ゆっくりいじめ系75 鬼母

ゆっくり…したいよお…」
「おなか…すいたよお…」
連日の大雨が止み、久々の快晴の中で聞こえた今にも消えてしまいそうな弱々しい声。
その他にも同じ調子で「ゅ…」「ゅ…」と聞こえる。
声を追って大木の洞を覗くとなるほど、そこにはゆっくりれいむが十一匹。
生まれたばかりであろう十匹の赤ちゃんゆっくりはもちろん、母れいむまでもが餓死寸前だった。
おそらく雨で外に出られず、食料もないまま過ごしたのだろう。
「お前ら大丈夫か?ゆっくりできてるか?」
ゆっくり愛護団体のメンバーである俺は迷わず声をかけた。
「おじさん…ゆっくり…させて…」
「まかせろ!すぐに助けてやるからな!」
俺は急いでその家族を家に連れ帰り、ゆっくり専用の小さな部屋に入れた。


「さあおなかが空いただろう。これでも食べな。」
そう言ってすぐに俺はゆっくりたちに数袋のチョコレートを与えた。
本当はもっといろんなものを食わせたかったのだが、あいにくこれ以外は先日使い果たしてしまったのだ。
「ゆゆ!ちょこれーと!!」
母れいむがそれに飛びつくと、小さなれいむも同様に飛びついてきた。
「おいちいよ!おいちいよ!」
「むーちゃ!むーちゃ!」
「あまあまー♪」
「これでまたゆっくりできるね!!!」
「おじちゃんおりがとう!」
ずっと待ち望んでいた食べ物に急いで食べ続けるゆっくりたち。母れいむは子にチョコを食べさせ、子れいむは嬉しそうに食べる。
ゆっくりたちは体にチョコがついてもそれを気にもしないようだ。
俺はその光景を見て十分満足だった。
「今から食料買ってくるから元気になったらそれ持って巣に帰るんだぞ。」
いくら愛護派でもこいつらを家に置いとけば他のゆっくりを助けられないからな。
「ゆっくりまってるね!!!」
母れいむの言葉を聞く前に俺は近所のコンビニへと急いだ。


「おいしかったねおかあさん!」
「しあわせー♪」
「うまうまー♪」
すっかり元気になってきゃっきゃと飛び跳ね回る子れいむたち。
しかし母れいむはまだ満足ではなかった。母性ゆえか自分の分まで子に分け与えたからだ。
母れいむは子供たちの体についたチョコを順番に舐め取ったり口に入れて転がしたりして体をきれいにしてあげ、そのチョコで自分の空腹も少しだけ満たしていた。
子どもたちもくすぐったいが喜んでいる。それを見て母れいむも幸せだった。
だが今の母れいむ極度の空腹を急に満たそうとしたために余計におなかが空いてきた。
まさにその時だった。
べちゃ!
「ゆーん!ゆーん!」
一匹のれいむが勢いあまって壁にぶつかったのだ。
「なかないでね!なかないでね!」
「いたいのいたいのゆっくりとんでいってね!」
「はやくよくなってね!」
自分も慰めてあげようと近づく母れいむ。だがその時見てしまった。
壁についたおいしそうな黒い物体、そして自分の子に少しだけ見える同じ物体を。
「ゆぅ、ゆぅ…」
自分のそばに来た母親に甘えるれいむ。だがその母れいむは…
がぶちゃあ!
「ゆひ!ゆぐううぅぅ!」
限界に近づいたその子にかぶりついた!
「なにするのおかあさん!どうしたの!」
「はやくはなしてね!はやくななれてね!」
だがその声は「食べ物」にありついた母親には届かない。
「ゅぐぎょお゛お゛お゛お゛お゛お゛っっ!!ゅぐ!ぅぐ!…ゅ…ぅ…ぉ……」
「これうっめえ!まじうっめえ!」
むなしく消える悲痛な声と対照的に響き渡る嬉しそうな声。
「どお゛じでごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
「お゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!」
「ゆ゛っぐり゛でぎる゛どお゛も゛っだどに゛い゛い゛い゛い゛い゛いい゛い゛い゛!!」
突然の母の行動に取り乱す子どもたち。正気に戻ってと涙ぐみながらも体当たりをかます。
その声と衝撃にはっとする母れいむ。そしてその目に映るのは……
「ゆゆ!おいしそうなおまんじゅう!!!」
「みぎょぉぉ!」
その言葉を言い終える前に飛びかかり、新たな塊を生産する母れいむ。
子どもたちも逃げようとするが、それは叶わなかった。
「ゆゆゆ!」
「ぐぎゃべ!!」
「ゆゆぅ!」
「ぐぉぼ!!」
「ゆううぅぅ!」
「がぽぉ!!」」
苦労して生んだ我が子を無我夢中で襲っては食べ、襲っては食べる笑顔の母れいむ。
「おかあさん!もうやべふええぇぇぇ!」
とうとう最後の一匹が潰れた。
飛び散った餡子すら食べつくす本能の塊となったそれには母性などもう残ってはいなかった。

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最終更新:2008年09月14日 05:12
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