紬「あ、ごめんなさい…。ちょっと、落ち着かせて」
紬「す~…は~…」
紬「うん。ごめんね。取り乱して」
紬「…本当ならもっとちゃんとした告白したかったんだけどなぁ」
紬「こんな形でごめんね。私、唯ちゃんのこと、好きです」
紬「こんな形でごめんね。私、唯ちゃんのこと、好きです」
謝ってばっかりだよ~さっきから。私は全然気にしてないのに。
紬「ふふ、ありがとう。やっぱり唯ちゃんは優しいね」
紬「…その、すぐじゃなくてもいいから。お返事、ほしいな」
紬「…その、すぐじゃなくてもいいから。お返事、ほしいな」
う~ん。じゃあさ、とりあえずキスしようか?
紬「え?…ええええ!? なんで?どうして!?」
もう、意外に鈍感さんなのかな?
唯「好きだからだよ!」
唯「キスしたい、っていう好きだから!」
唯「キスしたい、っていう好きだから!」
おしまい