注意
- ぬるいです。
- 春の陽気に誘われて作者の頭も春になっています。
四月馬鹿
今日は四月一日。俗に言うエイプリルフールってやつだ。
なので少し家で飼っているまりさをからかってやる事にした。
「まりさ、知っているか?今日はエイプリルフールって言って嘘をついても怒られないんだ。」
「ゆゆゆ!?そうなのおにーさん、まりさしらなかったよ!!」
「ふふふ、そうだろうな。・・・ところでまりさ、実はこの前おやつのシュークリームが無くなったって騒いでたよな?
あれは俺が食べちゃったんだ。ゴメンな。」
「ゆあああああ!!やっばりぞうなのおおおお!!まりざのしゅーくりーむざんがああああ!!!」
「馬鹿だな嘘だって。さっき言ったろ?今日は嘘を付いていい日なんだ。」
「なんでうぞづぐのおおお!?ひどいよおおおお!!」
「だから怒ってもいけなんだって・・・。まあいいや、それより折角だからお前もなんか嘘ついてみろよ。」
「ゆ、そうだね!!まりさ、きょうはうそばっかりいっていじわるなおにーさんをこらしめるよ!!」
よく言うよこのド饅頭が。普段から嘘付いてばっかじゃねえかお前。・・・まあそんなところも可愛いんだが。
おお、歪んだ愛情、歪んだ愛情。
「じゃあいくよおにーさん!!このまえおにーさんのおきにいりのかっぷをわったのはまりさだよ!!」
「ほほぅ、そうなのかー。」
「ゆふふ~うそだよ!!べろべろ~ば~」
舌を出しながら挑発するまりさ。後で見てろよこの野郎。
- ていうかあれはお前か!!「のらねこさんがきてわったんだよ!!」とか調子のいいこといいやがって。
ストレートな嘘は裏を返せばホントだということだ。
こいつの餡子脳じゃひねた嘘なんて言えないんだろうからきっとこいつは本当のことぺらぺら喋るに違いない。
ちょうどいいからいままでいろいろ気になってたこと聞き出してみるか。
「あっはっは、だまされちゃったなぁ。ほかにはないのか?」
「ゆ~、あるよ!このまえおにーさんのぷりんたべたのはまりさだよ!!それにおにーさんのぱそこんのでんげんをきったのも・・・」
「ちょっと待てまりさ、今メモするから・・・よし、じゃあどんどん俺をだましてくれよまりさ!!」
「ゆーー!!まかせてね!!」
小一時間聞いたところで、俺はうんざりしてきた。
俺が多分こいつがやったんだろうと思ってたものからまったく把握していないものまで洗いざらい吐いてくれた。
こいつ、俺の言う事なんてまったく覚えないくせに自分のした悪事はばっちり覚えてやがる。
しかしさすがにそろそろネタ切れのようだな。
「まりさ、ほかに俺に嘘付くことないかな?」
「ゆ~・・・もうないよ!!いっぱいおにーさんをだましてすっきり~だよ!!えいぷりるふーるってたのしーねおにーさん!!」
「ああ、そうだな・・・お、もう昼か。じゃあそろそろ言っておくか。
なあまりさ実は俺本当にお前のシュークリーム食べたんだよ。またまたゴメンな。」
「ゆ?どういうこと?またうそなのおにーさん?」
「ああ、まりさには言ってなかったな。実はエイプリルフールの午前中に付いた嘘はすべて午後になったら訂正して本当のことを言わなきゃいけないんだ。」
「ゆ?てことは・・・」
「そう、ほんとうに俺が食べたの。ごめんな。」
「ゆばああああ!!!まりざのじゅーぐりーむざんがあああああ!!!」
もちろん本当のことを言わなければいけないの言うのは嘘だ。たしか嘘を訂正するだけだったと思う。本当のことまで言うことは無い。
だがまあこいつはそんなこと知らないので問題ない。さて、楽しい楽しいエイプリルフールはコレでおしまい。
後はお前の断罪裁判だ。
「ゆがあああああ!!かえじで!!まりざのふーぐりーむざんがえぜえええ!!」
「はいはい今度またくれてやるよ・・・ところでまりさ。お前もちゃんと本当のことを言えよ。」
「ゆがああああ・・・ゆ?」
「だから、お前がさっきいった嘘はどうなのかってきいてんだろ?」
「ゆゆゆ!!もちろんぜんぶうそ・・・」
「言っておくが今ここで嘘を付くと永遠に
ゆっくりできなくなりま~す。慎重に答えてね!!」
「ゆがっ!!」
おお、口を開いたままかたまっとる。かたまっとる。
「で?どうなんだよまりさ。」
「ゆぐぐぐぐぐぐぐ・・・」
顔を真っ赤にして必死に考えているようだな。仕方ない少し助け船を出してやるか。
「なあまりさ、素直に言っちゃえよ。たしかにお前がホントのこといえば俺は少しばかり怒るかもしれない。
でも永遠にゆっくりしちゃうよりははるかにましなはずさ、そうだろ?」
「ゆぅ~ん?で、でも。」
「大丈夫だって!!できるできる!!やればできる!!ホントのこと言えばもっと生き生きするぞ!!」
「ゆぅ~ほんと?」
お~なんか俺も熱くなってきたぜ!!よしもう一押し!!
「よし、いっちゃえ!!いっちゃえ~!!ハイハイハイハイ!!まりさちゃんのちょっといいとこ見てみたいーーーーーーーー♪」
「ゆ~!!わかったよ!!さっきいったことはぜんぶほんとだよ!!ごめんねおにーさん!!」
「イエーーーーー!!全部ホントイエーーーー!!」
「いえーー!!」
ついに口を割ったか・・・単純なやつ。
「・・・ハイ、ということでね。窃盗十五件、器物破損二十三件・・・その他もろもろ含めてまりさちゃんは加工場地獄の躾
一ヶ月コースに決定デース。イエーーーー!!」
「いえーー・・・ゆぶばっ!!なにぞれえええええええ!!!」
「よーしじゃあさっそく透明な箱に入ろうなまりさ~。」
「やだあああああああ!!かこうじょういやあああああああ!!」
「わかるわかる。俺もまりさと離れるのは悲しいよ、うんうん。」
「ちがううううううう!!かこうじょうがいやなのおおおおおおお!!」
「あ、そうだ。まりさに用意しておいたお詫びのシュークリーム。一ヵ月後じゃ腐っちまうから俺が食べといてやるよ。」
「いやだあああああああ!!ぜめでいぐまえにじゅーぐりーむだべざぜでええええええええ!!」
等と騒いでるうちに梱包は完了した。
後は加工場に行くだけだ。がんばれまりさ。つぎ合うのは一ヵ月後だから柏餅用意して待ってるぞ!!
あとがき
もう四月か、早いなぁ。
さっき気づいて適当に思いついたのを書いたからいろいろ酷い気がします。
春になるといろいろ湧くって言いますから多めに見て頂きたいです。
今まで書いたもの
- ゆっくりコールドスリープ
- ゆっくりを効率的に全滅させるには。
- ユマンジュゥ
- きれいなゆっくりの作り方
- ゆっくり達のバザール
- ゆっクエ
- あるゆっくり達の冬篭りと甘い罠
- ラジコンうーぱっく
- 笛吹き男とゆっくり
- 死後のゆっくり
- 加工場のいつもと変わらない一日
- ゆっくり潜入するよ!!
最終更新:2009年04月03日 10:13