※警告 おにーさんが饅頭をつぶしたりはしません。むしろアホ饅頭が自滅します。
※警告 今回はぬる虐待です。
※警告 ふらんちゃんは虐待しません!!
※警告 俺設定な部分も。
※警告 饅頭は頭が悪いので、読むとストレスが溜まるかもしれません。
ふらんのいる生活=プライスレス
ゆっくりがこの世界に現れてから、もう何年になるだろうか。
最初はうちは、人々はゆっくりの出現に戸惑った。しかし今となっては食用、ペット、ストレス発散用など、ありとあらゆる局面で人間の生活に浸透している。
お兄さんは、ゆっくりふらん(略してゆふらん)を飼っている。こいつとの出会いは一週間ほど前にさかのぼる。
胴体の付いたやつで、加工所に運ばれて、水攻めで殺されてしまうのを心優しいお兄さんが助けたってわけだ。
今日は土曜日。お兄さんは仕事が休みなので、家でゆっくりガンプラを製作している。
そして、その横にはふらんがいる。お兄さんに買ってもらったクレヨンで紙に絵をかいているようだ。
「最近のガンプラはクオリティ高ぇなー。ん?何描いてんだ?」
「・・・・おにーさん」
「俺かよwwwお前、絵心ねーなw」
「・・・ゆっくりしね」
怒らせてしまったか?ふらんは立ち上がって部屋の外に出ようとする。
「おい!どこ行くんだよ~。」
「あそんでくる・・・」
「庭から出るんじゃないぞ!」
「でられないよ・・・ひろい・・・」
「あっそ。外は寒いから暖かくして行けよ。それから、池には近づかないこと。あぶないからな。」
ふらんはコクリとうなづいて、部屋を出て行った。
部屋の中にはお兄さんだけ。
非常にゆっくりとした時間がながれている。お兄さんがパーツを切る、パチ・・・パチ・・・という音だけが部屋に響く。
土曜日の午後の、なんともいえないゆっくりとした光景だ。
しかし、それはお兄さんの家の中の話。外はもう気温が下がり、ゆっくりたちは冬篭りの準備に追われていた。
「ゆっ!ゆっゆっ!ゆっくりしないでごはんをさがすよ!」
「ゆゆっ!れいむ!こっちにゆっくりできそうなぷれいすがあるぜ!」
これは、ゆまりさとゆれいむ。つい先日すっきりして夫婦となったゆっくりだ。
れいむの頭からは茎がはえて、小さな子供がたくさん付いている。
「ゆゆ~ん!ほんとだね。ここならとってもゆっくりできそうだよ!まりさはたよりになるね。」
「ゆっへん!まりさはゆっくりぷれいすのてんさいなんだぜ!」
ぷく~ぅと膨らんで、アゴを張るゆまりさ。なんとブサイクな顔だろうか。その横では、頭の茎をゆらしながら、れいむがボヨンボヨンと飛び跳ねている。
ちなみにこいつらが見つけたゆっくりプレイスというのは、お兄さんの家の庭である。
お兄さんの家の庭には、魚が入った池、野菜がいっぱいの家庭菜園、綺麗な花壇、何も入っていない犬小屋などがある。
ここならば食料にも困らないし、きっと冬もゆっくりできるだろう。
2匹のゆっくりは、さっそく、ゆっくりプレイスの作成にかかる。
庭の隅に置いてある犬小屋に駆け込むと、ぷく~っと膨らんで得意そうに勝ち誇る。
「ゆゆ!じゃあこれがまりさとれいむのおうちだね!」
おうち宣言発動!この犬小屋はまりさとれいむの家となった。なんで犬小屋にイヌが入ってないかって?
お兄さんは、以前イヌを飼っていたのだが、悲しいことにイヌが逃げ出したまま帰ってこなくなったのだ。
しかし、イヌは逃げ出したとしても、数ヶ月たって自力で戻ってくるという話もある。
そんな話があるもんだから、お兄さんは犬小屋を処分できずに放置していたのだ。中には毛布が入っていて、非常にゆっくりできる。
家が確保できたら、今度は食料だ。家になかにエサをゆっくり運び込もう。
「ゆっゆ!きれいなおはなさんがあるよ!む~しゃむ~しゃできるね!」
「そうだね!とてもおいしそう!これでふゆさんがきてもあんしんだね!ゆっくりはこぶよ!」
花壇に入り、花を食いちぎろうとしたその時だった、
「む~しゃ、ゆぎゃぁあああ!いだいぃいいいい!いだいよぉおお!」
花をくわえた状態で、転げ回るまりさ。
「どうしたのまりさ?ゆっくりせつめいしてね。」
簡単なことだ。綺麗な花にはトゲがある。お兄さんはバラの花を育てていたのだ。
バラには、春に咲くものと、秋に咲くものがある。お兄さんは秋に咲くバラを植えていたのだ。
トゲが刺さって口内の激痛で苦しむまりさ。まったく、バカなやつだ。
「こ、ここはゆっくりできないね!あっちをさがすよ!」
まりさとれいむは、野菜が植えてある家庭菜園に跳ねていった。
「ゆぅ!おやさいいっぱい!む~しゃむ~しゃするぜ!」
「いまたべちゃだめっ!ゆっくりおうちにはこぶよ!」
こいつら、お兄さんの菜園から野菜を抜いていこうというのだ。今できているのは、サツマイモと人参。どちらも地中に埋まっているぞ。
「まりさ!このおやさいをぬくよ。てつだってね。」
「「ゆーえす!ゆーえす!ゆーえす!」」
ズボッ!
「やったね!にんっじんさんだよ!とてもゆっくりできるね。」
「うっめ!めっちゃうっめ!しあわせ!しあわせえええええ!」
「どぼじでぞんなごとずるのぉおおおおおおお!」
人参を手に入れたが、まりさが食べてしまった。さすがゆっくりブレイン。目先の快楽しか頭にない。
その後、サツマイモを抜こうとしたのだが、あれは結構ハズレが多い。
小学校時代、友達のつかんだ茎にはサツマイモが付いていたが、お兄さんの茎はハズレだった。そんなもんだ。
ゆっくりは泥まみれになってしまっていた。サツマイモの葉っぱを口の中に入れて、次の場所に向かう。
「ゆぅ~ん!なんだかあったかいよ!」
「ゆゆゆ~ん!ゆっくりできるぜぇ!」
今度の場所は、なぜか暖かい。この2匹、お兄さんの池に着いたのだ。なぜ池なのに暖かいかって?それは池の中に熱帯魚を飼ってるからさ!
実はこの池、非常に危険な場所である。お兄さんが世界各地から取り寄せた肉食魚が飼われている。
たとえば、アロワナとかピラニアなんかだ。ちなみにエサとして大量の金魚が入っているので、一見ふつうの池と変わらないのだが。
「ゆぅ~ん、きれいなおさかなさんだね!」
「おいしそうだぜ!どうにかしてつかまえるんだぜ!」
池の周りをボヨンボヨン跳ねていく2匹。なんとか金魚を捕まえたくて、落ちるか落ちないかのギリギリのところで跳ねている。
しかし、水面下から見た魚視点だと・・・・
れいむの頭に生えている茎がユッサユッサ揺れて、肉食魚の興味をそそる。さらにその茎の先の小さな球体は、まるで水面近くを飛ぶ虫のようだ!
池の深くから大きく黒い影がヌ~っとあらわれて・・・
ゴバァッ!
「ゆっぎゃぁああああああああああ!でいぶのでいむのあがちゃんがぁああああああ!」
「どどばぁあああ!?なんぞ!なんぞ!れいむ!れいむぅううう!」
水面ジャンプでアロワナがれいむの頭の茎に噛み付いた。そのまま水中に引きずりこまれるれいむ。それをみてクソビビるまりさ。
「ゆぎゃ!ばりさ!だすけでぇえええ!はやぐれいむをだすけてぇええええ!」
「し、しらないんだぜええ!そんなでかいのまりさはしらないんだぜえええ!」
れいむを見捨てて逃げるまりさ。さすがゲス種。おお、おろかおろか。
れいむは水中に引きずり込まれたが、噛まれたのは茎の部分。赤ちゃんは死んでも、れいむ本体は無事だ。
「ゆぐっ!ゆっくりあがるよ!」
陸を目指して泳ぐれいむ。しかし、魚類の攻撃はまだ終わらない。
水面でバシャバシャ暴れるのだから、何事かと集まってきたピラニアにかじられ、体に穴があく。やぶれたところから、中の餡子を食おうと金魚が入り込んでくる。
「ゆびゃぁあああ!いだい!ごぼぼぼ!ぶはっ!だすけでえええ!ごぼっ!ゆっぐりできないいいい!」
残念だが、もちろんれいむはたすからない。ゆっくり魚のエサになってしまった。
さぁ、一人で逃げていったまりさはどうなっただろうか。
「ゆっ!ゆっ!なんなんだぜここは!ぜんぜんゆっくりできないぜ!」
「おななさんはむ~ちゃむ~ちゃできないし、やさいさんはすくないぜ。さっさともりにかえるんだぜ・・・」
ゆっゆっ!っと跳ねて行くまりさ。どうやらお兄さんの庭はゆっくりできないので森に帰るらしい。
うむ、それがいい。ここは野良ゆっくりの住む場所じゃないさ。
しかし、このまりさ様子がおかしい。いつまでたってもお兄さんの庭を行ったりきたりするばっかりで、ぜんぜん帰る気配がない。
「ゆゆゆゆゆ!ここは、おはなさんがあるよ。さっきとおったところだよ!」
「ゆぐぅ!おさかなさんのところだね!さっきもきたよ!」
「ゆゆゆゆ~ん!?!?!ここはおはなさんの・・・・・・ゆぇええええええん!かえれないよぉおおおお!」
バカ饅頭はお兄さんの庭で迷ってしまったようだ。
そこに後ろから人影が近づいていく・・・・
「・・・・・ゆっくり・・・していってね・・・」
「ゆゆっ!ゆっくりしていってね!」
いきなり挨拶されたまりさ。これにはゆっくりの条件反射で答える。
いきなり両手で抱きかかえられるまりさ。影の主は以外と力が強く、抜け出すことはできない。
「ゆゆ!!ゆっくりはなしてね!まりさはおうちにかえりたいよ!」
「・・・・・・・」
もがもが動いてみるが、まったく放してもらえそうもない。
しばらく庭を移動して、そのまま大きな建物の中に連れていかれる。
「ゆ!ここはあったかいね!ゆっくりするよ!ここはいまからまりさのおうちだよ!」
「・・・・・・・」
ガン無視。そのまま建物の奥へと連れていかれて、明るい部屋に連れてこられた。
そこでは一人のお兄さんがパチパチ何かを作っている。
「おにいさん、ただいま・・・」
「おぅ、ふらん帰ったのか。なんだその汚いのは?」
「にわでひろった・・・」
「あ~!?そんなもん持って帰ってくんなよ~。廊下が泥だらけじゃねーか。」
「ゆゆ!まりさはきたなくなんかないよ!もりいちばんのびじんだよ!きょうからここはまりさのおうちだから、おにいさんはでていってね!」
そう、まりさはふらんに捕獲されたのだ。そしてお兄さんの前に連れてこられたのだ。
ムギュっ!とお兄さんに髪を掴まれるまりさ。
「なにするの?まりさにさわっていいとおもってんの?ばかなの?しぬの?」
「あーはいはい。調子のんなよクソ饅頭が。」
立方体の透明な箱に入れられる。どうやらこの箱、まりさには小さいようで、まりさの丸い頭は、箱に押し込まれて四角く変形してしまった。
そのまま部屋の隅に置かれて、上からタオルをかぶせられる。頭が変形するほどに押し込まれているので、口を開くこともできない。
「ふらん~!手洗ってから集合!ご飯にするぞー。」
真っ暗で何も見えない。ただ、部屋の生活音とお兄さんの声だけが聞こえるだけだった。
あとがき
饅頭をお兄さんが潰すのは教科書どうりなので、今回は饅頭が自滅するのと、魚攻めにしました。
えw捕獲されたまりさの運命は!?
もしかしたら2話があるかもよー。
by 1日1フラン
最終更新:2008年10月17日 21:59