※人間が
ゆっくりに感謝してます。
※一部愛でられているゆっくりがいます。
「今日は記念すべき、10年目を迎えたゆっくりの日です。
ここに、我らを窮地より救ったゆっくりの銅像を立てました!」
都立ゆっくり公園。
10年目を迎えたこの記念式典。
拍手と共に白幕が剥がされる。
そこにはみるからにゆっくりしているれいむの銅像が立てられていた―
環境問題・飢餓問題・エネルギー問題。
幾多の問題を救った存在がある。
どこからともなく現れた人の頭だけのような存在。
しかも呼んで字の如く饅頭な存在―そう、ゆっくりである。
「んほぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ゆっくりはたちどころに数を増やした。
その結果、世界に餡子―食料が溢れ人類は食べ物に事欠かなくなった。
「We have many food!!! Ya-ha-!!!!!!」
「どぼじででい゛ぶの゛あがぢゃ゛ん゛だべる゛の゛ぉ゛ぉ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」
それだけではない。
「むーしゃ、むーしゃ、ここはたべものさんがたくさんおちてくるね!!!」
「ここはまりさのさいこうのゆっくりぷれいすだよ!!!」
ゆっくりは何でも食べた。
その結果、ゴミ問題が一気に解決した。
その上多くのゴミを燃やさなくて済むようになり、CO2の大幅な削減に繋がった。
また、そこで大量に増えたゆっくりはバイオ燃料に最適だった。
いつ切れるとも知れぬ化石燃料の代替の役目を十二分に果たしてくれたのだ。
「ばでぃ゛ざの゛お゛がぁ゛ざん゛がづぶざれじゃ゛っ゛だよ゛ぉ゛ぉ゛お゛おぉ゛ぉ゛」
ゆっくりの恩恵は留まる事を知らない。
「すっきりー!すっきりー!!すっきりー!!!」
「も゛っ゛ど……ゆ゛っ゛ぐり゛…じだがっ゛だ・・・・・・」
子供を作りきれずに黒ずんだゆっくりはかなりの保水力を持った。
それを元に草木が育ち、砂漠化の問題が解決された。
「あ゛り゛ずばずっ゛ぎり゛じだぐな゛い゛の゛に゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛・・・・・・」
更にはこんなこともやってのけた。
「ゆっくりちーちーするにぇ!!!」
ゆっくりはどんな汚水でさえ砂糖水に変えてしまうのだ。
これによって水質汚濁の問題があっさり解決されたのだ。
「にゃんでちーちーとみゃらないのぉぉぉぉ!!!」
ゆっくりの貢献は何も環境や食料、燃料だけでは無い。
「わからない、わからないよー」
ゆっくりはイライラのぶつけ先に最適だった。
そのお陰でストレスを溜め込んだ末の犯罪行為の件数が大幅に縮小された。
「ひゃっはー!もっと泣き叫べー!!!」
「わからな…ゆびぇっ!!!?」
勿論、ストレス発散だけではない。
「このゆっくりのトレンドポイントは…」
ゆっくりはペットとして飼い易く、一種のステータスになった。
近所話から芸能人の真似まで、よい交流や商売のネタとなった。
「あら、そちらのみまちゃんは可愛いわねぇ」
「お宅のゆめみちゃんだって大切にされてますわね」
何も若い人達だけがゆっくりの恩恵に預かっている訳ではない。
「むきゅ、おばーちゃんだいじょうぶ?」
ゆっくりは人と会話を交わすことができた。
そのため、老人の相手をする存在にもなった。
「ええ、ええ、げんきですよ。またごほんをよんであげるからね」
「むきゅぅん、ありがとね」
勿論、その存在に救われているのは人間だけではない。
「このもりはとってもゆっくりできるね!!!」
「ちーんぽ!!!」
ゆっくりは森に山に、自然の色々な所に住み着いた。
そのため、沢山の野生動物が餓えなくなり、生態系の修復にも繋がった。
「がま゛ぎり゛ざん゛や゛め゛でぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛」
「ゆ゛っ゛ぐり゛でぎな゛い゛ぃ゛ぃ゛い゛ぃ゛い゛ぃ゛」
そう、この世界はゆっくりによって成り立つようになったのだ。
まさに救世主である。
そしてこれからもゆっくりはその全てを余す事なく世界の為に使うだろう。
人間はそのことを忘れないよう、年に1度ゆっくりの日があり、式典を開くに違いない。
・・・ゆっくりがゆっくりする?そんな事ができるはずがない。
何故なら世界を支える為にゆっくりは存在するのだから。
※最近の食料事情のニュースを聞いててピンときました。
世界をいいように作り変えてきた人間です。これ位は何ということ無いでしょう。多分。
最終更新:2008年10月28日 16:04