ゆっくりいじめ系1411 ルールある虐待_03


その日、産まれたばかりの幼い赤ゆっくり達が始めて虐待の恐ろしい光景を目の当たりにする日。
幸いなことに成体ゆっくりの両親はにんっしんっしているためこの場におらず、向こうの部屋でぐっすり眠っていた。

「今日は・・・これだな・・・」

4匹の成体と、5匹の子どもと、30匹の赤ちゃんを台座に設置した男が取り出したものは酷くシンプルな道具だった。
薄暗い部屋で鋭い輝きを放ち、圧倒的な存在感を示すそれはただの何の変哲もないナイフ。
しかし、その玩具のような小さな、薄っぺらい塊がどれほど圧倒的な力を持つものか、赤ちゃん以外の全員が知っていた。

「さあ、どいつを虐待してほしい?」

生まれたばかりの赤ちゃん達にこの部屋のルールを説明し終えた男は早速そんな問いを発した。
既に何度かこれを経験している赤ちゃん達は全てを諦めきった表情で素直に適当な成体を指名する。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃん達はそうは行かなかった。

「「「しょんにゃのきめりゃれにゃいよ!」」」
「「「おきゃーしゃんもおきゃーしゃんのおにぇーしゃんもだいしゅきだよ!」」」
「「どほぢてこんにゃひじょいこちょしゅるにょ!?」」
「「「「「「「ゆえーん、ゆえーん」」」」」」」

揃いも揃って男に抗議の声を上げ、やがて泣き出してしまった。

「あ、あかちゃん・・・・ゆっくりなかないでね!」
「そうだよ、れいむたちはゆっくりしてるよ!」
「「「「「「ゆえーん、ゆっぐ・・・」」」」」」

土台で固定されたまま、それでも何とか自分の子どもを慰めようとする若い成体れいむ。
その言葉に励まされた赤ゆっくり達は泣き止みこそしたものの、頑として男の命令に歯向かい続けた。
もっとも、反抗したところで素直に指名した赤ゆっくり達の決定に基づいて虐待が行われるだけなのだが。

「・・・・・・・・・ゆっ・・びゅええええええええええええええええええん!!?」

おもむろに、何の前触れもなく男がナイフを振り下ろした瞬間、怯えるゆっくり達は沈黙した。
やや遅れて切られたことに気づいた成体まりさはすさまじい音量の悲鳴を上げ、大量の涙を零しながら泣きじゃくった。
そして、初めて見る虐待の恐ろしさと、野蛮さと、痛々しさと、残酷さを小さな目に焼き付けた赤ゆっくり達も泣きじゃくる。

「「「「ゆぴぇえええええええええええええん!」」」」
「「「ゆえーん、やめちぇあげちぇね!」」」
「「「「「やめちぇあちぇね!いちゃがっちぇるよ!」」」」」

もちろん、ゆっくりに言われてやめるなら最初から虐待などしない。
いったんナイフをしまうと成体まりさの皮を水で溶いた小麦粉で修復し、子ゆっくりの台座に向かう。
男は再びナイフを取り出すと手近な子れいむを切りつけた。
すっ、とゆったりした動作で子れいむの頬を撫でる刃。
ゆっくり達には判らないことだが、どの太刀筋も正確に2cmだけ刃を食い込ませるように加減されていた。

「ゆぎぃ・・・・・・ゆびゃあああああああああああああああ!?」

当然、子れいむも最初の一太刀でギブアップ。
先の成体まりさ同様に小麦粉で修復してもらうが、餡子へのダメージが大きかったのか痙攣している。
もっとも、子ゆっくりの大きさならば2cmでは餡子の核部分へのダメージなんてないに等しいから致命傷にはならないだろう。

「ゆぎぃ・・・ゆがぁ・・・ゆびぃ・・・!?」
「「「「「おにぇーしゃんをいぢめにゃいでにぇ!」」」」」
「「「やべぢぇね!やべぢぇあげじぇね゛!」」」
「「「「「ゆえーん、きょわいよおおお!」」」」」

次は自分たちの番であることも気づかずに喚き散らす産まれたばかりの赤ゆっくり達。
その傍らでは少し先に生まれた赤ゆっくり達が縮こまって怯えている。
男はゆっくりとした足取りで赤ゆっくり達に近づいて行き、ナイフを振りかざすといつも通りに誰を虐待するか子ゆっくりに尋ねる。

「いもうとたち!あっちのあかちゃんをしめいしてね!しめいしたらごはんをわけてあげるよ!」

瞬間、1匹の若い成体れいむのそんな叫び声が部屋に響き渡った。
妹達と言うのは子ゆっくり達のことで、あっちの赤ちゃんとは親れいむから産まれた赤ゆっくりのことらしい。
そんなことを急に言われた子ゆっくりは躊躇うが、やがて言われるままに親れいむの赤ちゃんを指名した。
そして、男は即座に指名された赤まりさを切り捨てる。

「ゆぶぁ!?」
「「「「「「「「「ゆえーん、おにぇーしゃん、どほぢちぇそんなこちょいうにょおおおおお!?」」」」」」」

傷の深さ2cmは子ゆっくりサイズであれば傷を塞げば死ぬことのない切り傷だった。
しかし、せいぜい直径が3cmほど赤ゆっくり達にとっては切るよりも真っ二つに近い。
確実に最初の一太刀で絶命させられ、皮の修復なんて何の意味もない。
これはもはや虐待ではなく、虐殺だった。

「いもうとたち!なにしてるの!?はやくつぎをしめいしてね!」
「「ゆゆっ!?」」
「でもぉ・・・いもうとがかわいそうだよ!」
「なにいってるの!れいむのあかちゃんがかわいそうでしょ!?ばかなの!?しぬの!?」

彼女の親である成体夫婦の赤ん坊を一瞬で殺した男はすぐに次の虐待に取り掛かろうとする。
その様子を見た成体れいむは必死に子ゆっくりに命令を出し、罵倒し、最終的には半ば脅すような格好で親の子どもを指名させる。

「ゆぼっ!?」
指名された瞬間、絶望の色を浮かべた赤れいむ。
次の瞬間には白銀の刃に引き裂かれ、何も判らなくなった。
「ゆびぇ!?」
指名された瞬間、絶望の色を浮かべた赤れいむ。
次の瞬間には白銀の刃に引き裂かれ、何も判らなくなった。
「ゆぎょ!?」
指名された瞬間、絶望の色を浮かべた赤まりさ。
次の瞬間には白銀の刃に引き裂かれ、何も判らなくなった。
「い゛っ!?」
指名された瞬間、絶望の色を浮かべた赤れいむ。
次の瞬間には白銀の刃に引き裂かれ、何も判らなくなった。
「ゆぬ゛!?」
指名された瞬間、絶望の色を浮かべた赤まりさ。
次の瞬間には白銀の刃に引き裂かれ、何も判らなくなった。
「・・・ぁ!?」
指名された瞬間、絶望の色を浮かべた赤れいむ。
次の瞬間には白銀の刃に引き裂かれ、何も判らなくなった。
「ゆぎぃ!?」
指名された瞬間、絶望の色を浮かべた赤まりさ。
次の瞬間には白銀の刃に引き裂かれ、何も判らなくなった。
「ゆべぇ!?」
指名された瞬間、絶望の色を浮かべた赤れいむ。
次の瞬間には白銀の刃に引き裂かれ、何も判らなくなった。



こうして僅か30分で10匹の赤ゆっくりが、親ゆっくりの赤ゆっくり全員が終らないゆっくりへと旅立っていった。
しかし、まだ30分残っている。正確な時間はわからなくても成体の4匹はそれを十分に理解していた。

「いもうとたち!つぎはあのこをしめいしてね!」
「ゆゆっ!おねーちゃん、なにいってるの!?あのこはれいむのゆっくりしたあかちゃんだよ!?」
「ぞんなのがんげいない゛よ!でいぶのあがぢゃんがぢんだらどうずるのおおおおお!?」
「でいぶのあがぢゃんだってぢんぢゃだめだよ゛おおお゛おお゛!?」
「いもうとたち!ゆっくりしないでしめいしてね!でないとおこるよ!?」
「ぢめいぢだらでいぶゆるざないよ!?」

今まではこの場に居ない親夫婦の赤ちゃんだったから円滑に指名させることが出来た。
しかし、今や部屋にいる赤ゆっくりは皆この場にいる成体の子どもばかり。
一方のれいむの指示に従えばもう一方のれいむに後でひどい目に合わされるかもしれない。

「ゆ・・・ゆっ・・・もういやだよお゛おお゛お゛おお゛お!?」
「まりぢゃもだれもぢめいぢだぐないんだぜえええええ!?」
「「ゆっぐぢぢだいよおおおおおおお!?」」

ダブルバインドの状況に陥ってどうすれば良いのか判らなくなった子ゆっくり達は泣き出してしまった。
もう成体の言葉なんて聞きもせず、ただただ大声で泣きじゃくっている。

「「「「れーみゅいちゃいのはいやだよおおおおお!?」」」」
「「「まりちゃもいちゃいのきょわいよおおおお」」」

が、赤ゆっくりの泣き言が容赦なく追い討ちをかける。
もう、子ゆっくりの餡子ではどうすればいいのかさっぱり理解できなかった。
しかし、その様子を見届けた男が再び動き出した瞬間に状況を打開するために1匹の成体まりさが自分を虐待してほしいの名乗り出た。
そのまりさは子ゆっくり達に指名を強要しなかった方のれいむのつがいだった。
男は、即座に彼女を切りつけた。
彼は笑顔を浮かべていた。

「う゛っ・・・!ぶぇ・・・!?ばぉ・・・!?ゆ゛っ・・・!?」

男は何度も何度も成体まりさを切りつけた。
植物型の生殖に不可欠な部位と足に障害を残すような箇所や目、髪を一切傷つけずに、縦横無尽にまりさを切り裂く。
一見すると酷く雑で乱暴だが、切り傷の全てが皮の表面から2cmの深さになっており、その上ゆっくりの丸みをも考慮していた。

「ゆ゛べぇ・・・!」
切っては小麦粉で皮を修復し・・・
「ゆ゛べぇ・・・!」
切っては小麦粉で皮を修復し、切っては皮を修復し・・・
「ゆ゛べぇ・・・!」
切っては小麦粉で皮を修復し、切っては皮を修復し、切っては皮を修復し・・・
「ゆ゛べぇ・・・!」
切っては小麦粉で皮を修復し、切っては皮を修復し、切っては皮を修復し、切っては皮を修復し・・・
「ゆ゛べぇ・・・!」
切っては小麦粉で皮を修復し、切っては皮を修復し、切っては皮を修復し、切っては皮を修復、切っては皮を修復し・・・

30分間、男は飽きることなく成体まりさを切り裂き続けた。



「ゆゆっ!?どうぢででいぶのあがぢゃんだげがぢんでるの!?」

ゆっくり達が小部屋に戻ると同時に目を覚ました親れいむは驚愕し、目を見開いた。
当然だろう。適当に殺されるはずの赤ゆっくり達の中から自分の子どもだけが殺されているのだから。
だが、親れいむとて伊達に長く生きてきたわけじゃない。
全員無事な若い成体の赤ちゃんと、1匹だけ満身創痍の成体まりさを見ただけでおおよその事情を察する。
手近な子ゆっくりにこっそりと事情を尋ねてみると、予想通りの答えが返ってきた。

「れいむ、ゆっくりおはなしがあるよ!」
「ゆぅ、なあに、おかあさん?」
「どうしてれいむのあがぢゃんをごろぢだの!?」
「な、なんのごどがわがらないよ゛!しょうごぼないのにへんなごどいわないでね゛!」

いきなり親れいむに問いただされた成体れいむは明らかに狼狽していた。
が、なんとか白を切り通そうと、親れいむから目を逸らし、白々しく嘘泣きをする。
その後も何度も問い詰めるが、結局成体れいむは自白せず、ずっと泣き真似を続けていた。

「・・・・・・そんなにいうならしんじてあげるよ!」

やがて、親れいむが譲歩し、言い争いは終結した。
若い成体れいむは内心で自身の勝利を喜び、その勢いでつがいの成体まりさとすっきりした。
この小部屋のゆっくり達は極めて計画的にすっきりを行っており、彼女達のそれは計画外のすっきりだった。
しかし、両親は既に頭上に赤ちゃんがいて、もう一組の成体夫婦はまりさが虫の息だったので咎めることはしなかった。



翌日、昨夜すっきりした夫婦は2匹揃ってにんっしんっしてしまったため、成体は2匹しかいなかった。
その日も昨日虐待を受けながらも多少体力の回復した成体まりさがしばらく虐待に耐えていた。
しかし、30分ほどしたところで虐待に耐え切れなくなり、悲鳴を上げた。

その日の虐待は水でぬらした手に塩を付け、その手でひたすらこすり続けるという奇妙なものだった。
しかし、子ゆっくりには案外強烈なものらしく、瞬く間に皮をそぎ落とされ、餡子に塩を塗り込まれる。

「ゆぎゅうううううううう!?」

そうなってしまえば後は早かった。
ものの数分で悲鳴を上げた子れいむはゆっぐ、ゆっぐと嗚咽を漏らして泣きじゃくっている。
そんな彼女を気にも留めずに赤ゆっくりを虐待しに向かう男。
彼の背中からこんな言葉が飛んできた。

「「「「ぎゃくたいするならあのこにちてね!」」」」

声の主は子ゆっくり達だった。
そして、彼女達に指名された子ゆっくりは現在にんっしんっ中の夫婦の子どもだった。
恐らく、昨日成体れいむに脅された憂さ晴らし。
そして赤ちゃんを守るためだろうが、それでもすぐに悲鳴を上げず自分たちを守ってくれた成体まりさへの恩返し。
彼女が「おちびちゃんたち!まりさをしめいしてね!」と言ったときの姿はとても勇ましかった。
だから、彼女の赤ちゃんを傷つけたくなかったのだ。

「・・・そうか」
「ゆゆっ!ほどぢちぇしょんにゃこちょういうにょおおおおお!?」
「おまえたちのおーかしゃんがまりさたちにちどいことちたからだよ!」
「あっちおのちびちゃんのおかーさんがやさちいからだよ!」
「ゆきゅう!?」
「ゆっくちぎゃくたいされてね!」
「やめちぇにぇ!こっちきょないでにぇ!?」
「わるいのはおまえたちのおかーさんだよ!」
「ゆえーん、きょわいよおおおおお!?」

男はわりと容赦のなく赤ゆっくりを罵る子ゆっくりの指示に従って、向こうの部屋の若い成体夫婦の子どもを虐待する。
赤ゆっくり達は男が近づいただけで悲鳴を上げるが、そんなものにかまうつもりは微塵もなかった。

「ゆうううう、きょっちきょないでええええ!」

悲鳴を上げる赤れいむにかまうことなく塩のついた手で彼女をごしごしとこする。

「ゆきゅ?ゆっ、くちゅぐっちゃいよ!」

ゴシゴシ・・・
赤れいむはくすぐったさを堪えきれずに笑い出してしまう。

「ゆゆーんっ!くしゅぐっちゃいよおおおお、ゆへへへへ・・・やめちぇね!」

ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・
相変わらずくすぐったそうにしているが、皮が徐々に赤みを帯びてきている。

「ゆ゛ぅ!?ぢょっどいぢゃぐなっでぎだよ!やめぢぇね!?」

ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・
やがて皮がめくれ、徐々に塩が皮の中へと侵入してゆく。

「いぢゃいいいいいい!いぢゃいいいいいい!やべぢぇええええええ!!」

ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・
悲鳴を上げ、赤れいむはばたばたと暴れるが何の抵抗にもならない。

「がら゛い゛!がりゃい゛よ゛!?ぢぬ!ぢんぢゃうううううう!?」

ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・
ついに皮がそぎ落とされて男の手と塩が餡子に達した。

「い゛びっ・・・ゆ゛っ・・・あ゛・・・」

ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・
男の手に付着する赤れいむの餡子。手の動きにあわせてその量が多くなって行った。

「もっど・・・ゆっぎゅち、ぢぢゃがっちゃよ・・・」

お約束の断末魔を残して赤れいむは親よりも先に旅立っていった。
その後も、あの成体れいむの子どもばかりが指名され、虐待された。



翌朝、男がいつもと違うある目的で小部屋に来てみると2匹のゆっくりがが部屋の隅で震えていた。
先日、子ゆっくり達を脅した成体れいむとそのつがいのまりさの成体夫婦だった。

「ゆぅぅぅぅうう・・・どうしででいぶをゆっぐぢざぜでぐれないのおおお!?」
「「ゆふんっ!わるいこにはてんばつがくだったんだよ!」」
「でいぶどっでぼいいごだよおおおおお!?」

成体れいむを責めるのは親れいむと親まりさ。
しかし、言葉にしないだけで彼女達の子どもも、姉であるはずの彼女に侮蔑の目を向けていた。
いや、それどころか、若い成体夫婦の子ども達さえも両親を「ゆっくりできない」と言って責めていた。

「どぼぢでぞんなごどういのおおおおおお!?」
「おきゃーしゃんのしぇいでおにぇーちゃんがちんだんだよ!ゆっきゅちりきゃいちちぇね!」
「ぢがうよおおおお!」
「ちがわにゃいよ!おねーちゃんたちはちゃんちょれいみゅたちをまみょってくれちゃよ!」
「ゆぐうううううううう!」

自分の子どもに我が子を守っていないかのように責められて癇癪を起こすれいむ。
体当たりしてお仕置きしたいが頭上に赤ちゃんがいるのでそれもできない。
更に「そんなことはすりすりしないよ!」と言うと、「あっちのおにぇーしゃんとしゅりしゅりしゅるよ!」と返されて自分が泣かされた。
親の面目など全くない、見ていて気の毒になるほどの酷い有様だった。

「・・・今日はお前達が1年生き延びたから森に返してやりにきた」

が、男はそんなものに興味はないらしく、淡々と話を切り出した。
どうやら今日で親れいむと親まりさが男にこの部屋に連れてこられてちょうど1年が経ったらしい。

「ゆゆっ!ほんとうなの!?」
「嘘はつかん。それから8匹・・・2匹合わせて16匹だけお前達と一緒に逃がしてやる。誰を逃がすか決めろ」
「や、やったね、れいむぅ!これでゆっくりできるよ!」

親ゆっくり夫婦は懐かしい森に帰れると言う喜びで涙を流し、頭上に赤ちゃんがいることも忘れて喜ぶ。
そして、嬉しそうに涙を流す両親の傍らで「一緒に逃がす」と言う言葉を聞いた他のゆっくり達も色めき立つ。

「「「「「ゆゆっ!おしゃとにでられりゅにょ!?」」」」」
「「れいむおしょとがみたいよ!」」
「「まりさもおしょとにいきたいよ!」」
「おばあしゃん、れいみゅをおしょとにちゅれちぇっちぇね!」

この部屋から出られる・・・その事実を前にして一斉に親れいむ達へのアピールが始まった。
しかし、親ゆっくりは既に誰を連れ出すか決めていた。

「おじさん、あっちのれいむとまりさ、れいむとまりさのおちびちゃん。それかられいむのこどもたちをいっしょににがしてね!」
「ああ、わかった・・・だが、1匹分枠が足りないぞ?」
「ゆゆっ・・・それじゃあ、あたまのうえのおちびちゃんをあげるから、そのこをかわりににがしてね!」
「・・・・・・ああ、構わないぞ」

親れいむの交渉に応じた男はすぐに彼女とつがいのまりさの頭の蔦を引き抜くと、指名されたゆっくりに部屋の外に出るように促した。
促されるままに部屋を飛び出す18匹のゆっくり達。
彼女達を追いかけるように取り残された成体夫婦も外に出ようとするが、男に阻止されてしまった。

「どぼぢで!どぼぢででいぶをみずでるの!?」
「ばりざもおぞどにでだいのにいいいい!?」
「うそをつくわるいこだからだよ!ゆっくりりかいしてね!」

その瞬間、れいむは全てを理解した。
親れいむはあの時何らかの形でれいむの嘘を把握していたことを。
あっさり引き下がったのは別の形で制裁をするために過ぎなかったことを。

「ごべんなざい!でいぶがなにもがもわりんでずうううう!」
「いまさらあやまったっておそいよ!ぷんぷん!」
「あやばりまずうううう!だがらでいぶをみずでないでえええええええ!」
「しらないよ!さあ、みんないこう!」

外に出たゆっくり達は今更許しを請おうとするれいむを見限って、さっさと行ってしまった。
取り残されたれいむの後ろ、小部屋の中からは赤ちゃんとつがいのまりさが彼女を糾弾する声が聞こえてくる。

「おきゃーしゃんにょしぇいでれーみゅおしょといでりゃれなきゃっちゃよ!」
「おきゃーしゃんのばきゃあああああああああ!?」
「きゅじゅ!にょろま!」
「まりさ、あっちのれいむとけっこんすればよかったよ!ぷんぷん!」

罵詈雑言の合唱を聞きながら部屋の入り口で呆然とする成体れいむ。
男は彼女を部屋の中に放り投げると、さっさと扉を閉めて、立ち去っていった。
きっと彼女は親を恨みながらギスギスした日々を過ごすことになるだろう。



男の指示に従って箱の中に入り、しばらく車に揺られ、無事森に着いた親れいむとその家族たち。
これからの生活に胸を躍らせながら箱を飛び出すと、そこにはまぶしく輝く緑の森が広がっていた。

「ゆゆっ!すごくゆっくりできそうだよ!」
「「「「「ゆっきゅりー!」」」」」
「ゆ~・・・ここがもりさんなんだね!すごくゆっくりしてるよ!」

小さな虫たちが見慣れるゆっくりを迎え入れるかのように鳴いていた。
そよ風に揺れる木々は自分たちを歓迎して、踊っているかのように見えた。

「ゆゆっ!みんな、きょうからここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ!ゆっくりしていってね!」
「「「ゆっくりしていってね!」」」
「「「「「ゆっくちちていってね!」」」」」
「「「「「「「「「「ゆっきゅりちちぇいっちぇね!」」」」」」」」」」

れいむ達はこれからのゆっくりした生活を期待して満面の笑みを浮かべて飛び跳ねた。
しかし、彼女達はまだ気づいていなかった。

「まずはおうちをさがすよ!」
「「「ゆっきゅりしゃがしゅよ!」」」
「あそこよりおおきなおうちがいいよ!」

あの小部屋よりも環境の整ったおうちなんて自然の中にはめったにないことに。

「おうちをみつけたらいっぱいおさんぽするよ!」
「「ゆっきゅりおしゃんぽしゅるよ!」」
「みんなでおにごっこちよーね!」
「「「「ゆっくちあそぶよ!」」」」

狭い部屋だけで生きてきた彼女達に広い森を跳ね回るだけの体力がないことに。

「それからおいしいごはんをさがすよ!」
「「「「おいちいごはんをたべちゃいよ!」」」」
「「「みんなでいっぱいたべよーね!」」」

食事だけは野性以上のものを与えられていた彼女達にとって森にご馳走は存在しないことに。

「ゆっ・・・ゆっ・・・ゆぅ、ゆっくりつかれたよ!」
「ゆゆぅ?まりさ、まだちょっとしかあるいていないよ?ゆっくりしすぎだよ?」
「でもまりさはつかれたよ!れいむもつかれたでしょ?」
「そうだよ、れいむもつかれたよ!」
「じゃあ、ゆっくりやすもうね!」

虐待を受けてぼろぼろの体は障害だらけで体力以前の問題であると言うことに。

「ゆっくりおやすみ!」
「ゆっくりねむるよ!」
「「「「「ぐっすりー!」」」」」
「「「「「「「「「きゅっしゅりー!」」」」」」」」」

「うぅ?おいしそうなまんじゅうだどぉ~♪」

森には成体ならば死なない程度の虐待しかしない男より恐ろしい捕食者がいることに。
結局、彼女達は最後までここが彼女達のゆっくりプレイスではないことに気づかなかった。

‐‐‐あとがき‐‐‐

60kb・・・だと・・・長すぎるわ
当初は家族内で我が子の守りあいを繰り広げてギスギスする話だったのに何故かこんなんができました

byゆっくりボールマン


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最終更新:2008年11月08日 12:34
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