オレ設定に注意
のうかりん最強伝説
虐められてる
ゆっくりとないゆっくりがあるよ!全滅好きには注意
前ss「のうかりんランド①」を読まないと理解しずらいかも
パロネタ注意
「ゆ…ゆぶぇ…ぶ…」
光のない夜。夜道にぼろぼろの饅頭が這いずり回っていた
黒い帽子に金の髪、それを知る者ならまりさ種と判断するだろう
しかし右頬が破れそこから餡子が見え、全身が傷だらけの状態はいつ死んでも可笑しくない状態であった
まりさの心の中は負の感情で渦巻いていた
ゆっくりできない
からだがいたい
なんでこんなにいたくてゆっくりできないの?
のうかりんだ
あれがあれがあれが…あれがいるからゆっくりできないんだ
ころしてやるぜったいころしてやる
しぬもんか。むれを、かぞくを、まりさをいじめたのうかりんもゆっくりもぜんぶころしてやる
そう、このまりさはのうかりんランドを自分のゆっくりプレイスにしようとしたゲスまりさだった
群れを見捨てて自分だけ逃げようとし、うーパックごとのうかりんに撃ち抜かれたまりさは瀕死に近いが生き残った
しかし傷が深すぎた
ゆっくりは基本的に中身の餡子が大量に失わないと死なないが、多大なストレスや痛みによる死も存在する
通常のゆっくりならばまりさの傷は発狂しているか、死んでいるかというほど深い。
しかしまりさは復讐をするという強い精神が肉体を凌駕していたのだ
「ゆぅ…ぐぅ、りぃ…」
しかしもう限界だ。瀕死の体に鞭を打ち、ドスの住む群れまで行こうとしても体が先に持たなかった
まりさの意識は薄れていく。友達であったれいむの姿が、ちょっと病弱だけど知恵の深いぱちゅりーの姿が、都会派で綺麗だったありすの姿が
走馬灯の様に流れ、消えていく
(もっど、ゆぅぐりぃ…)
「 ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー」
「ゆ~ゆゆ~ゆ~♪」
「アーアーアーラアラライーアー」
「げらげらげら」
木のイスに座ったのうかりんは愛用のギターを弾いて高い声で歌っている
他のゆっくりもそれに釣られながら歌い始め、ゆっくりうどんげはなぜかパレードのサンバに着るような露出の高い衣装を付けて踊っている
「うーうー☆うあうあ」
「ちーんぽちーんぽ!」
「ぎんがにとどろけ!まりさのうたをきけぇ!!」
「らぶはーとなんだね、わかるよー」
頑丈な木の板で作られた小さなのうかりんハウスにはのうかりんと拾われたゆっくりが住んでいる
畑で仕事を終えたのうかりん達は夕食を終えるとそれぞれが静かにゆっくりし始める
しかし朝に美味しいあまあまであるゆっくりの赤ちゃんと子供を食べた彼女らはこのように歌って楽しくする事があるのだ
「ゆ。おはなさんがさきはじめたよ!」
「とてもゆっくりしてるよ、のうかりん!」
「もう咲いたべか。中々早いもんだっぺ」
棚に置かれたのはつぼみが出来ている花だった。ただし咲くために必要なのは土と水と太陽の光ではない
恐怖と痛みで甘くなった餡子を持つゆっくりを苗床にした特別な花だった
「ゆ、ゆ、ぐべべべべ…」
「ゆぅ…ゆぅ…」
「ゆじゅぅ…ゆ゛ぐっぅりィ」
全部で10匹の苗床になったゆっくりがいるだろうか?これらはのうかりんランドをゆっくりプレイスにしようとしたまりさの群れの仲間である
全てが生かされてる状態で種を植えられ、更に狂うことすら許されない
自分の中から根が張り巡らされ、餡子が奪われる痛みを持ってしても死ぬ事も許されない
正に生き地獄に相応しい状態であった
向日葵畑に住むYさんの品種改良したこの花はゆっくりの餡子を吸って普通より早く成長する特別性だ
向日葵畑はゆっくりできないと知りながらゆっくりプレイスを求めてやってくるゆっくりに対して作ったこの種はとても役に立った
なにせ種のまま食べても餡子に変換されず、そのまま中で成長し根を巡らせ、ゆっくりの行動を止めた後にゆっくりと花を咲かせる
向日葵畑の前にその種を付けた花を咲かせ、ゆっくり達はそれを食べるとまた新たな花になる
それの結果、向日葵畑の前には苦悶の表情を浮かべたゆっくり花畑が出来るようになったのだ
しかも花になったゆっくりは同じゆっくりからは花としか映らず、共食いに気づかず、ばりぼりと食べるために数を減らす事はない
更に花となったゆっくりからは狂わず生き続けてるので自我を失わず
花は甘い甘い餡子を吸い続けてその味を甘くし、同属に食われる恐怖を味わう
そして甘いのが何よりも好きなゆっくりはそれを求めて後が絶たなくなった
しかし花を食べて「しあわせー」から一生ゆっくりできなくなる事を見ていて2828としていたYさんであったがさすがに花が多くなりすぎたのを気づいてしまった
ゆっくりの繁殖力による数の量を甘く見ていたのだ
そこで彼女は巫女から九尾の狐までの知り合いに押し付けに近いぐらいの勢いで花を渡しまくった
彼女は自分で育て、精一杯儚くても生きようとする花は大好きで他人に渡す事はないが
花を食い散らかす愚鈍のゆっくりは嫌いでそこから育つ花にも何も未練など無かった
話は戻ってのうかりんの家で苦しむゆっくり花の種(花)はそのときに渡されたものであり、現在進行形で今、ゆっくりと花を咲かそうとした
「ゆー!!とってもきれいなおはなさんがさいたよー!」
「ふぅ…きれいなおはなさんですっきりしてしまったんだぜ…」
「けんじゃもーどなんだね、わかるよー」
それは綺麗な形と色合いを持つ花
苦悶とした表情のゆっくりと美しい花というアンバランスが引き起こすオブジュが完成した瞬間であった
甘い餡子を吸い続ける花は常に美しい形と色を保ち、定期的に水をゆっくりにかければそれこそ何年も花を咲かせ続ける事が出来る
つまり苗床になったゆっくりは最低でも1年はのうかりんハウスのアンティークとして生き続けるのだ
群れを壊されたトラウマ、根による痛み、それでいて発狂できずに保ち続ける自我と
甘くなって尚、花としての価値を高め甘くなり、吸われ続ける餡子
もはやこのゆっくり達は一生ゆっくりできなくなった。寿命で死ぬか飽きられ水をかけれず餡子不足で死ぬか
その二択しかないのだ
余談になるが、このゆっくり花は後に加工所で研究され、のうかりんのようにアンティーク用として売られる事になる
恐怖と苦悶に満ちたゆっくり花は虐待お兄さんに、ニコニコとした愛らしい顔に特別加工されたゆっくり花は愛でお兄さんと一般家庭に買われるようになる
しかし、どのゆっくり花は痛くてゆっくりできない事には変わりないのだが
「今日はもう遅いべ。ゆっくり寝て明日に備えるべ」
「ゆ!わかったよ、のうかりん!」
「おやすみなんだぜ、のうかりん」
「ゆめをみるじかんなんだね、わかるよー」
「きょうこそ、れいむとはぁはぁするゆめをみるんだ…みるんだ…!」
のうかりん達は寝る準備を始め、それぞれがゆっくりできる場所で寝始める
中には3秒で寝息を立てている。何処のの○太君だ
今日もゆっくり出来た。明日もゆっくりできるかな?
のうかりんランドに住むゆっくり達は目を閉じ静かに夢を見始めたのだった
「ゅぅ…ゅう…?」
まりさはゆっくりと目を開けた
じぶんはしんだのだろうか
むれのかたきもうてずに
のうかりんをころすこともできずに
「ここ…どこ?」
まりさは辺りを見渡す
広く、5人程の大人の人間が大の字で寝てもまだ余裕がある部屋だ
柔らかい藁を敷き詰められ、全身を薬草とはっぱを塗られ治療されたまりさはその上で寝ていたのだ
「ゆ!ゆっくりおきたんだね!れいむはしんぱいしたよ!」
部屋の出入り口から成体まで成長したれいむが出てきた
彼女はまりさに近づくと舌を和らげるようにぺろぺろとしていく
まりさは生きていた
それは自分のまだ痛む傷が、れいむの舌の暖かさが教えてくれる
そしてなによりも、のうかりんの憎しみの深さが…!
「ゆ…ゆぅえ゛え゛え゛え゛ん゛」
「ど、どうしたの?まりさ!おきずがいたかったの!」
生きていたという事実がまりさの枷を外した
怖かった。復讐を果たせず、何よりも死んでもしまうのが怖かった
だから今は泣こう。無様でもいい。今ある涙を流して、強くなるために
「ゆぅ…れいむがおうたをうたってゆっくりさせるね!ゆゆ~ゆ~…」
『そんなの…そんなのゆるせないね!!』
一つの部屋で大きな声が響いた
その部屋はまりさが寝ていた部屋の数倍はあるだろう、広さを持ち、その奥には大きなゆっくりまりさがいた
彼女は「ドスまりさ」。脆弱なゆっくりが長く生き、
突然変異で進化した超巨大饅頭である
4m近くもある体はまだ若くともゆっくりの群れを統一し、近々人間に無謀にも条約を結ぼうとする勢いに乗っているドスだ
ボロボロに傷ついたまりさを保護したのは彼女の部下であり、目覚めたまりさからなぜそうなったのかを聞いたら吐き気を催すほどのひどい話だった
曰く「野菜を独り占めにするだけでなくのうかりんとゆっくり達に群れと家族を虐殺された」「笑いながら赤ちゃんや子供を食い殺した」
「大人達はのうかりんの玩具にされ、慰み者にもなった」ectect
しかしまりさの不利になること…つまり自分で群れを率いて自分で自滅した事は教えていない
そうなるとドスを動かせなくなるし、最悪知恵の働くドスは自業自得と切り捨てる危険性もある
だからこそ、ある事ない事を教え、もちろんのうかりんが悪役になるように誇張した
(われながらまりさのてんさいっぷりにこわくなるんだぜ。どすのばかっぷりにしっしょうものだぜ)
まりさはドスを嘲笑った
まさかこんなに事が運ぶと思わなかったからだ
自分がぼろぼろになっていたのもあるだろうが、ドスと群れは完全に信用している
群れの中には「のうかりんはゆるせないね!」「おやさいをひとりじめなんて!」「あかちゃんをころすなんてきちがいだよ!ぜったいにばかだよ!」とざわめきが広がる
「むきゅ!せいしゅくに!せいしゅくに!」
ドスの側近であり、知恵袋でもあるぱちゅりーはざわめきを静かにさせる
「これはゆっくりしじょう、まれにみるざんぎゃくひどうのじけんよ。どうするの?ドスまりさ」
『答えは決まってるよ!のうかりんにおしおきをするしかないよ!』
ぱちゅりーの質問にドスは即答した
こんなひどい事をゆっくり的に許される事ではない
人間もよくゆっくりを虐待したり、虐殺したりする
だが、それは畑を勝手に荒らしたり人間の怖さを知らずに無謀に挑みかかろうとする馬鹿の結末に過ぎない
しかし今回の事件は違う
無実であるゆっくりの群れを壊し、次世代を担うであろう赤ちゃんを殺し、それでいてまだ苦しめようとするのだ
こんなのは許されるという問題ではないのだ
『すぐにのうかりんのはたけに行くy(「ちょっとまってほしいんだぜ、ドス」ゆ?』
「ドス、のうかりんはとてもつよいんだぜ。ここはていさつをだしてうごきをみはるんだぜ」
すぐに潰されてはまりさは困る
なぜならのうかりんを止めに指すのは自分だからだ
しかし今の自分はぱちゅりーに勝てるか怪しいほど傷ついている
体を癒す時間が欲しい。だからこそまりさは偵察を出すことで引き伸ばそうとした
『それはそうだね!万全をととのえてゆっくりのうかりんをころすよ!』
「「「「「「「「「わかったよ、ドス!!」」」」」」」」」
全ては計画通り
まりさは頬が笑いたくなりそうなのを我慢しつつ、ゆっくりと体を癒すことにした
まりさが目覚めて五回の太陽と月が回った
ぱちゅりーの薬草とれいむの献身的な介護があって、まりさの怪我はほとんど治っていた
しかし傷は残り、何より頬の大部分が失っており右頬は潰れたような酷い状態になっていた
しかしまりさの中にはのうかりんの憎しみは消えてはいない
むしろ日々が経つにつれて増加していた
それでいて、まりさは恋をしていた
れいむである
献身的にゆっくりを看護し、その優しい姿にまりさの心は傾いていた
ふくしゅうがおわったられいむにきゅうこんして、あたらしいかぞくをきずくのもいいかもしれない
のうかりんとの戦いは始まってすらいないのに随分と余裕のある考えである
たとえ復讐を心に染めようとも、ゆっくりとしての中身は変わっていないようである
所変わっててのうかりんランド
朝日が照らす中、畑には忙しく働いてるゆっくりがいる
のうかりんは鍬で土を盛り返し、ゆっくり達は種を植え、れいむとちぇんとみょんとまりさ達は水を撒き、れみりゃとふらんは野菜を引っこ抜く
のうかりんランドを知るものならいつも通りの、平和な光景であった
ドスから偵察を言い渡されたゆっくりは困惑していた
ドスから聞いた話ではのうかりんとそれに従うゆっくりは残虐非道でゆっくりできない奴らだったはずだ
それなのに目の前で働くゆっくりはとてもゆっくりしているように見えた
ドスとぱちゅりーの教育のため、偵察部隊を初めとしたドスの群れのゆっくりは
野菜は勝手に生えるものではなく、人間が育てるという事を知っている
それをゆっくり達が育て、収穫し、ゆっくりできている事に驚いたのだ
「ねぇ…あのこたち、とてもゆっくりしてるよ」
「ドスとまりさのはなしだととてもゆっくりできないってきいたよ!」
「でもすごくゆっくりしてるよ!おやさいもにんげんさんからうばったのじゃなくてじぶんでしゅうかくしてるよ!」
「ゆぅ…どうしよう」
どうやらこのゆっくりはのうかりんランドに住むゆっくりの持つ「ゆっくり」に気づいてるようである
それは同時に賢い事も意味するのだがドスのことに疑惑を持ち始めたのもいた
もしかしておやさいがたりなくてドスがでっちあげた?
いやそれはない
証言していたまりさは普通のゆっくりが死ぬような怪我をしていたし、食料庫もまだ余裕がある
それにドスはドゲスではない
ただでかいだけで喚き散らすだけではドスには成りえない
まだ若いとはいえ自分勝手であるゆっくりをある程度統一し、更に教育を施す知恵もある
人間は怖いもので関わるべきではないと教育して、その人間と条約する勇気もある
「ゆぅ…とりあえず、ゆっくりとドスにほうこくするよ…」
「ゆっくりわかったよ、リーダー!」
しかし深くは考えられないのが餡子脳の宿命か、偵察部隊はゆっくりとドスの群れに帰還しようとする
自分は所詮、偵察部隊のゆっくりに過ぎない。ドスの事を信じよう
そうだ、ドスはいつだってじぶんたちをみちびいてくれた。それをしんじなくてなにがゆっくりだ
ぽよんぽよんと擬音のする跳ね方で戻るゆっくり
偵察部隊というには随分と無用心である。事実、そのゆっくりを見つめるのが一匹…
『ごくろうさま!ゆっくり休んでいってね!』
偵察のゆっくりが帰還してドスは情報を整理していた
ドスの心で一つの疑惑を生じていた
おかしい、まりさとのじょうほうが合っていない
まりさの話ではゆっくりできない残虐な群れ
偵察の話ではとてもゆっくりできている群れという報告
「これはのうかりんのわななんだぜ!」
『わな?どういうことなの、まりさ』
「のうかりんたちはゆっくりできてるふりでまりさたちをだましたんだぜ!そのけっかがむれのぜんめつだよ!!」
なるほど、日常でゆっくりできているのなら騙されてしまうだろう
この群れのゆっくり達は野生のゆっくりと違って、ゆっくりできているかできてないかの違いが判る
表面上がゆっくり出来てるだけではゆっくりできないと判るはずの偵察部隊すら騙されるのなら野良であったまりさの群れが騙されるのも無理がない
そう判断するドスだが側近のぱちゅりーはまりさに対して疑惑が出ていた
こいつはほんとうにじじつをいっているのか?と
それでもぱちゅりーは自分の仕事をするだけである
まずは少数の戦闘部隊を出して、場を混乱させる
その後はドスでチェックメイトという極めて単純な作戦をドスに提示した
しかしなぜ群れの大群で行かないのか?
それは人質を取られ、不利な状況を防ぐためである
戦闘部隊を除いたゆっくりは少しだけ賢いだけで戦闘そのものは得意ではない
もし人質を取られてしまったらどうなるか?上に立つには優しすぎるドスの事だ。自分の身を差し出す危険性がある
事実、別のドスの群れはそれを人間にやられ、ドスは無残に殺されたのだ
まりさの証言が正しければ数は少ないが高い戦闘能力の高いゆっくりや捕食者がいるのうかりんの群れで
数でいけば人質を取るぐらい楽にやってのけてしまうだろう
ドスの持つドスパークやゆっくり光線には発動に時間がかかる
そのために戦闘部隊を捨て駒にしてしまうかもしれないがその時間を稼ぎ、確実に勝利をするための苦肉の策なのだ
『作せんは明日の朝にけっこうするよ!いいね!』
「「「「「「「「ゆっくりりかいしたよ、ドス!」」」」」」」」」
戦闘部隊は頼もしい声をあげる
このような日のために、苦しい訓練を続けたのだ
ゆっくりできない敵を倒す訓練をしていた戦闘部隊はそのコンビネーションで行けば捕食者であるれみりゃすら倒す事ができるだろう
決戦は明日。まりさはついに復讐の日がきたと笑っていた
最終更新:2011年07月27日 23:35