唯「ムギちゃん、一緒に部室行こっ♪」
今日も部活の時間になると、無邪気な笑顔を浮かべた唯ちゃんが私の元にやってきた。
不思議なもので、その笑顔を目にしたとたんに、一日の疲れが消えてしまう。
これは、いわゆる癒し効果っていうのかな?
不思議なもので、その笑顔を目にしたとたんに、一日の疲れが消えてしまう。
これは、いわゆる癒し効果っていうのかな?
紬「うん、行きましょ♪…あれ、りっちゃんは?」
唯「澪ちゃんのとこに行ったよー。先に行ってていいって」
唯「澪ちゃんのとこに行ったよー。先に行ってていいって」
それを聞いて、私はうれしくなる。わずかな時間だけど、唯ちゃんと二人になれる…ちょっぴり皆に罪悪感を感じるけど。
唯「ところで、今日のお菓子はなあに?」
紬「さぁ、なんでしょう?」
唯「うーん…シュークリーム!」
紬「正解♪唯ちゃんすごい!」
唯「えへへー♪それほどでも~」
紬「さぁ、なんでしょう?」
唯「うーん…シュークリーム!」
紬「正解♪唯ちゃんすごい!」
唯「えへへー♪それほどでも~」
こんな風に唯ちゃんとなんでもない会話をしながら部室に向かうのは、本当に楽しい。
それは短くて、ゆっくりと噛みしめている暇もないけれど――私にとっては、とても幸せな一時だ。
それは短くて、ゆっくりと噛みしめている暇もないけれど――私にとっては、とても幸せな一時だ。
だから、贅沢を言ったらきっとバチが当たるよね。もっとこんな時間が増えたらいいな、なんて…
律「よし!今日はこれにて解散!」
りっちゃんの言葉を合図に、軽音部の皆はそれぞれ帰りの準備を始める。
楽しい学校生活の中で唯一、この時間は苦手だった。
ほんの短い時間だけど、皆とお別れしなきゃいけないから。唯ちゃんの顔を、見られなくなるから…
楽しい学校生活の中で唯一、この時間は苦手だった。
ほんの短い時間だけど、皆とお別れしなきゃいけないから。唯ちゃんの顔を、見られなくなるから…
唯「ムギちゃん」
紬「な、なあに?」
唯「今日さ、一緒に帰らない?」
紬「え…ど、どうして?」
唯「澪ちゃんたち、楽器屋さんに行くらしいんだけどね?私、家の用事ですぐ帰らないとなんだ。
ムギちゃんも電車の時間あるし、あまり寄り道できないでしょ?だから一緒に帰ろうかなって。平気?」
紬「あ…うん。大丈夫…」
唯「じゃあ決まりだね!えへへ♪」
紬「う、うん…」
紬「な、なあに?」
唯「今日さ、一緒に帰らない?」
紬「え…ど、どうして?」
唯「澪ちゃんたち、楽器屋さんに行くらしいんだけどね?私、家の用事ですぐ帰らないとなんだ。
ムギちゃんも電車の時間あるし、あまり寄り道できないでしょ?だから一緒に帰ろうかなって。平気?」
紬「あ…うん。大丈夫…」
唯「じゃあ決まりだね!えへへ♪」
紬「う、うん…」
唯ちゃんと一緒に帰る…。何を話したらいいんだろう。
私はうれしさと不安感が混じったような、なんとも言えない気持ちになっていた。
私はうれしさと不安感が混じったような、なんとも言えない気持ちになっていた。
唯「うぅ、寒いねー」
紬「うん…寒いね」
紬「うん…寒いね」
私と唯ちゃんは、北風の吹き抜ける道を並んで歩いていた。
この季節になると、暗くなるのも早い。あちこちの家に飾られたクリスマスのイルミネーションが、幻想的な光を放っていた。
この季節になると、暗くなるのも早い。あちこちの家に飾られたクリスマスのイルミネーションが、幻想的な光を放っていた。
唯「りっちゃんたち、楽器屋さんについてる頃かなー」
紬「うん…そろそろかもね」
唯「あ、一番星見ーつけた!…一番でもないか。あはは」
紬「あはは…」
紬「うん…そろそろかもね」
唯「あ、一番星見ーつけた!…一番でもないか。あはは」
紬「あはは…」
ダメだ。上手く会話ができない…学校じゃ普通に話せるのに、どうしてこんなにぎこちなくなっちゃうんだろう…
唯「ムーギーちゃん♪」
紬「な…ひゃあっ」
紬「な…ひゃあっ」
唯ちゃんは両手で私の頬を挟んでいた。手袋の柔らかい感触が、私を優しく包んだ。
唯「えへへ、あったかいでしょ。ぶーくろちゃん」
紬「う…うん。あったかい」
唯「…ねぇ、ムギちゃん」
紬「な、なあに?」
紬「う…うん。あったかい」
唯「…ねぇ、ムギちゃん」
紬「な、なあに?」
唯ちゃんは、まっすぐな眼差しで私を見つめた。
その瞳はどこか愁いを帯びていて、私は思わずドキッとしてしまう。
その瞳はどこか愁いを帯びていて、私は思わずドキッとしてしまう。
唯「私と一緒にいるの…どう思ってる?」
紬「え…?」
唯「楽しい?それとも、つまんない?」
紬「それは…もちろん、楽しいわよ?」
唯「…そっか」
紬「え…?」
唯「楽しい?それとも、つまんない?」
紬「それは…もちろん、楽しいわよ?」
唯「…そっか」
唯ちゃんは私の顔から手を離すと、くるりと背を向けた。
その背中は、なんだかいつもより小さく見えた。
その背中は、なんだかいつもより小さく見えた。
唯「実はね、今日用事があるっていうの嘘なんだ」
紬「え…嘘?」
唯「うん、嘘」
紬「どうしてそんな…」
唯「…ムギちゃんと一緒に帰りたかったからだよ」
紬「えっ…?」
紬「え…嘘?」
唯「うん、嘘」
紬「どうしてそんな…」
唯「…ムギちゃんと一緒に帰りたかったからだよ」
紬「えっ…?」
私は、唯ちゃんの背中をじっと見つめた。唯ちゃんはそのまま続ける。
唯「私もムギちゃんと一緒にいるの、すっごく楽しいから…
だから、もっと二人きりでいたいなって思ったの」
紬「唯ちゃん…」
唯「でも…やっぱりダメかも。私たちは、軽音部で一緒にいるから楽しいのかもね」
紬「そ…それは…」
だから、もっと二人きりでいたいなって思ったの」
紬「唯ちゃん…」
唯「でも…やっぱりダメかも。私たちは、軽音部で一緒にいるから楽しいのかもね」
紬「そ…それは…」
何も言い返せなかった。実際、今の私はいつものように楽しめてはいなかったから。
唯「さ、早く帰ろ?遅くなっちゃう」
私たちはお互い、学校とか、軽音部っていう枠組みがあるからこそ幸せな関係でいられるのかもしれない…
紬「…うん」
やっぱり、今以上を望んじゃいけないのかな。贅沢を言っちゃ、いけないのかな…
唯「うぅ、寒いなぁ…」
紬「そんなこと…ない
唯「えー?寒いでしょー?」
紬「唯ちゃん…私たち、もっと一緒にいたっていいと思う」
唯「……!」
紬「そんなこと…ない
唯「えー?寒いでしょー?」
紬「唯ちゃん…私たち、もっと一緒にいたっていいと思う」
唯「……!」
唯「…どうしてそう思うの?」
紬「だって…だって私は…」
唯「……?」
紬「唯ちゃんのこと、好きだから」
紬「だって…だって私は…」
唯「……?」
紬「唯ちゃんのこと、好きだから」
私は、唯ちゃんを抱きしめた。その小さな背中は一瞬震えたけれど、静かに私を受け入れてくれた。
唯「……」
紬「私、唯ちゃんのことが好きだから…一緒にいたいの」
唯「……」
紬「私、唯ちゃんのことが好きだから…一緒にいたいの」
唯「……」
こんな簡単なことにどうして今まで気付かなかったんだろう。
この気持ちは、贅沢とか、そういうことじゃない。
ただ唯ちゃんのことが好きだから、もっとそばにいたいって感じるんだ。
この気持ちは、贅沢とか、そういうことじゃない。
ただ唯ちゃんのことが好きだから、もっとそばにいたいって感じるんだ。
唯「…多分私も、ムギちゃんとおんなじだと思う」
紬「じゃあ、もっと一緒にいよう?もっと二人で…」
唯「でも…やっぱり私たちは今までのままでいた方がいいよ」
紬「ど、どうして…きゃ」
紬「じゃあ、もっと一緒にいよう?もっと二人で…」
唯「でも…やっぱり私たちは今までのままでいた方がいいよ」
紬「ど、どうして…きゃ」
唯ちゃんはするりと私の腕をすり抜けて、また手袋で私の頬を挟んだ。
紬「ゆ…」
唯「ムギちゃん、私のこと好きって言ってくれたよね」
紬「…うん」
唯「それで…どう、したい?」
紬「だ、だから…もっと一緒に…」
唯「私と一緒にいて…どうなりたいの?」
紬「それは…」
唯「ムギちゃん、私のこと好きって言ってくれたよね」
紬「…うん」
唯「それで…どう、したい?」
紬「だ、だから…もっと一緒に…」
唯「私と一緒にいて…どうなりたいの?」
紬「それは…」
答えは簡単だ。お互いに想い合うひとと一緒にいる間柄。それは――
紬「恋人…だよ。私、唯ちゃんの恋人になりたい」
そう言うと、唯ちゃんは照れくさそうに微笑んだ。でもその笑顔は、どこか辛そうで、今にも崩れ落ちてしまいそうな、そんな危うさを漂わせていた。
唯「私もだよ。私も、ムギちゃんと恋人になりたい」
紬「じゃあなろう?両想いなんだから、それでいいじゃない!」
唯「ダメなんだよ。ムギちゃん」
紬「じゃあなろう?両想いなんだから、それでいいじゃない!」
唯「ダメなんだよ。ムギちゃん」
唯ちゃんは私から離れた。今まで唯ちゃんが触れていた頬からぬくもりが消えて、恐ろしく冷たくなっていく気がした。
紬「どうして?どうしてダメなの…?」
唯「…だってね、ムギちゃん。私たちは、軽音部員なんだよ。りっちゃんや澪ちゃん、あずにゃんとおんなじ、軽音部員なの。
誰かを特別に好きになっちゃダメなんだよ」
紬「そんなことない!りっちゃんと澪ちゃんだってよく仲良くしてるし、唯ちゃんだって梓ちゃんに抱きついたりしてるじゃない!」
唯「りっちゃんと澪ちゃんは、幼なじみでしょ?私とあずにゃんは、先輩と後輩。恋してるわけじゃないよ」
紬「でも…でも…」
唯「…だってね、ムギちゃん。私たちは、軽音部員なんだよ。りっちゃんや澪ちゃん、あずにゃんとおんなじ、軽音部員なの。
誰かを特別に好きになっちゃダメなんだよ」
紬「そんなことない!りっちゃんと澪ちゃんだってよく仲良くしてるし、唯ちゃんだって梓ちゃんに抱きついたりしてるじゃない!」
唯「りっちゃんと澪ちゃんは、幼なじみでしょ?私とあずにゃんは、先輩と後輩。恋してるわけじゃないよ」
紬「でも…でも…」
唯ちゃんは間違ってる。幼なじみだろうと先輩後輩だろうと、お互いが好きだってことは変わらない。
その度合いが強いか弱いか、ただそれだけのことじゃない。特別なことなんかじゃないよ…
その度合いが強いか弱いか、ただそれだけのことじゃない。特別なことなんかじゃないよ…
でも私は、それを口に出すことをしなかった。いや、正確にはできなかったのかもしれない…
唯「…ごめんムギちゃん、私先に行くね。また明日」
紬「あ…」
紬「あ…」
一瞬見えた唯ちゃんの頬には、一筋、光るものがあった。
今すぐ駆け寄って、抱きしめてあげなきゃ。もう一度、好きだって言わなきゃ…
今それをしなかったら、明日になったら、もう今のまま、何も変わることはない。なんとなく、そんな気がしていた。
でも…頭ではわかっているのに、足が動かなかった。
今すぐ駆け寄って、抱きしめてあげなきゃ。もう一度、好きだって言わなきゃ…
今それをしなかったら、明日になったら、もう今のまま、何も変わることはない。なんとなく、そんな気がしていた。
でも…頭ではわかっているのに、足が動かなかった。
――ダメなんだよ。ムギちゃん
紬「う……うぅ…」
その言葉を思い出すと、自然と涙が溢れ出た。唯ちゃんの言葉は、私の心に深く突き刺さっていた。
唯ちゃんの私に対する拒絶。それは、唯ちゃんの優しさで、冷たさで、強さで、弱さで…
一つ言えるのは、確かに私のことを想ってくれてるってこと。
唯ちゃんの私に対する拒絶。それは、唯ちゃんの優しさで、冷たさで、強さで、弱さで…
一つ言えるのは、確かに私のことを想ってくれてるってこと。
だったら…私も、選ぼう。唯ちゃんと笑い合える、幸せな時間を過ごせるような、そんな道を。
紬「ありがとう…唯ちゃん」
誰もいない道でそっと呟いて、私はゆっくりと歩き出した。
唯ちゃんの想いを、唯ちゃんへの想いを、そっと胸に抱いて。
唯ちゃんの想いを、唯ちゃんへの想いを、そっと胸に抱いて。
おわり
紬「はぁ…」
私は情けないため息をつきながら、いつものように部室へと向かっていた。体調はいつものように、とはいかないけど…
――結局、昨日は一睡もできなかった。
私の選択は正しかったのか、それとも間違っていたのか…答えの出ない問題をあれこれと考えているうちに、夜が明けてしまったのだ。
なんでこんなにモヤモヤするんだろう…唯ちゃんのこと、きっぱりと諦めたはずなのに。
私の選択は正しかったのか、それとも間違っていたのか…答えの出ない問題をあれこれと考えているうちに、夜が明けてしまったのだ。
なんでこんなにモヤモヤするんだろう…唯ちゃんのこと、きっぱりと諦めたはずなのに。
紬「はぁ…」
唯「なにため息ついてるのー?」
紬「えっ…!?あ、ゆ、唯ちゃん!?」
唯「なにため息ついてるのー?」
紬「えっ…!?あ、ゆ、唯ちゃん!?」
突然私の眼前に、不思議そうな表情の唯ちゃんの顔が現れた。私は思わず飛び退いてしまう。
唯「もう、先に行っちゃうなんてひどいよムギちゃん」
紬「ご…ごめんなさい」
唯「今日も寒いねー。朝はなかなか布団から抜け出せなかったよー」
紬「そ、そうなんだ」
唯「こんな日はムギちゃんの入れたあったかい紅茶が飲みたいなー♪よろしくね♪」
紬「うん…」
紬「ご…ごめんなさい」
唯「今日も寒いねー。朝はなかなか布団から抜け出せなかったよー」
紬「そ、そうなんだ」
唯「こんな日はムギちゃんの入れたあったかい紅茶が飲みたいなー♪よろしくね♪」
紬「うん…」
ダメだ…やっぱりうまく話せない。唯ちゃんの顔を見るだけで、心がキリキリと痛くなる。
唯ちゃんは…なんともないのかな。昨日のこと、気にしてないのかな…
唯ちゃんは…なんともないのかな。昨日のこと、気にしてないのかな…
部室
唯「んー♪やっぱりおいしー♪」
紬「…唯ちゃん」
唯「ん?」
紬「昨日のことなんだけど…」
唯「あぁ、ごめんね?先に帰っちゃって」
紬「私こそごめんなさい。あんなこと…言っちゃって」
唯「いいんだよー。私、全然気にしてないし」
紬「…唯ちゃん」
唯「ん?」
紬「昨日のことなんだけど…」
唯「あぁ、ごめんね?先に帰っちゃって」
紬「私こそごめんなさい。あんなこと…言っちゃって」
唯「いいんだよー。私、全然気にしてないし」
唯ちゃんの気にしてないという言葉に、私の胸はズキンと痛む。もちろん、それは二人にとって正しいことなんだっていうのは分かる。
でも一方で、自分と同じような感情を抱いていてくれたら…なんてわがままな願望も、なかなか捨てきれないでいた。
でも一方で、自分と同じような感情を抱いていてくれたら…なんてわがままな願望も、なかなか捨てきれないでいた。
紬「ねぇ、唯ちゃん…」
唯「ん?」
紬「私…ホントはよくわからないの」
唯「なにが?」
紬「昨日唯ちゃんが言ってたこと…ねぇ、私たちやっぱり…」
唯「それはもういいんだよー。綺麗に忘れてさ、楽しく部活しよう?」
唯「ん?」
紬「私…ホントはよくわからないの」
唯「なにが?」
紬「昨日唯ちゃんが言ってたこと…ねぇ、私たちやっぱり…」
唯「それはもういいんだよー。綺麗に忘れてさ、楽しく部活しよう?」
その時の唯ちゃんの笑顔は、とても残酷なものに見えた。
あんなに温かかった唯ちゃんの私への想いが、とても空虚なものに感じられた。
唯ちゃんの気持ちは、そんな軽いものだったの?そんなに簡単に忘れられるようなものだったの…?
あんなに温かかった唯ちゃんの私への想いが、とても空虚なものに感じられた。
唯ちゃんの気持ちは、そんな軽いものだったの?そんなに簡単に忘れられるようなものだったの…?
唯「それにしても皆遅いねー。メールしてみよっか」
紬「そんな簡単に忘れられるわけ…ないじゃない」
唯「え…?」
紬「そんな簡単に忘れられるわけ…ないじゃない」
唯「え…?」
紬「唯ちゃんは…最初から私のことなんて好きじゃなかったんだよ…」
唯「そんなこと…」
紬「そうなの!だからそんな簡単に忘れられるんじゃない!
私と恋人になりたいって言ったのだって…ホントは嘘だったんでしょ?
あれこれ理由付けたのだって、私を諦めさせて、それで…」
唯「……」
紬「それで…それで…わた…私を…」
唯「…ムギちゃん」
紬「……!」
唯「そんなこと…」
紬「そうなの!だからそんな簡単に忘れられるんじゃない!
私と恋人になりたいって言ったのだって…ホントは嘘だったんでしょ?
あれこれ理由付けたのだって、私を諦めさせて、それで…」
唯「……」
紬「それで…それで…わた…私を…」
唯「…ムギちゃん」
紬「……!」
唯ちゃんは私をきゅっと抱きしめた。その温かい胸に包まれたとたん、抑え込んでいた涙を止めることはできなくなった。
紬「ゆ…唯ちゃ…」
唯「よしよし…ごめんね」
紬「私…や、やっぱり…やっぱり、唯ちゃんと…いっ、一緒にいたいよ…」
唯「……」
唯「よしよし…ごめんね」
紬「私…や、やっぱり…やっぱり、唯ちゃんと…いっ、一緒にいたいよ…」
唯「……」
唯ちゃんは何も言わない。ただ黙って、私を見つめていた。
紬「ねぇ、唯ちゃん…」
唯「さっきムギちゃんが言ってたこと…半分は当たってるかも」
紬「え…?」
唯「あ、ムギちゃんのことが好きなのと、恋人になりたいっていうのはホントだよ?
でも…澪ちゃんたちのことを引き合いに出したのは、やっぱり変だよね」
紬「変…?」
唯「私…ホントは怖かったんだよ。ムギちゃんの恋人になるのが。ムギちゃんの特別な人になるのが」
唯「唯ちゃん…」
唯「さっきムギちゃんが言ってたこと…半分は当たってるかも」
紬「え…?」
唯「あ、ムギちゃんのことが好きなのと、恋人になりたいっていうのはホントだよ?
でも…澪ちゃんたちのことを引き合いに出したのは、やっぱり変だよね」
紬「変…?」
唯「私…ホントは怖かったんだよ。ムギちゃんの恋人になるのが。ムギちゃんの特別な人になるのが」
唯「唯ちゃん…」
唯「でもね」
紬「……!」
紬「……!」
唯ちゃんは、私の涙を拭うと、頬を両手の手のひらで挟んだ。昨日とは違って、唯ちゃんの体温が直接私に伝わってくる。
紬「ゆ…唯ちゃ…」
唯「もう、怖くない。私気付いたんだ。こんなにムギちゃんから想われてるのは、すごく幸せなことなんだって…
ごめんね、泣かせちゃって」
紬「い…いいの…?」
唯「うん…ホントに、ごめんね」
紬「う、うん…」
唯「私ムギちゃんのこと、大切にするからね」
紬「私も!私も大切にする。唯ちゃんのこと、大切にするから」
唯「そっか…えへへ、ありがとう♪…じゃあこれは、その約束ね」
唯「もう、怖くない。私気付いたんだ。こんなにムギちゃんから想われてるのは、すごく幸せなことなんだって…
ごめんね、泣かせちゃって」
紬「い…いいの…?」
唯「うん…ホントに、ごめんね」
紬「う、うん…」
唯「私ムギちゃんのこと、大切にするからね」
紬「私も!私も大切にする。唯ちゃんのこと、大切にするから」
唯「そっか…えへへ、ありがとう♪…じゃあこれは、その約束ね」
唯ちゃんはそう言うと、目を閉じて私に顔を近づけた。
それが意味することは、やっぱり…ちょっと恥ずかしいけど、私も目を閉じた。
それが意味することは、やっぱり…ちょっと恥ずかしいけど、私も目を閉じた。
やがて、その感触が私の唇に触れた。それは、今まで触れたどんな物よりもやわらかくて、温かくて…幸せな、味がした。
今度こそ終わりです
あと3レス目の一番下はムギちゃんのセリフです。間違えてたww
あと3レス目の一番下はムギちゃんのセリフです。間違えてたww