私は妹が好きだ。

574  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 03:53:27 ID:/6iZQ3v7


投稿するぞー(´∀`)ノ


私は妹が好きだ。いつからなんて分からない。どうしてかなんて分からない。いつの間にか好きになっていた。


だけど私達は女の子同士しかも姉妹。いつか離ればなれになる日がくる。だから私は憂にこの気持ちを知られないようにしようと思った。それが憂のため、なにより自分ためだった。


でも、そんな私の決意を揺らがすことが起こった。


ーーー

「今日は軽音部休みだから憂と帰ろーっと」

素早く憂にメールをする。もちろん返事はOKだった。
久しぶりに憂と帰るので私は我慢できず憂の教室まで迎えに行った。



575  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 04:16:22 ID:/6iZQ3v7


「それでねー」
「あははっ」

教室から声がする。憂とあずにゃんだ。私は2人の会話が気になって声をかけずに教室を覗き込んだ。

「っ…!?」

2人を見た瞬間息をのんだ。いや、正確にはあずにゃんが憂を見つめる顔だった。その表情を私は知っている。愛おしい人を見るときの表情、私が憂を見るときの表情だった。

目的だった2人の会話なんて耳にはいらないくらい私は焦っていた。



576  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 04:39:53 ID:/6iZQ3v7


もしかしたらあずにゃんは憂のことを…
考えたくなかった。

「うっ憂!!」

私はとっさに憂に声をかけた。
「おっお姉ちゃん!?」

「ゆっ唯先輩っ!?」

2人は慌ててこっちを見た。聞かれたらまずい会話だったのだろうか?憂は普通だったがあずにゃんの顔は赤くなっていた。余計に考えたくなくなり、今すぐ憂をあずにゃんから遠ざけたかった。

「憂遅いよー早く帰ろー?」
私は平静を装って言った。

「ごっごめん。じゃあね、梓ちゃん」

「あっうん!また明日ね憂!唯先輩もさようなら。」

「あずにゃんばいばぁーい」


私は憂の手をひいて素早く教室を出た。



577  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 05:05:39 ID:/6iZQ3v7


私は憂の手を繋いだまま何も考えず早歩きで家路へ向かった。
「おっお姉ちゃんどうしたの?」アセアセ

「あっえとお姉ちゃん今日すっごくおなかすいちゃて~」

「もう、お姉ちゃんたら」

「えへへ」

憂が鈍感で良かった。そのままさっきのことを考えないようにしていたが…

「あっあのお姉ちゃん」

「んー?」

「さっきの梓ちゃんと私の会話聞いてた??」

「…聞いてないよー」

「そっか」ホッ

少し安心したような憂の表情に私は絶望を感じた。何を話してたの?どうしてあずにゃんはあんな顔をしていたの?憂はあずにゃんのことどう思ってるの?聞きたいことは山ほどあったが怖くて聞けなかった。

それから私は憂と上手く話せなかった。憂が会話を作ろうとしてくれたけど続かなかった。


…ごめんね憂



578  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 05:30:24 ID:/6iZQ3v7


「たっただいまー」

「…」

「えっとお姉ちゃん、すぐご飯作るからね!!」

「…うん」

今まで繋いでいた手をすり抜けて憂が急いでキッチンに向かった。私はそれだけで憂が遠くへ行ってしまうような気がした。

憂が急いでくれたお陰ですぐにご飯を食べられた。お腹がすいたと言ったので、全部たべたが、いつものような楽しい食事ではなかった。

「ごちそう様でした…」

「あっあのお姉ちゃん」オロオロ

「すごく美味しかったよー。」
「えっ?あっありがとう!あっそれでお姉ちゃ…」

「ごめん…今日はもう寝るね…」

「っ…うん。おっおやすみなさい」

私は素早く自分の部屋へ向かった。そのとき見えた憂の顔は今にも泣き出しそうな顔だった。
ああ、私が一番させたくない顔だったのに…



579  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 05:49:10 ID:/6iZQ3v7


私は部屋で一人反省していた。
「はぁ、なんであんな態度とっちゃったんだろ…大好きな人にあんな顔までさせて」

そして私は考えた。これからどうすればいいのかを。あの顔からみて、あずにゃんはきっと憂のことが好きだ。憂は分からないけど会話を聞かれたくなかったみたいだからもしかしたら…
「まだそうと決まってないよ…」

また私は考えるのを止めた。いつか離れるを分かっていたはずなのに…まったくダメなお姉ちゃんだ。

「…とにかく謝ろう」

憂は優しいからきっと許してくれる。明日からはいつもどうりの私達にもどれるはずだ。

そう思ったら急に体が軽くなった気がして、私はすぐに憂の部屋へ向かった。



580  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 06:04:32 ID:/6iZQ3v7


憂の部屋の前。

「…っ…ひっくっ」

中から憂の泣く声がした。

「っ…!?」

ああ、泣かせてしまった。早く憂に謝ろう。

そう思ってノックをしようとしたそのとき…

「ひっく…あっ梓ちゃんっ…あのね…っ」

憂があずにゃんと電話しているのが分かった。私は自分の中の決意が壊れていくのが分かった。

やめて、私から憂をとらないで!!

私はノックもせず憂の部屋に飛び込んだ。



581  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 06:21:11 ID:/6iZQ3v7


「ふぇっ!?お姉ちゃん!?」

いきなり飛び込んできた私を見て憂は凄くビックリしていた。その顔は涙でぐしゃぐしゃだった。

「ごめん…憂」

「えっちょっ、なにするのお姉ちゃん!?」オロオロ

私は憂の手から携帯を取り上げた。

『もしもし、憂!?』

「もしもし、あずにゃん…」

『えっ!?唯先輩!?』

「ごめんね、憂と大事な話があるから切るね…」

『はぁ!?ちょっ私だって憂と大事な話がっ』ピッ

本当にごめんねあずにゃん…

電話を切って憂に向き直る。憂はなにがなんだか分からないといった顔をしていた。私そんな憂に微笑んでから、憂を思いっきり抱きしめた。



582  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 06:43:55 ID:/6iZQ3v7


「おっお姉ちゃ」

「私から離れないでよ憂…」

ぎゅう、私さらに憂をきつく抱きしめた。

「お願い…あずにゃんの所にいかないでっ」


もう気持ちを抑えることなんてできなかった。いや、きっと今日のようなことがなくても抑えられなかったのだろう。だって私は憂をこんなにも…

「愛してるの…」

「えっ?」

この気持ちが伝わるようにもう一度言った。

「私、憂のことが好き、大好き、愛してるの…姉妹なのにごめんね、憂はあずにゃんのこと好きなのにこんなこと言ってごめん。でも、この気持ちを抑えられなかったっ…ひっくっ…本当に憂を愛してるから」

もしかしたら憂に拒絶されるもしれない。それでも私は憂の気持ちが知りたくて憂の顔を見た…



583  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 06:44:58 ID:/6iZQ3v7


「おっお姉ちゃ」

「私から離れないでよ憂…」

ぎゅう、私さらに憂をきつく抱きしめた。

「お願い…あずにゃんの所にいかないでっ」


もう気持ちを抑えることなんてできなかった。いや、きっと今日のようなことがなくても抑えられなかったのだろう。だって私は憂をこんなにも…

「愛してるの…」

「えっ?」

この気持ちが伝わるようにもう一度言った。

「私、憂のことが好き、大好き、愛してるの…姉妹なのにごめんね、憂はあずにゃんのこと好きなのにこんなこと言ってごめん。でも、この気持ちを抑えられなかったっ…ひっくっ…本当に憂を愛してるから」

「…」

憂が黙ってしまった。もしかしたら憂に拒絶されるもしれない。それでも私は憂の気持ちが知りたくて憂の顔を見た…



584  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 07:02:14 ID:/6iZQ3v7


憂の顔は…


明らかに赤面していた。
そんな憂の顔を予想してなかったので私は拍子抜けした。

「…憂?」

「…っ!?」カァ///

あっもっと赤くなった。

「わっ私もお姉ちゃんのことだっ大好きっ!!」

「っ!?」カァ//////

あれ?でも…

「あっあずにゃんは!!??」

「あっ梓ちゃんは友達だよっ」
「でもっさっき電話して」

「あれは、お姉ちゃんに嫌われたのかと思って相談しようとしただけだよ」

「あっ今日の帰るときあずにゃんの顔!!」

「顔???」

「憂のこと凄く愛おしいそうな眼で見てた…」



585  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 07:22:00 ID:/6iZQ3v7


「ちっ違うよ!それは多分、梓ちゃんが澪さんのこと考えてたからだよ!!」

「澪ちゃん??」


いったいどうゆうことだろう?
「憂、教えて」ジー

「うぅっ梓ちゃんは澪さんのことが好きなの…たがら相談のってただけなの」

ということは…私のはやとちりだった??
でも…

「ね、憂。私のこと好きって言ってくれたよね?」ニヤニヤ

「うっうん///」

「もっかい言って…」

私は憂が逃げらんないようにベッドに抑えつけた。



586  名無しさん@お腹いっぱい。  []  2009/10/25(日) 07:40:12 ID:/6iZQ3v7


「わっお姉ちゃっ」

「う~い、言って…」

「っ~///すっ好き!!!」

「もっと」スッ

私は憂の頬に手を当てた。

「好きっ!!!大好きだよ///」

「私もだよ…」チュッ

「っ////!?」カァ


こうして私達は姉妹から恋人になった。


後日、あずにゃんには2人で謝りにいった。澪ちゃんとのことを全力で応援することを誓った。頑張れあずにゃん!!!それから…


「うーいー」

「なーに?お姉ちゃん」

「ずーっと一緒にいてね!!」

「もちろんだよ、お姉ちゃん!!」

「「えへへ~」」


ーfinー
最終更新:2009年12月14日 23:14
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