ゆっくりれみりゃ系いじめ46 咲夜さんの気遣い

ある日、咲夜の飼っているゆっくりゃがにんっしんした。
彼女達は体があり、女性器に相当するものもついているのに他のゆっくり同様に下あごから出産する。
そのため、どこかにMade in Chinaと書かれていそうな、お嬢様のバッタものみたいな下膨れ顔は普段の2倍近くにまで膨張している。
その姿が何となく鬱陶しかったので咲夜は能力を使って胎内の空間を拡大してあげることにした。

「うぅ?おかおがいだぐないんだど~?」
「胎内の空間を拡張してあげたのよ。これなら苦しくないでしょう?」
「れみりゃのあかちゃんはどうなったんだど~?」
「大丈夫よ、ちゃんと中にいるわ。広くなって赤ちゃんも快適なはずよ」
「さくやー、ありがとーだどー!」
そう言って勢い良く抱きついてくるれみりゃ。咲夜はそれを受け止めると彼女を抱きしめ、頭をなでてあげた。


「ん~、もう1ヶ月も経つのにまだ生まれないのね?」
「う~、あかちゃんゆっくりしすぎなんだど~!」
「まあ、それだけれみりゃの中が生活しやすいんでしょ」
「れみりゃはえれがんとなおぜうさまだから、なかもえれがんとなんだど~♪」

今までの経験から言えば半月以上前には産まれていてもおかしくないのだが、この子の赤ちゃんは一向に生まれる気配を見せない。
それに空間拡張の影響で顔の膨張もないので、中の赤ちゃんの様子を類推することも出来ないのでなんとも心配だ。
とはいえ、あまり気にしても仕方がない。
咲夜はこまごまと考えるのを止めて、食事のゆっくりやおやつのプリンを与えたり、ダンスに付き合ったり、いつも通りにれみりゃに接することにした。


「あがぢゃんまだうまれないどーっ!」
「本当・・・もう半年も経っているのに。遅すぎるわね」
「あがぢゃんになにがあっだのがもぢれないどーっ!!」
「そうね、流石に心配ね。すぐにでも医者に見てもらいましょう」

と言うわけで、咲夜とれみりゃは永遠亭にやって来た。
ここの女医である八意永琳と咲夜は以前ひと悶着あったこともあり色々と微妙な関係にある。
が、彼女の医師としての腕は信頼しているし、仕事上の付き合いであれば私情をさしはさむようなことはしないだろう。

「・・・一つ訊いて良いかしら?」
診察を始めるなり、永琳は頭を抱え、呆れたような苦笑いを浮かべてそう呟いた。
「何でしょうか?」
「なんで胎内がこんなにだだっ広いのかしら?」
「広げたからですわ」

素直に答えると彼女はなんとも言い難い表情で咲夜を凝視し、それから軽くため息をつく。
「あのね、勝手に栄養が供給されて、暖かくて、安全な産道が広さまで確保したら外に出る必要がなくなるでしょう?」
「・・・そういわれればそうですわね」
「それに、親の力でひり出そうにも産道がこんなに大きいんじゃ赤ちゃんを上手く押し出せないでしょう・・・」
どうやら、赤ちゃんが全然出てこなかったのは空間を拡張させたのが原因らしい。


永琳の話を聞いた咲夜はその場ですぐに空間拡張を解除する。
「うぅ?うぶぁ!?お、おがおが・・・いばぶぼぉ・・・!?」
それと同時に赤ちゃんに内部から圧迫され始めたれみりゃの顔が急速に膨張していく。
「ぶぼぁ・・・あぼぼ・・・うぎゃ、ぁあ・・・」
苦しそうな声を上げるれみりゃの下膨れ顔を普段の3倍近くにも達している。
肉まんの内側からみりみりと皮が破れる音がする。
「ぼぁっ・・・ぶぎゅぅ・・・」
その音が少しずつ大きくなるにしたがって、れみりゃは白目を剥き、泡を吹きだす。
「ぶぶぉ・・・げぇう・・・いだ、い・・・」
れみりゃの顔はさらに膨張を続け4倍近くに達したところで彼女は口から中身の具を吐き出した。
「ぶぼぼぼぼぼぼ・・・・!?」

そして、嘔吐の直後、れみりゃの首が膨張しすぎた顔の重みに耐え切れなくなり、もげた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うー?」
一瞬、その痛みのせいなのかはわからないが正気に戻ったれみりゃは、いつも通りの緊張感のない表情で、間抜けなそれでいて場違いな鳴き声を発する。
きっと、その瞬間がれみりゃに訪れた最後の平穏だったに違いない。

「っぎゃ・・・・!?!?」
再び白目を剥いたれみりゃ口から腕が飛び出した。
恐らく、赤ちゃんれみりゃの腕だろう。口から生えているようにも見えるそれはばたばたと無軌道に暴れまわってはれみりゃの口を徐々に引き裂く。
続いて先ほどまで首として胴体とつながっていた場所から脚が飛び出し、続いて後頭部をぶち破ってもう一方の足も外へと飛び出した。
「・・・ぅ・・・ぁ・・・っ・・・!?」
しかし、こんな有様になってなおも親れみりゃは事切れていなかった。
中から生えた腕によってその機能を完全に封じられた口から嗚咽交じりの声が漏れている。

「ぎゃお~!」
みりみりと親れみりゃの眉間部分をこじ開けた赤ちゃんは半年遅れの産声を上げる。
「・・・ぁ・・・ゃ・・・ん」
その様子を見届けた?親れみりゃは何かよくわからない言葉を残して、意識を手放した。

「あら?出産したら安心しちゃったのね」
「きっと出産疲れですわ。でも、この状態のままでも大丈夫かしら?」
「まあ、このまま放っておいても大丈夫でしょ。この方が可愛いし」
「そうですわね、この方が可愛いですもの」
2人は生首から手足を生やし、顔を生首から覗かせる何処かジャミラっぽいシルエットの赤ちゃんのかわいらしい姿を見て、すっかり和んでいた。

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最終更新:2022年01月31日 01:56
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