霊夢×ゆっくり系13 あるゆっくりと霊夢

博麗霊夢は、境内の森の裏の湖畔で釣りをしていた。
霊夢の釣りの腕前は、幻想郷に住む人間においては、1、2を争う程の腕前の持ち主であった、
まあそれも無理の無い事だった、博麗神社の夕食のグレードはその日の釣果に大きく左右されるのだから。
ここには食料が豊富にある、さまざまな魚、たくさんの野草、いろいろな獣、そして最近増えてきた「ゆっくり」・・・。

霊夢は、「ゆっくり」という生き物が多少苦手だった、彼女にとって、ゆっくりはまっすぐすぎる、
しかし、何事にも例外という物は存在する、そしてそれはゆっくりの中にも・・・。





「れいむ・・・。」
「分かってるわよ。」
霊夢は荷物の中の、もぞもぞと動く大き目の鞄にきびすを返すと、自分の後ろ手の森に注意を走らせる、

ごそごそと鞄から出てきた金色と肌色のまるっとした生物・・・ゆっくりアリス(以下ありす)である、
ゆっくりアリスは他のゆっくりよりは知能が高いが、霊夢と行動を共にするこのありすはとりわけ物分かりが良かった、
霊夢からすれば、自称都会派のありすは、そのプライドをくすぐってやりさえすれば、とても扱い易いゆっくりだった、
まあいつも接している面々が面々だ、至極当たり前の話だ。

「ゆっくりがいる・・・。」
「ええ、近くに来てるわ・・・。」
きぃきぃ煩い鳥の鳴き声と、ごうごうという風のうねり、そして小さいが確かに存在する気配・・・、
瞬間、二人が声を上げる。
「「うえッ!!。」」
二人は上空の木々の上に動く物体を確認する、ゆっくりれみりゃだ!
そしてそこに居たのは、標的の姿を確認し、もはや興奮を隠さない二人。
「れっれっれっ、れみりゃ!!!」
「おっおっおっ、おにく!!!」
二人は既に叫んでいた、そしてさすがのれみりゃもこの異常な状態に気付かざるを得ない。
「うー! う? うーっ! うーっ!」
危険を感じたのか、身を翻し飛び去ろうとするれみりゃ、しかし二人はその時既に行動に移っている、
霊夢はビー玉大の陰陽玉を二発打ち出していた、それは正確にれみりゃの羽の付け根を打ち抜き、れみりゃは力なく墜落する、
そしてその墜落の地点と思われる場所を目掛け、猛然と飛び跳ねるありすの姿、
そして、ドサッという音とほぼ同時に「ハァ…、ハァ…。」という荒々しい吐息が撒き散らされはじめる、
「れみりゃあああ!かわいいよおおおおっほおお!」
「うーっ!!うーっ!!」
「よろこんでくれてうれじい゙いい゙いぃ!そのしたったらずもがわい゙いい゙いっふうぅぅ!」
「ざぐやー!!ざぐやあぁ!!」
「うおっほおおぉぉぉぅ!!かわいいイ゙ってねイ゙くよイ゙くよイ゙グすっきりー!!!」
「う…、う…。」
(・・・残念ね、咲夜が興味あるのはちゃんと体が付いてる本物だけ・・・それに毎度毎度咲夜に出てこられちゃ堪んないわよ。)
そんな事を考えつつ、数十メートル先のゆっくりによるゆっくりの陵辱現場に、ゆっくりと向かう霊夢、
「ぼうしがわい゙いぃ゙ぃ!!、イ゙くよイ゙くよすっきりー!!!」
「ゔ…ゔ…ゔあ゙ぁ゙…。」
「あおじろいかみもがわい゙いぃ゙ぃ!!、イ゙くイぐイ゙くすっきりー!!!」
「………ゔー…。」
いつも思うが、その気になったありすは凄まじい、本物もびっくりだわね・・・、などと考えつつありすに声を掛ける霊夢。
「はーい、そろそろ終わりよー。」
「んふふふふすっきりー!!!・・・・・えー、もうなの?」
「そう、お茶受けになってみる?」
「・・・・・しょうがないわね・・・。」
ありすが体の下のれみりゃから飛び降りる、そこには半分以上朽ちてなおぴくぴく動き続けるれみりゃと、
そこから十数本生えた茎、そしてそこに付いた大量のれみりゃの仔たち、
巫女は手際よく茎を根元から引きちぎり、大きな財布のような物に突っ込んでいく、
これはスキマポケットといい、ある妖怪から間借りしたスキマと現実をつなぐ道具で、ある河童を口車に乗せ作らせた物だ。
(持つべき物は友達よね・・・。)
そして巫女は仔れみりゃを捕獲し終えると、おもむろにれみりゃに齧りついた。
「むーしゃ。むーしゃ。」
「・・・・・あいかわらずきもちわるいわ、さいあくだわ・・・」
「・・・食べ物はね、腐りかけがいちばん美味しいものよ・・・・・しあわせー!!」
霊夢の胃腸の頑丈さは、幻想郷に住む人間においては、1、2を争う程の頑丈さの持ち主であった・・・。

そして短い食事は終わり、二人は湖に放置してきてしまった釣り竿の場所へと戻って行った、
霊夢も食べられなかった部分はスキマポケットに放り込んである、
この道具にゆっくりの骸や宴会の食べ残し、野草等を放り込んでおけば、中のゆっくりたちは適当な栄養と
長い半自動スキマツアーによる適当な恐怖でいい感じに育ち、ポケットの中に手を伸ばせば食べ頃のゆっくりに当たるのだ、
ああ、なんて便利な道具なんだろう。





ゆっくりが幻想郷に出現してからというもの、博麗神社の台所事情は確実に好転していた、
二人はある意味で相性のいいコンビだった、
ありすは大喰らいの他のゆっくりと違い、すっきりさえさせていれば、咲夜たちが宴会に持ち込んだお茶菓子の残りで十分に食わせていける、
それに霊夢は加工所などに頼らずともゆっくりを増やせるわけだし、ありすは安全に、確実にすっきりできる、
しかし、ゆっくりたちの間ではこのコンビの脅威は語られていない、
なぜなら、この二人から逃げおおせたゆっくりは、現在のところ、いないからだ。





かなりぶっ飛んだ設定ですが、「そうなのかー」ぐらいのノリでとらえてくれれば嬉しいです。
それと巫女ファンの人、ごめんなさい。

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最終更新:2008年09月14日 10:26
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