――私は、ムギちゃんのことが好きだ。
優しくて、あったかくて、かわいくて、素敵な笑顔を向けてくれる、そんなムギちゃんのことが、大好きだ。
優しくて、あったかくて、かわいくて、素敵な笑顔を向けてくれる、そんなムギちゃんのことが、大好きだ。
紬「はい唯ちゃん、ケーキよ♪」
唯「…ありがと、ムギちゃん」
紬「いえいえ♪」
その『好き』は、友達としてだとか、部活の仲間として、のものじゃない。
はっきりと言い切ることはできないけど、それは恋をする人に対しての『好き』だと思う。
その人のことを考えていると胸が苦しくなって、切なくなって、とても甘酸っぱい気持ちになる…そういう『好き』なんだと思う。
だから私は、ムギちゃんのことをこんなにも意識してしまっているんだ。
はっきりと言い切ることはできないけど、それは恋をする人に対しての『好き』だと思う。
その人のことを考えていると胸が苦しくなって、切なくなって、とても甘酸っぱい気持ちになる…そういう『好き』なんだと思う。
だから私は、ムギちゃんのことをこんなにも意識してしまっているんだ。
紬「ねぇ唯ちゃん」
唯「な…なに?」
紬「最近元気ないみたいだけど…どうかしたの?」
唯「な、なんでもないよ?」
紬「そう?ならいいけど…あ、お茶のおかわりどう?」
唯「うん…お願い」
紬「はい♪」
唯「…ありがとね、ムギちゃん」
でも…私は告白なんてしない。
する勇気もないし、する意味なんてないってこともわかってるから。
する勇気もないし、する意味なんてないってこともわかってるから。
どんなに好きでいても、どんなに見つめていても、どんなに一緒にいても…私たちは友達でしかないんだから。
でも…どうしてもこの気持ちは消せない。
ただの友達として見ようとしても、どうしても胸が苦しくなってしまう。
ただの友達として見ようとしても、どうしても胸が苦しくなってしまう。
ねぇムギちゃん…私、どうしたらいいのかな。
もし、思い切って告白したら…ムギちゃんはなんて言うかな。
これはうぬぼれかもしれないけど…きっとムギちゃんは、私のこと好きだって言ってくれるよね。
それで…皆のことも好きだって言うんだよね。
ムギちゃんは私のことも、澪ちゃんも、りっちゃんも、あずにゃんも、平等に、同じように好きだと思うから。
もし、思い切って告白したら…ムギちゃんはなんて言うかな。
これはうぬぼれかもしれないけど…きっとムギちゃんは、私のこと好きだって言ってくれるよね。
それで…皆のことも好きだって言うんだよね。
ムギちゃんは私のことも、澪ちゃんも、りっちゃんも、あずにゃんも、平等に、同じように好きだと思うから。
紬「唯ちゃん、ケーキ食べないの?」
唯「あ…うん、食べるよ。ちょっとぼーっとしちゃった」
紬「じゃあ一口食べさせてあげる。はい、あーん」
唯「……」
紬「唯ちゃん?」
唯「…一つ、聞いてもいい?」
紬「なあに?」
唯「ムギちゃんは、誰かのことを好きになったことある?」
紬「え?」
ムギちゃんは面食らった表情で私を見つめた。もしかしたら、私の気持ちに感づいたり…なんていうのは甘い考えだよね。
その表情からは、怪訝な様子しか感じ取れない。
その表情からは、怪訝な様子しか感じ取れない。
唯「どう?」
紬「それって…恋したことあるかどうかってこと?」
唯「…うん」
紬「それなら…」
紬「今のところはないわ。唯ちゃんは?」
唯「私?私は…」
ムギちゃんのことが好きなんだよ。
そう言えたなら、どれだけ楽だろう。何も考えずに自分の気持ちを伝えることができたなら、どれだけ楽だろう…
そう言えたなら、どれだけ楽だろう。何も考えずに自分の気持ちを伝えることができたなら、どれだけ楽だろう…
唯「…いないよ。ムギちゃんにいないんだもん、私にいるわけないよー」
紬「そ、そうなの?」
唯「そうなんだよ♪でもムギちゃんかわいいし、いつかかっこいい男の子と付き合うんだろうねー」
本当の気持ちをごまかすように、言いたくないことを言っている自分が白々しく、情けなく感じられた。
はっきり、いつもみたいに自分の言いたいことを言えばいいのに…どうして出来ないのかな。
はっきり、いつもみたいに自分の言いたいことを言えばいいのに…どうして出来ないのかな。
唯「ムギちゃん、誰かと付き合ったりしたら、その時は教えてね?そしたら…」
紬「そしたら?」
唯「…なんでもない。じゃ、ケーキいただきます♪
紬「…?うん。どうぞ♪」
――ムギちゃんが、私の知らない誰かの隣で笑っているのを見たら、そしたら…ムギちゃんのこと、きれいに諦められると思うから。
だから、せめてそれまでは…どんなに胸が痛くても我慢するから、どんなに泣きたくても我慢するから、だから…
だから、せめてそれまでは…どんなに胸が痛くても我慢するから、どんなに泣きたくても我慢するから、だから…
ムギちゃんのこと、『好き』でいてもいいよね。