「れいむ」
「むしさん」
「はい、最後に“ん”ってついた!」
「ゆゆっ!れ、れいむ“ん”なんていってないよ!?」
「いいや、言ったね。もし嘘をつくなら2匹に罰ゲームだ!」
状況を簡潔に説明しよう。
俺は勝ったら子どもに罰ゲームの虐待というルールでれいむとしりとりをしていた。
負けた場合はたったの1勝でも家族全員解放という破格の条件だ。
「さて、まずはこの子まりさを・・・」
「ゆゆっ、やめてね!まりさはゆっくりしたいよ!?」
「お前がゆっくり出来ないのはお前の親のせいだから文句は親に言え」
れいむの子どもはれいむ種とまりさ種が3匹ずつ。
現在は小さな金魚鉢の中に皆仲良く閉じ込められている。
そこから目星をつけた子まりさを引っ張り出すと、家族全員に見える場所へと連れて行き・・・
「そぉい!」
「ゆぴぃ!?」
挨拶代わりにでこピンをお見舞いしてやった。
この程度では痛がりのクセに案外頑丈なゆっくりの身に危険が及ぶことは無い。
「ほれ!よっ!・・・・・・どりゃ!」
「ゆぐぅ!?ゆひぃ!?いぢゃいよ・・・ゆぎゅ!?」
丈夫なのを良いことに調子に乗って何度も何度もでこピンを食らわせる俺。
一発打ち込まれるたびに子まりさは悲鳴をあげ、泣きじゃくっては無様な表情で許しを乞う。
その表情や言葉遣いがいっそう嗜虐心を刺激することにも気付かずに。
「や、やめぢぇね・・・まりしゃ、ゆっくぢぢたいよぉ・・・」
「だからそれは俺にしりとりで負けた無能な母親に言え」
「れいぶ、むのーじゃないよ!?」
トドメに今までよりも強烈なでこピンをお見舞いすると子まりさはれいむ目掛けて飛んでいった。
母親にぶつかった彼女はぽよん、と弾き返されてから地面に落下するところころと床を転がる。
家具にぶつかって動きが止まったところで、子まりさはのろのろと立ち上がり、涙を流しながら母のほうへ跳ねて行く。
「おかーしゃあああああああん」
「ゆゆっ、れいむのおちびちゃん!すーりすーりしてあげるからゆっくりいそいでね!」
れいむも我が子の方へと跳ねて行き、徐々に縮まってゆく2匹の距離。
2m、1m、50cm・・・しかし、その距離がゼロになることはなかった。
「はい、続きは俺にかってからね」
「おぢびぢゃああああああああああああん!?」
「おきゃあああああさああああああ・・・ゆべっ!?」
あと数センチで皮と皮が触れ合うというところで俺に捕まり、金魚鉢に放り投げられる子まりさ。
結構な勢いで叩き込まれたせいか、金魚鉢の中でぐったりしているが恐らく大丈夫だろう。
「さてと・・・ゲーム再開だ、拒否ったら子どもが死ぬぞ。まりさ」
「ゆっぐぢりがいぢだよ・・・さ、さ・・・さん!」
「さん?ああ、数字の3か」
「そ、そうだよ!ゆっくりりかいしてね!?」
「はい、また“ん”がついた。子どもに罰ゲーム決定!」
そう言うと、寧ろ言いながら適当な子れいむを取り出すと今度は天井目掛けて放り投げる。
と言っても室内の高さは3mもなく、子れいむはすぐに天井へと叩きつけられた。
「おそらをとんでりゅ、べ!?」
何故か一瞬天井に張り付いたかのように中空にとどまり、それからゆっくりと剥がれ落ちて俺の手の上に落ちる。
当然、俺はすかさず子れいむを天井へと放り投げ、子れいむは再び天井と熱い接吻をかわした。
「おぞらを、ゆびぃ!?」
「やべぢぇね、おっぞらきょわ、いっ!?」
「れいむのおぢびぢゃああああん!ゆっぐぢー!ゆっくぢしでねー!?」
「ゆっぐぢでぎ、ゆぴゅ!?」
何度も何度もその作業を繰り返し、俺が飽きる頃には子れいむの顔は最初の1.5倍くらいに腫れ上がっている。
彼女をさっきの子まりさと同じようにぞんざいに金魚鉢に放り込み、れいむにゲーム再開を告げつつ「ありす」と言った。
「す、すす・・・すっきりー」
「お前らの中でもありすってそういう認識なのか。じゃ、りす」
「すっきりー」
「同じのを2回は反則。よって罰ゲームな」
さっきのとは別の子れいむを捕まえると、爪で皮に切り傷を入れ、そこを始点にして皮を剥いてやった。
皮を傷つけるなんて生易しいものじゃない。皮を、聴覚もかねるがゆえに人間以上に敏感な皮を剥ぎ取られるのだ。
犠牲になった子れいむは「ゆぴいぃっぃいぃぃぃぃいいい!?」と絶叫しながら白目を剥いている。
「大丈夫だ。3回で終らせてやるから」
「ゆぎぃぃぃいいいぃぃぃい!?」
「やべぢゃげでね!いだがっでるよ!?」
「恨むんなら俺に勝てない母親を恨むんだぞ?」
などと子れいむに言い聞かせながら2度目の皮むき。
かなり慎重に剥いているので1回で全体の1/3を剥ぎ取ることができる。
子れいむは必死に抵抗するが、手元を狂わすほどの影響さえも無い。
「ゆひぃぃぃぃぃいいぃぃぃぃいいぃ!?」
「やべぢぇええええええ!」
「ゆっくり出来ないのは全部お前の母親のせいだぞ~」
「でいぶのおちびぢゃんをゆっぐぢさせであげでえええええ!?」
「それなら勝て、以上」
泣きじゃくり、俺に許しを請うれいむにそう吐き捨てると3回目の皮むきを開始した。
既に髪の毛の無い場所の表面のつるっとした皮は完全に剥ぎ取られてしまっている。
それから、残された皮も黒くて意外に艶やかな髪の毛ごと俺の手によって剥ぎ取られてしまった。
「禿げ饅頭だと仲間に殺されかねないよな・・・」
あっという間に目と口のついた呻く饅頭になってしまった子れいむ。
流石に家族に殺されるのは忍びないのでリボンをターバン風に巻いてやって金魚鉢に戻した。
こんな調子で1時間後。
「さあ、れいむ。25回目にしてようやく勝てたからもう解放してあげるよ!」
「あ、あでぃがどうございまずうううううう!」
「「「「「「ゆ、ゆぅ・・・」」」」」」
わざと負けてやったことでようやく解放されたれいむは、衰弱しきった子ども達を口の中に入れて巣へと這いずっていった。
もっとも全員4回ずつ罰ゲームを受けたことで、子ども達は野生では生きていけないほどの傷を負ってしまっている。
それと同時に、全く俺に勝てない母れいむに対しても拭いようのない不信感を抱いてしまった。
あの一家が全滅するのも時間の問題だろう。
「・・・そういや、何であんな連中と戯れてたんだっけ?」
徐々に小さくなってゆくれいむの哀愁漂う背中を見つめながら、俺はそんな疑問を口にした。
---あとがき---
以上、大富豪と麻雀のお題でした
名無しなんだ「玉男よ・・・お前には『親子』というお題をくれてやる」
”ゆ虐の友”の従業員「俺からのお題は・・・『罰ゲーム』だ!」
名無しなんだ「なお、巣に帰った一家の全滅まではあねきィがSSを補完するものとする」
”ゆ虐の友”の従業員「共同作業って奴だな・・・くくく」
ってことであねきぃ、後はよろしく
最終更新:2009年03月17日 01:49