流れを読まず
ゆっくり阿求。
途中まで見たら、大体オチがわかる仕様になっております。
ここは永遠亭。机をはさみ、向かい合う永琳と阿求。心なしか、永琳の目には疲れが見える。
「私は考えた。どうすればAQN症候群を治せるのか・・・・。
ゆっちゅりーを育てさせれば、AQN症候群ゆっちゅりーを生み出すし、
東風谷早苗に相談したら、トラウマを植えつけられて神様が怒鳴り込んで来るし、
上白沢慧音に至っては、廃人になりかけて入院中。
そこで永遠亭の総力を結集して作ったのがこれ!」
机の上におかれたのは、1匹のゆっくり。
「あきゅー!」
「これを育てることが、今の貴方にできる善行y」
フォン、グシャ。
皆まで聞かず、阿求はゆっくり阿求にげんのうを振り下ろしていた。
「別に、自分のゆっくりだからといって、いいえ、自分のゆっくりだからこそ、殺し甲斐があると思いませんか?」
断じる阿求。
対するは笑みを浮かべる永琳。
「ふふふ・・・かかったわね」
げんのうの下で、むくむくと蠢く、ゆっくり阿求だった餡子の塊。
それが見る見るうちに、形作り、元のゆっくり阿求となった。
「あやー!」
「これは・・・!」
フォン、ボヨン。
再度げんのうを振り下ろす阿求・・・しかし、げんのうに伝わるのは、先ほどとは全く違う感触だった。
「これぞ、ゆっくり阿求の特性・・『⑨の試練』
ゆっくり阿求は9回殺さなければならない上に、一度食らった攻撃は二度と通じないのよ!
ふふ、確認されている限り、鈍器による撲殺、針による刺殺、素手による殴殺・・・それぐらいかしら?
特殊な戦闘能力を持たない貴方には、これ以上ゆっくり阿求を殺し切ることは出来ないわ!!」
勝ち誇る永琳。
それを聞き、阿求は一言だけ呟いた。
「稗田家なめんな」
打潰す饅頭『ナインライブズゲンノウワークス』
背中を見せる程引き絞った特異な構え・・・それより繰り出される一閃九打の絶技によって、ゆっくり阿求はあっさり9回殺された。オーバーキルである。
あまりのショックに永琳は9日間寝込んだ。
月廚?ふぁて?なんのことです?
最終更新:2008年09月14日 11:36