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唯×紬 @ ウィキ
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唯×紬 @ ウィキ

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
『大好き』

その言葉に理由は要らない、って。

好きだと思ったことは。
好きだと思ったものは。
好きだと思った人には。

私は、なんのためらいもなくその言葉を使ってきたんだ。

だって。好きって気持ちは素敵なことで。
その言葉は、言う方も言われた方も嬉しくしてくれるものだから。

でも、今はね。
その言葉で、胸が苦しくなる時があるんだ。

好きって気持ちに、特別があるんだって、分かったから。

こんな気持になる『好き』があるんだって。
彼女にあって、私は初めて気づいたから。

「ねぇ、ムギちゃん?」

「なぁに、唯ちゃん?」

「私のこと、好き?」

「…どうしたの?急に?」

「う~ん。なんとなく、聞いてみたくなって」

本当は、聞くまでもないんだ。
優しい彼女は。みんなが大好きな彼女は。

「ふふ。変な唯ちゃん」

「そうだね~。なんでだろうね」

どう答えるか、なんて。
分かってるんだから。

「好きよ。当たり前じゃない」

「えへへ。ありがとうムギちゃん!」

分かっているのに聞いてしまう。
そう言って欲しいから。


その『好き』に、私のほしい気持ちは、いないんだって。
それすらも、分かっているのに。


「じゃあ私も聞いていい?」

「ほえ?」

「唯ちゃんは、私のこと、好き?」

胸がチクリと痛む。
彼女だって、私がどう答えるか、分かっているんだ。

でも、分かっていないことも、あるんだよ。
その言葉だけじゃ、伝わらない気持ちが、私にはあるんだよ。

「…唯ちゃん?」

何かが胸につかえたみたいに、言葉が出てこなくて。
すこしだけ、流れた沈黙。

ごめんね。不安にさせたかな?
大丈夫。心配しないで。

「好きだよ」

「私、ムギちゃんのこと、好きだよ」

「大好きだよ」

ちょっと驚いたみたいに見えたけど。
でも、いつもみたいに。少しだけ頬を赤らめて。
私の大好きな笑顔をみせてくれる。
私の大好きな声で、ありがとうっていってくれる。


好きな人に、好きって言う。
それだけで、嬉しくなる。

好きっていって、笑顔をみせてくれる。
それだけで、こんなに胸があったかくなる。

それなのに。それ以上に。
それが彼女だって言うだけで。
胸がキュッと。締め付けられるように痛くなる。

私がもっと大人だったら。
その言葉を、もっと大事にしていたら。

この思いが、その言葉に乗って。
あなたに伝わったのかな?

ねえムギちゃん。

わたしね。ムギちゃんのこと。

「…大好きなんだよ、ムギちゃん」



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