ゆっくりいじめ系1234 【樽】

※ハコマニアはまだ続く



【樽】



ここは川のほとりの一軒家、俺こと虐待お兄さんの家である。
最近、この家に住人が一人増えた。れみりゃである。人ではないが。
このれみりゃ、徹底した(拷問と)しつけの結果、ゆっくりを捕まえてくる事を覚えた。
これで虐待対象に困ることはない。
そして今日もまた、新しい《ハコ》と共にゆっくりの虐待が始まる。


「さて今回だが」
「うー?」
「蟻地獄、おろし金と強制移動系の失敗から学習し」
「うぁー」
「また、新しい強制移動系の《ハコ》を作り上げた」
「うー☆」
「…なんで俺れみりゃに説明してるんだろう」


今回の《ハコ》も、まただいぶ大きい。
厚さ成体ゆっくり1匹、幅は壁の半分、高さは天井まである。
前回の観察キットは維持が面倒だったので、分解してこれを製作した。
箱の中には、ジグザグに板が挟まれている。板同士の間はゆっくり2,3匹分。
段数にしてざっと10段というところだ。板のところどころには穴を開けてある。
箱の端には、水車から引っ張ってきたカラクリも設置した。
ちなみに今回、れみりゃの出番はない。
さて、どう動いてくれるかね。


「れいむをここからだしてね!いまならゆるしてあげるよ!」
そしてお約束のように、捕獲《ハコ》に成体ゆっくり。
今回はれいむ1匹、なんでも荒らされた家の中で1匹ゆっくりしていたらしい。
だがまぁそんな事情は知らん。ってか事情があっても知らん。
こいつがゆっくりなら、俺はそれを虐待する。それだけだ。


「おい、お前」
「わたしはおまえなんてなまえじゃないよ!れいむだよ!」
「うっせ。お前、どうして捕まったか分かってるな?」
「れいむはれいむのおうちでゆっくりしてただけだよ!」
「…尋問終了。する意味もなかったか」


れいむをがっしりつかんで《ハコ》へ移す。
今回は入り口が下なので落とすような入れ方はしない。
「こんなとこじゃゆっくりできないよ!ゆっくりだしてね!」
厳重に入り口を閉め、れいむがしっかり入っていることを確認する。
幅よし、高さよし、見栄えよし。見えない《ハコ》はつまらない。見栄えは大事だ。
歯車の調子もいい。さっそく今回の《ハコ》を起動する。
轟々と音を上げ、歯車が回り始める。
歯車につながれた大きな羽が回転し、あるものを持ち上げていく。
やがてそれは頂点にたどり着き、羽を離れて転がり始める。


転がってくるのは、樽だ。


とはいっても人間用の酒樽なぞこれには使えない。ゆっくりサイズの樽だ。
この《ハコ》のために、毎晩毎晩ちまちまと製作してきた。
手作業で作ったので、大きさや形が幾分ばらばらではある。
中には砂を詰め、ゆっくりに押し返されない程度の重さにしてある。
もちろん、普通の樽だけではないが、それはお楽しみ。


そして今回の虐待のために一言。
「おいお前」
「だからわたしはれいむだよ!ぷんぷん!」
膨れるんじゃない鬱陶しい。
「この《ハコ》、てっぺんまで登ったら逃がしてやるよ」
「ほんとだね?おにいさんうそつかないでね!」
「あぁ。てっぺんまで登ったらな」
「ゆっくりのぼってここからでるよ!」
そう聞くやいなや、れいむはとりあえず前に進み始めた。
相変わらず這う姿が気持ち悪い。


歯車は回り、どんどんと樽を上から転がしてくる。意外といい密度。
ガコン、ガコン、と重い音を立てながら樽が段差を落ちてくる。
板のところどころに穴を開けたのは、小さい樽が不規則に落ちるようにするためだ。
ちなみに某本家とは違い、はしごはない。あっても登れないだろうし。
れいむは端までたどり着くと、ぴょんと跳ねて2段目に到達した。
ひとつめの樽はまだれいむまで降りてこない。どんどんと上をめざすれいむ。
さて、どういう反応を見せてくれるのやら。


3段目の半ばあたりで、れいむの目の前に樽が現れた。
「ゆっ、なんかでてきたよ!」
一度壁に殺された勢いが、傾斜を転がって加速していく。
「こっちこないでね!ゆっくりしてってね!」
無理な話である。
「こないでええぇぇ!!」
れいむは後ろ向きに逃げ出した。幅が狭いのは横に逃がさないためである。
3段目を駆け戻り、2段目に降りる。
「ここならゆっくりできるね!ゆっくりしぎゅっ!?」
当然、3段目を下り終えた樽は、2段目へと落ちる。
れいむは、落ちてくる樽に潰された。
「ゆぐっ、これじゃゆっくりできないよ!ゆっくりだっしゅつするよ!」
軽くひしゃげているが動いている。軽く餡子を吐いただけのようだ。
出してしまった自分の餡子を回収し、再び段差を登る。


登った直後に、樽がすぐそこまで来ていた。
「ゆっくりいいいぃぃぃ!!」
再び2段目に降りるれいむ。すぐに穴の下からずれるように移動する。
さすがに直後のことは忘れないか。
「ここならあんしんだね!ゆっくりできるよ!」
ガコン!
音に振り向くれいむ。当然、また眼前に樽。ゆっくりと転がりだす樽。
「ごな”い”でえ”え”ぇぇ!!い”や”あ”あ”ぁぁ!!」
樽はそう速くない。一目散に1段目に逃げ込むれいむ。
また2段目と同じ場所でゆっくりしていると、また樽が落ちてくる。
「ゆっぐりじだいいいぃぃ!!」
走って逃げるがそこは1段目、もう逃げる穴はない。
結果、壁際まで追い詰められてしまった。
「ゆ”っ!?ゆゆっ!?」
どうしていいかわからず困惑する。壁、壁、壁、樽のきれいな板ばさみ。
そうこうしている間にも、樽は勢いをつけてれいむめがけて転がってくる。
「ゆっ!?ゆっ!?ゆゆーっ!?」
まだ出だしだというのにこんなところで死なれてはつまらん。

見せてくれよ、極限の生を。

「…ゆっ!!」
跳んだ。ジャンプして、樽を飛び越えた。
そう、これこそが正解。本家っぽくなってきた。
その肝心なれいむは、飛んだのだが…わずかに距離が足りなかった。
樽の上に半身を乗せる形で着地する。
動いているものに突然乗るとどうなるか、想像つくだろうか。
「ゆぶぇっ!」
足元をすくわれ、顔面から落下する。また少し餡子を吐いた。
「ゆぅ…おそとにでるよ!ゆっくりするよ!」
それでも起き上がるれいむ。脱出したい一心はやはり強いようだ。


ゆっくりが樽を跳ねて避けることを覚えたところで、こちらも動き出す。
れいむを入れた入り口とは別の入り口から、樽を補充する。
すでにいくつか樽は補充されているのだが、あくまで下調べ程度の量。
ここからは、本気で虐待に入る。
通常の大小の樽に加え、特殊な樽を2,3加える。
この状況、どう対処するかが見ものだ。


れいむは調子よく段差を上っていった。
少し勢いをつければ樽は簡単に飛び越えられる。
時々変なところから樽が落ちてくるが、それも気をつけていれば大丈夫だ。
ただ段差を上がる時だけ、樽が見えないためタイミングがつかめない。
等間隔に降ってくることも知らず、何度か樽に潰されながら進んでいく。


6段目まで来たところで、変化が訪れた。
「ゆゆっ!ゆっくりしていってね!!!」
なんと段差から、まりさが降りてきたのだ。
定番ともいえるふてぶてしい表情のそれは、坂を転がってくる。
「まりさ!ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!」
一人は辛かったのだろう、ゆっくりしていってねを連呼するれいむ。
だがまりさは返事をしない、ただ坂を転がるだけである。
「まりさああぁぁ!!」
そんなことはお構いなし。感極まって、れいむはまりさの元へ飛び込んでいった。
「まりさああぁぁあ”っ!?」
まりさに弾き飛ばされるれいむ。顔面が思いっきりへこんでる。
「どぼじでぞんなごどずぐっ!?」
あの衝突程度では殺しきれない勢い、まりさは容赦なくれいむを襲う。
そこには感情も何もない。

このまりさ、鉛詰めの剥製である。
うちでは珍しい精神的虐待《ハコ》の成れの果てを、剥製にした。

弾き飛ばされたれいむは転がり、下の段まで落ちていった。
だいぶ重い一撃のおかげで、多くの餡子を吐いている。
それに加え、同属に裏切られたというショックも大きいだろう。
…この《ハコ》のいいところは、ゆっくりの状態によらず稼動し続けるところだ。
5段目の端で絶え絶えになっているところに、鉛まりさが降ってくる。
「ゆぶべっ!?」
あぁ儚きかな餡子脳、潰されたことを忘れていたのか。
当然砂樽とは重さが全然違う。拳を叩きつけられた様につぶれるれいむ。
はみ出る餡子の量も多い。そろそろ生きるのも辛い頃か。
れいむを押しつぶした鉛まりさは、何事もなかったかのように転がっていく。
…なかなかシュールなものだ。
「ゆぅー…、ゆふぅー…」
れいむは細い呼吸で、必死に自分の吐き出した餡子を食べている。
生きるためのこの必死さ。俺は仕事もあるけど、これが見たくて虐待している。


「ゆっぐりがんばるよ!!」
餡子を一通り回収し終えたれいむは、ゆっくりと動き出した。
「ゆ”っ!」
初めのように逃げ回るほどの元気はないのだろう。跳ねる高さも若干低い。
「ゆぐっ!?」
樽の密度も合い重なり、樽を踏んで転ぶことが多くなった。
「ゆっくりじでっ!?」
時々降ってくる鉛まりさや鉛れいむを、それとわからずにまた受け止める。
「ゆっぐじじだいよぉ…」
その度に吹き飛ばされ、体と心を傷つけていく。
「ゆ”ぅ…ゆ”、ゆ”ぅ…」
すでに体はぼこぼこで、ところどころの傷から餡子が漏れている。
「ゆっぐ、りぃ…」
終わりもそう遠くなさそうだ。


潰され弾かれ傷つきながら、れいむはついに9段目端までたどり着いた。
これを登って、端まで行けば外に出られる、ゆっくりできる。
そうとわかると俄然やる気が沸いたのか、勢いよく10段目に飛び乗る。
目標が見えた。終わりはすぐ目の前。れいむは最後の力を振り絞った。


当然、この程度では終わらせない。


「ゆっくりしていってね!!」
れいむの目の前に、子サイズのまりさが降りて来た。
というより俺が下ろした。本当に、のちの虐待予定がある、ただの子まりさである。
「ゆっ、だまされないよ!まりさもれいむをいじめるんでしょ!ゆっくりしね!」
疑心暗鬼。この調子では外に出たところで生きていけないだろうな。
「まりさはそんなことしないよ!!ゆっくりしていってね!!!」
今までの鉛ゆっくりと違い、この子はしゃべっている。ゆっくりできる子だ。
そうわかったれいむは、子まりさめがけて走りだす。
餡子脳が。自分の状況を把握しろ。
「ゆっくりしていってね!!!」
「ゆっくりしぎゅぅっ!?」
目の前で子まりさが潰れた。
後ろから、鉛まりさが転がってきていたのだ。
成体れいむですらあれほど潰れる重さを、子まりさが耐え切れるはずがない。
子を潰したことをなんとも思っていない、むしろよく思っているような表情。
顔を黒く汚したまま、鉛まりさは転がり続ける。
「ま”り”ざあああぁぁぁ!!どぼじでぞんなごどずるのおおおぉぉぉ!!??」
やっとの思いで、ゆっくりできると思ったのに。
やっとの思いで、ゆっくりできるゆっくりに出会えたと思ったのに。
その幻想は、5秒で砕けた。


「う”わ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁぁ!!!」
怒りに任せ、転がる鉛まりさを止めようとするれいむ。
当然、弾き飛ばされる。
「ま”り”ざあ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!!」
弾かれても、弾かれても、鉛まりさに体当たりを繰り返す。
他人の子とはいえ、同属殺しは許せないらしい。
だが、饅頭が鉛玉に勝てるはずがない。どんどんと後ろに追いやられる。
そして、れいむは9段目に落ちた。
当然、鉛まりさはれいむの上に落ちてくる。
「ま”あ”ぁっ!!」
れいむの怒りの叫びは、ものの見事に押しつぶされた。
息はあるようだが、もう餡子を回収する体力もないようだ。
そのれいむを傍目に、鉛まりさはコロコロと転がっていった。
「ゆ”ぅ…ゆ”っ!」
カラクリは止まらない。動かないれいむめがけて樽が落ちてくる。
追撃、追撃、追撃、追撃。
樽に混じって鉛ゆっくりも落ちてくる。見栄え的にはなかなかのものだった。


やがて、声も聞こえなくなった。
視界には、規則的に転がり続ける樽と鉛ゆっくり。
《ハコ》には転々と餡子が散らばり、9段目端には餡子の山。
10段目には、小さな命の跡。
「悪くない出来じゃないか?」
「うぁー」
「起きたのか」
「うぁ」
「お茶にしよう。それ、片付けてくれ。餡子は食べていいぞ」
「うー☆」


ガコン、ガコン。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年10月27日 01:40
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。