その日、かわいいれいむは素敵な
ゆっくりぷれいすを見つけ、そこに住むことにした。
「ここはれいむのおうちだよ!」
――と、そこに後から来た人間が声をかけてきた。
「うおっ!?どっから入ってきやがったこの糞饅頭!」
「ゆ?にんげんさん、れいむになにかよう?ここはれいむのおうちだから、ゆっくりしないででていってね!(プクー)」
「・・・チッ。例によっておうち宣言かよ・・・お、そうだ。かわいいゆっくりれいむ、あっちに甘いジュースがあるんだけど飲まないかい?」
「ゆっゆっ!それはれいむのだよ!にんげんさんにはあげないよ!」
ここはれいむのゆっくりぷれいすなのだから、そこにあるジュースは当然れいむの物である。
人間に取られないようにれいむは急いでジュースの元に向かった。
そこにあったのは黒くて少し泡が出ている、見たこともないジュース。
しかし甘い匂いが漂っている。
かわいいれいむのための特別なジュースに違いない。
「ゆっ!」
ジュースが置いてあったのはテーブルの上だったが、れいむのジャンプで上がることができた。
変な形の入れ物に入っていたが構うことは無い、蓋が閉まっていないので倒してしまえばしあわせ~できるのだ。
「うおい!この糞饅頭が!倒すんじゃねぇ!」
いざ倒そうとした時、さっきの人間が入れ物を取り上げる。
「む~。れいむのじゅーすをとるなんてわるいにんげんさんだね!ゆっくりしんでね!(プクー)」
「ああいや、このジュースは飲ませてやるよ。でもこぼしちゃったらカーペットに染み込んで飲めなくなっちゃうぞ?」
そういえば、こぼしてしまったら飲み物はどこかに流れて行って無くなってしまう、と母れいむが言っていた気もする。
「じゃあのませてよね!ゆっくりしないでのませてね!」
「はいはい。ほら、こっち来て上向け」
人間はなぜか縁側に座り手招きしている。
れいむはわざわざそこまで行ってやり、上を向いてやった。
と、なぜか人間はれいむをがっしりと抱きかかえた。
そしてれいむの口の中にジュースが注がれはじめる。
「ゴクゴk・・・ゆげほっ!?ゆぶあっ!!げほっげふぁっ」
「おいおい、吐き出してんじゃねーよwゆっくりしないで飲ませてやるよ!!」
おかしい。
甘いのは確かだが、飲み込もうとすると喉がシュワシュワして痛くてたまらなくなる。
顔をそらそうにも、人間に抱え込まれているので逃げることが出来ない。
「ゆ゛があっぎゃべぼぉぉぉぉ!!!げぶっ」
「ほらほら、ちゃんと飲まないとどんどん苦しくなるだけだよ~w」
「!!!!!!!???????」
声すら出せなくなり、れいむは注がれ続けるジュースを喉の痛みを堪えて飲み干すしかなかった。
「ぐびっぐびっぐびっぐびっ。・・・げふぅっ」
と、ようやくなくなったらしい。
「ゆぎぃ!なんなの!いまのしゅわしゅわさんは!げぷっ」
「コーラだよ。さて、まだまだあるから遠慮せずにゆっくりしないで飲んでいけよな」
「!?」
人間の後ろにあった大きな箱の中には、ズラリとならんだ「しゅわしゅわさん」。
この後れいむは自身の体積以上のそれを飲まされ続け、ふやけた体が2倍ほどの大きさになったところでようやく解放された。
窓から放り投げられ叩き付けられた路上で動けずにところどころカラスに啄ばまれながら3日ほど経過し、振り出した雨に打たれてやっと息絶えることができた。
おまけ
「やぁ、都会派なアリスにこのジュースをあげるよ。ゆっくり飲んでいってね!」
「とかいはなありすにはとうぜんのみつぎものね!ゴクゴク・・・ぷはぁ!げっぷ!」
「あれー?ゲップをするなんて都会派じゃないよねー。」
「ゆっ!?ちがうの、あいすはとかいhげっぷ!」
「あーあ、都会派だと思ってジュースあげたのに。そんな田舎者アリスはゆっくり潰れてね!」
「ゆぎゃああああああ!!!ふまないでね、ふまないでね!!!」
プチッ
最終更新:2009年04月03日 04:19