ゆっくりいじめ系2371 ゆっくり地球防衛軍 中編 その2

ゆっくり虐めSS   ~YDF~ ゆっくり地球防衛軍2017   中編 その2






ヘリコプターの爆音が響く、その中身は1小隊分の武器の弾薬と2人の人間。
「なぁストーム1、またあいつらを倒したそうだな!」
「・・・・・」
「今はどこに行ってもお前さんの噂で持ちきりだぜ!連戦連勝の伝説の隊長がいるってな!」
「・・・・・」
そう、今は日本中、いや海外のYDF支部でも彼のことが噂になっているらしい。
実質、彼が合流したチームのほとんどが圧倒的不利の状況から、逆転勝ちを収めている。
そして彼が合流した後、そのチームから死者はほぼ0と言っていいほど出ていない。
これが彼を伝説と言わしめる所以である。
彼は後々、これ以上にすばらしい戦果を挙げるのだが、それはまた別の話である。
「そうだ、技術部の連中があんたにこれを使ってほしいそうだ」ヒョイ
「?・・・・」
     ライサンダーF、最高の精度に最高の弾速、そして最高の威力を持った最高のスナイパーライフルである。
ボルトアクションのため連射が利かないことだけが問題点であるが、こればかりはライサンダーシリーズの宿命である。
「!・・・・」カチャカチャ
「どうだ?、俺にはよく分からんがかなりすごい銃なんだろ、技術部の連中も興奮してたぜ」
「・・・・・」カチャカチャ
「『こいつをストーム1に渡してくれ。さっき出来たばかりだ』って言ってたぜ。そいつでまたいい戦果をあげてくれよ!」
その時、ヘリのレーダーに1つの影が映った。

「うー、うー!」

ゆっくりれみりゃ(胴なし)である。
単体で行動している所をみると、偵察をしているのであろう。
つまりこの先に彼らの目的地である、ゆっくりれみりゃ・ふらん種のみが生息する巣があるということだ。
「おっと、見つかるとまずい。この辺で降ろさせてもらうぜ」
「・・・・・」
ヘリはれみりゃの目を盗み、平地に・・・いや、元々はビル街だった更地に着陸した。
「・・・・・」ガチャ
「じゃあな!頑張ってくれよ!」
銃と大量の弾薬を抱えて飛び降りたストーム1に対しエールを投げかけ、ヘリは飛び去った。



さて、こちらはゆっくりれみりゃとふらんが生息する巣。
通称「コーマカン」。
見た目は巨大なアリ塚のようであるが、よく見るとそれがビルや家屋の残骸によって作られていることが分かる。
これを作るために一体どれだけの被害が出たか・・・考えたくは無い。
この名前は彼らが発射する光線の名称と同様に「ティガれみりゃ」種によって判明した。(前編その1参照)

「うー、うー!」ニコニコ
「しね、しねしね!」ニコニコ
「ううー!、うーうー!」ニコニコ
「しーねー!」ニコニコ
「うー!みんなー、きょうもがんばってうつくしいおぜうさまとこーまかんのためにたたかうんだどぉー!」
「「「うー!うー!」」」
「「「しね!しね!」」」



飛行種とその亜種について、世界各地のYDFからの情報をまとめておこう。

ゆっくりれみりゃ種(胴なし)-
れみりゃ種(胴なし)は通常種のゆっくりに蝙蝠の羽をつけたような形状をしているふらんは。
中身は肉まんの具。
通常種との決定的な違いは
  • 飛行が可能
  • 餡やカスタードではなく、光線「フヤジョウレッド」で攻撃をする
  • 知能が通常種に比べて格段に悪い
  • 使用する言葉が「うー、うー!」かそれの派生したもののみ
  • 空軍の被害の40%はこいつらのおかげである
  • 戦闘力は戦闘機1機と同じくらいだが、その数が戦闘機に比べ圧倒的に多い
以降「れみりゃ」と呼称

ゆっくりれみりゃ種(胴有り)-
通称「ティガれみりゃ」(自称「おぜうさま」)
  • れみりゃに子供の体をつけ、怪獣のキグルミを着せたような見た目をしている。
  • 全長は約60mくらいだろう。
  • 羽は今のところ確認されておらず、飛行は出来ないと思われる。
  • 動きは比較的遅いが、それを補うように体が大きく、短時間でかなりの距離を移動できる。
  • れみりゃとは違い、言葉を話すことが出来る。
  • 「フヤジョウレッド」「コーマカン」等の名称は全てこの個体が発したものである。
以降「ティガれみりゃ」と呼称

ゆっくりふらん種(胴なし)-
通称「ふらん」
  • れみりゃが蝙蝠の羽を付けているのに対し、ふらんはおよそ羽とは思えない宝石のような羽を持っている。
  • 知能はれみりゃと同程度である。
  • 言葉は「死ね!死ね!」としか言わない
  • 戦闘能力は圧倒的にれみりゃを上回る、大体戦闘機3機分、れみりゃの3倍に相当するだろう
  • 赤くはない
  • 今のところ胴付き個体は確認されていない
  • よって光線の名前は不明である


「ストーム1か・・・お前のことは気に食わん。だが、生き残るためには力を合わせなくてはな。」

ストーム1がレンジャー9と合流したようだな、その先約1kmの地点に破壊目標「コーマカン」が位置している。

「レンジャー9、弾薬の補給は完了したな。そのままストーム1と共に進み、飛行戦力を撃墜しろ!」
「レンジャー9、了解!」

そうだ、レポートに付け足しておかなければならないことが1つあった。
奴らの弱点は対地戦であるということだ。
理由は不明だが、空軍の戦果より陸軍のそれのほうが、良い結果を出している。
よって、対飛行戦力に対しては陸戦部隊の方が適しているとのことで、ストーム1を寄こしたわけだ。
(どっちにしろ空軍は壊滅しているのだ)

「あと100m程で我々の攻撃射程内だ!駆け足!」
「自分は、絶対に敵を許しません!」
「びびってんじゃねぇのか?」
「そんなことはない!」

「うー、うー!」

「!・・・・」
「止まれ!そろそろだぞ・・・ロケットランチャー!前へ出ろ!本部、攻撃を開始します!」
「了解した。奴らに目に物見せてやれ」

今回の作戦目標は、飛行戦力の全滅である。
ティガれみりゃの撃退は作戦内容には入っていない。
というのも、以前北欧で同じ作戦が展開されたのだがその時はティガれみりゃは戦闘に参加しなかったのだ。
後に負傷して墜落したれみりゃの体に付けた遠隔マイクの情報によると

「おぜうさまはこわいこわいだからいないいないなんだどぉー」

と、怯えて出てこなかったのだ。
今回の作戦はそのことを考慮して上記2つの目標を済ませ次第撤退することにしてある。
作戦内容はまず、ランチャー隊による遠距離からの集中砲火で出来るだけ数を減らし、巣にダメージを与える。
そしてスナイパーライフルによる射撃で残存兵力を潰す。
単純な作戦である。

とその時、偵察をしていたれみりゃが巣の中に入るのが確認された。
おそらく交代をするためだろう。
チャンスは今だしかない。

「今だ!撃てぇー!」

同じ頃、ティガれみりゃはこーまかんの中心部にいた。

通称「じょおうであるおぜうさまのためのひろま」である。
「みまわりごくろうなんだどぉ、いじょうはないのかだどぉ」
「うー!うー!にぱー!」

その時、ガスの噴射音が巣にどんどん近づいていた。
それに最初に気づいたのは最も巣の外側に位置する部屋のれみりゃだった。

ヒュルルルル「ううー?」

偵察れみりゃの入ってきた穴にランチャーの弾頭がいくつも撃ち込まれた。
こーまかんに強い衝撃が走り、轟音が響く。
それと同時に、爆風がそこいらの破片と共に巣の中になだれ込んで来る。

「「「うー、うわぁぁぁぁぁ!!」」」
「「「ゆっく・・・じね・・・」」」

穴の近くの部屋のれみりゃとふらんたちは今の攻撃で致命傷を受けただろう。

「なんなんだどぉ?おぜうさまのこーまかんにいったいなにがおきたんだどぉ!?」
「しね!しね!」
「うー!うー!」
「わからないんだどぉぉぉぉぉ!!」

突然の敵襲に我を忘れるティガれみりゃ、巣のトップがこうなってしまうともう事態を落ち着けることはできない。
そして第二、第三波の攻撃が撃ち込まれる。

「「「うわあああああああああ!!」」」
「「「しねしねしねしねぇぇぇ!!」」」
「どごにいぐんだどおおおお!がっでにでてっちゃだめなんだどぉぉぉ!!」

パニックになり慌てて外に飛び出すれみりゃとふらん達。
戦いにおいてこうなるともう、相手の思うツボである。

「奴らが出てきたぞ!攻撃開始だぁぁぁ!」
「「「「「おおおおおおおおおお!!」」」」」

ストーム1のライサンダーFが、レンジャー9のMMF100が、全ての銃口が一斉に火を噴いた。
ライサンダーの弾丸は寸分狂わず中枢餡を抉り、MMFの弾丸は数に物を言わせ、れみりゃたちを地面に叩き付けた。

「うわああああああ!!」
「うぁ・・・うー・・・・」
「撃って撃って撃ちまくれ!弾丸が無くなるまで撃ち続けろ!」
「・・・・・」

一方的な攻撃かと思われたが、そうは問屋が卸さない。

「ぐうぅ!被弾しました!」
「しね!しね!」

流石は精鋭というべきだろうか、いち早く現状を把握したふらんが持ち前の起動力を生かし隊員たちを翻弄する。

「もっとよく狙え!」
「駄目です!動きが早くて狙いが定まりません!」
「しね!しね!しね!しね!」
「・・・・・」
ガァン
「ゆぐ・・・じね・・・」ドサッ
「ストーム1が精鋭を倒したぞ!俺達も続けぇぇぇ!!」

そして圧倒的優位に立ったレンジャーチームの息もつかせぬ攻撃は続き、ついに・・・

「巣が崩れるぞぉぉぉ!!巻き込まれるなよぉぉぉ!!」


飛行戦力は全滅、今回のミッションは終わった・・・はずだった。

「おい・・・ストーム1・・・」
「・・・・・」
「ストーム1、レンジャー9、お前達は何をやっているんだ」
「・・・申し訳ありません、指令」
「・・・・・」
「うわああああああん、ざぐやあああああああ!!ごあいひどだぢがあああああああああ!!」

そう、今回のミッションは飛行戦力の撃退、巣の破壊はミッションには入っていない。
巣さえ破壊しなければティガれみりゃはでてこないはずだった。
しかし・・・調子にのった隊員達の総攻撃のおかげで、巣を破壊してしまった。
そうなればどうなるか・・・出てこないわけが無いのだ。
閉じこもろうにも巣がないのでは、閉じこもれないだろう。

「レンジャー6、ストーム4、ストーム7!第6ミッション区域内で胴付きが暴れている!直ちにレンジャー9の援護に向かえ!」
「今は無理です!交戦中です!」
「こちらストーム4、了解しました。ですが、かなり遠いです。到着までには時間がかかります!」
「ストーム7了解、ただちに向かいます」

カメラを通して見ても分かるこの巨大さと威圧感は・・・なんという・・・。
だが、当のティガれみりゃは泣き叫び、決して戦闘態勢とは言えるものではなかった。

「ざぐやあああああああああ!!だずげでええええええええええええ!!うーわああああああああああああああ!!」

しかし、泣き叫びながらも手足を振り回し、転げまわっているせいで現地の被害は凄まじいものになっている。

「こっちにくるなああああああ!!」
「たすけてくれええええええええええ!!」
「ざぐやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「なんてこった、あれじゃまともに狙えやしない!」
「潰されないようにするだけで精一杯だ!」
「・・・・・」スチャ

阿鼻叫喚の地獄の中、ストーム1は落ち着いてもう1つの武器に持ち替えた。

「ストーム1、そいつは・・・」
「・・・・・」カチャカチャカチャ
「手伝おう、ストーム1!」カチャカチャカチャ

YDFの武器には、特殊兵器と呼ばれる武器が存在する。
メジャーな物では火炎放射器やダイナマイトなどがそうだ。
そして今回、ストーム1が持ってきたのは・・・

「おい!皆伏せろ!ストーム1がインパルスを使うぞ」

インパルス爆弾、言うなればクレイモア地雷のような武器である。
クレイモアとの違いはクレイモアは指向性地雷なことに対し、インパルスは起爆タイミングをスイッチで調整できることにある。

「うわぁぁぁぁぁぁ!うぅ・・・ざぐやあああああ!!。・・・・・・?うぅ?」
「・・・・・」ポチ

一瞬のうちに空気を切り裂く音が何百も鳴った。

「う!!」

今回彼が持ってきたのはY20インパルス、これは同時に40個まで仕掛けることが可能である。
そして1つには40発の散弾が詰まっている。
すなわち、全弾同時に起爆すると1600発の散弾が相手を蜂の巣にするということだ。
人間相手だったら、相手を瞬時に無数の肉片に変えるであろうその威力は体長60mのそれに対しても一切容赦なかった。

「!!!!」
「!!!!」
「・・・・・」

ズゥゥンと、重低音があたりに響き渡った。
ティガれみりゃの巨体が大地に倒れた音である。

「・・・や・・・やったああああああああああああ!!」
「ほ、ほ、本部!!ストーム1が、ストーム1がやりました!!胴付きを倒しましたあああああああああ!!」
「うおおおおおおおおおおおおお!!俺達が、勝ったんだああああああああああ!!」
「「「YDF!!YDF!!」」」
「・・・・・」
「こちらストーム7、俺達はもう必要ないようだな。帰還させてもらう。」

信じられない・・・まさか・・・ストーム1がここまでやるとは思わなかった。

「ストーム1、レンジャー9、後始末は研究班に任せて帰還せよ。無線がもうパンクしそうだ、他の隊員が待っているぞ」
「レンジャー9了解!流石だなストーム1、伝説の隊長なだけはある!」
「・・・・・」ニコリ

「諸君!各地での君達の活躍により、敵部隊の戦力減退を確認した!!」
「よって、明日ゆっくり達の母船であるドスまりさを叩く!!トップを潰せば奴等も宇宙に帰らざるを得なくなるだろう!!
「これがYDF最後の戦いになるはずだ、総員!!気を引き締めて戦え!!何としても地球を我々人類の手に取り戻すんだ!!」
「「「「「「「「「「YDF!!YDF!!」」」」」」」」」」


「むきゅうううう!!、どす!!れみりゃたちがやられたそうよ!!」
「知ってるよ!!まったく!あのやくたたずはだめだね!!図体ばっかりでかくてなにもできないからね!」
「ゆゆ!!れみりゃがやられたってことはにんげんどもはきっとどすにこうげきするつもりなんだぜ!!」
「そうよ!あんなくずどもでもむれればなかなかやっかいよ!!」
「大丈夫だよ!ドスにはドススパークがあるから簡単に殺せるよ、無駄なあがきをすればするほど己の無力さに気づくよ!ゲラゲラ!」
「「「ゆっへっへっへっへっへ!!」」」
「「「ゆっふっふっふっふっふ!!」」」
「「「むっきゅっきゅっきゅっ!!」」」
「「「おっほっほっほっほっほ!!」」」
「・・・・・・」ヒュンヒュン



後編に続く


【後書き】
前回のを書いてからえらく時間がかかりましたがなんとか中編を書ききりました。
あんまり文章が変わってませんね
読みにくいとおっしゃた方、申し訳ありません。

改めて読み直すと、虐待描写少ないですね・・・

れみりゃとふらんだけしか出せないってのは喋りで盛り上げづらいですね。
すいません、作者の文章力不足です。

作中で出てきたクレイモア地雷について説明します。
これは地雷といっても地面に埋めるものではなく、地表に設置する地雷です。
見た目は、VHSのビデオテープくらいの大きさでしょうか。
その他は作中で説明したとおりです。
映画「コマンドー」でシュワちゃんがそれっぽい爆弾を使用してました。
気になる方は見るのをお勧めします、面白いです。

後編はまだ書いてませんが、必ず書き上げます。
あんまり期待しないで待っててください。

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最終更新:2022年01月31日 02:52
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