ゆっくりいじめ小ネタ428 奇跡の声

今、俺の目の前には今2匹の子ゆっくりの死体が転がっていた。
1匹はゆっくりれいむで、もう1匹はゆっくりまりさ。
どちらも昨日俺の家でおうち宣言したれいむの連れていた子どもで、当のれいむは現在別室にある透明な箱に閉じ込められている。
死体には酷い損傷が見られ、中身が大量に漏れ出していた。
2匹から漏れた中身をただの皮袋と化した死体に戻して、形だけでも元の姿に近づけると、それらを手にれいむの元へ向かった。



「ゆゆっ!おにーさん、れいむのおちびちゃんかえしてね!」

部屋に入るや否やれいむは俺に突っかかってきた。
はるか上方の俺の目をキッと睨みつけながら、時々我が子のほうを見てはやさしく微笑む。
「おちびちゃん、おかーさんがゆっくりさせてあげるよ」・・・健気にもそんな言葉をかけていた。

「よし、それじゃあ対面させてやるよ」

れいむの目の前に子ゆっくりの死体を置いてやる。
彼女は一瞬目をきらきらと輝かせ、我が子との再会を喜んだ。
しかし、その直後には徐々に険しい顔つきになり、やがて子ども達の死を察した瞬間、その表情は絶望に歪んだ。

「ゆぐっ!どほぢで、でいむのおぢびぢゃ・・・ぢんでるのぉ!?」
「ははっ、そりゃあ俺が殺したからさ」

縫合の跡などがあれど遠目には分からなかったらしいが、流石に近距離で見れば死体だと把握出来たようだ。
そんなれいむを見て、笑みを浮かべた俺は彼女と向かい合うようにうつ伏せに寝そべると子れいむの死体の頭を摘んだ。
そして、その顔を俺のほうを向け、ぴょこぴょこと彼女、いやソレの頭を上下に動かす。

『はやくはなしてね!れいむおこるよ、ぷんぷん!』

今度は子れいむが膨れた姿を再現するために準備しておいたストローでソレに空気を吹き込む。
すると、ソレはぷくぅっと膨らみ顔の見えないれいむのほうからは怒りをアピールしているように見える。
もっとも、俺のほうから見れば虚ろな目をした無表情な饅頭の頬が不自然に膨れるという異様な光景になっているのだが。

『そうだよ!ここはまりさたちのおうちだよ!ゆっくりできないおにーさんはゆっくりでていってね!』

今度は子まりさだ。膨らんでいる子れいむから手を離すと、子まりさの死体を摘んで、体全体を上下させた。
手を離したことで空気が抜け、だらんとだらしない格好になった子れいむの隣で跳ねる子まりさ。
ちょこまかとした跳躍は死体であるにもかかわらずまりで生きているかのような活力を感じさせる。

「ゆゆっ!やめてね!れいむのおちびちゃんに酷いことしないでね!?」
「何言ってるんだ?どうせ死んでるんだぜ、何やったって一緒だろ?」

れいむの抗議を一蹴し、人形劇を再開する。
空いている手を子まりさの傍に持って行き、軽めに握り拳でその顔を小突く。
と同時に、子まりさをれいむのほうへ放り投げた。

『うるせー!ここは俺の家だつってんだろ、クソ饅頭!?』
『ゆべっ!?』

子まりさの死体がころんころんと転がり、透明な箱にぶつかった。
れいむはソレを見て、「やめてあげでね、いだがっでるよ!」と俺に許しを乞うが、死体が痛がるはずがないので却下。
箱にへばりついている子まりさをひっぺかし、ゆっくりと起き上がらせ、今度は泣いている時の小刻みに震える動きを再現する。

『いぢゃい!いぢゃいよおおおお!ゆっぐぢできに゛ゃいいいいいい!?』
『やめてあげてね!いたがってるよ!?』

子まりさから手を離し、再び子れいむの死体を摘む。
すると子れいむはぴょいんぴょいんと跳ねて先ほど作った握り拳のもとへ。
そして、勇敢にもその拳に体当たりを仕掛けた。

『ゆっくりできないおにいさんは、れいむがゆっくりやっつけるよ!』
『そんなもん効くか!ぼけええええええええええ!』

怒声とともに子れいむ目掛けて拳を振り下ろす。
れいむは「おぢびぢゃん、にげでえええええええええええええ!?」と叫ぶが、死体が逃げられるはずもない。
当然のように拳の下敷きになり、一旦中に戻された餡子を再び撒き散らした。

「おぢびぢゃあああああああああああああああああああああああん!?」

れいむは目をひん剥き、あらん限りの力を振り絞って叫ぶ。
まるでソレが死体で、既に手遅れであることを忘れてしまっているかのように。

『ゆべっ!?』
『ゆっぐぢぃ!?ぎょわい!ぎょわいよおおおおお!?』

手持ち無沙汰になった手で再び子まりさをつまみ、左右に小刻みに揺すって恐怖で震える姿を再現。
れいむは「おぢびぢゃん!あやぐごっぢにぎでね!?でいむのおぐぢにがぐれでね!?」と無理な要求をしている。
しかし、恐怖に震える死体人形はゆっくりと迫ってくる拳から逃げようともせずガタガタと震えるばかり。

『助けなんか来るわけないだろ?』
『やべぇぢぇえええ!?ばりぢゃゆっぐぢぢだいよおおお!?』

拳が一歩、子まりさへと歩み寄る。
子まりさは拳の移動距離と同じだけ後ずさる。

『お前のお母さんはお前達に死んで欲しいのさ』
『お、おきゃあああああぢゃああああああん!?だぢゅげでえええええ?!』

俺の言葉によって頼れる母を思い出した子まりさは必死にその名を呼ぶ。
「でいむはごごだよおおおおおおお!?」という声が室内に響き渡るが、子まりさには届かない。
届くはずもない。そんな奇跡は存在しない。

『ほら、助けを呼んでも助けに来ない』
『おぎゃあああぢゃああああん!どほぢぢぇえええええ!?』
「おぢびぢゃあああん!でいむはごごだよぉぉぉ!?」

れいむは子まりさの叫びに届くはずもない返事を返す。
しかし、どんなに声を張り上げても子まりさには届かない。
奇跡的に届いたところで何の意味もない。

『お前達が死んでも平気だから人間の家に侵入したんだよ』
「ぢがうよおおお!でいむ、おぢびぢゃんどゆっぐぢぢだいよ!?」

れいむが俺の言葉に反論している間にも、拳は子まりさへとまた一歩歩み寄る。
そして、子まるさもまた一生懸命に後ずさる。
俺の手につままれたまま、ぷるぷると小さな体を震わせながら『ごっぢごないでね!?』と泣き叫んでいる。

『ごっぢご・・・ゆっ?』
『残念、後ろは壁でした』

何かにぶつかった子まりさは恐る恐る振り返ると透明な箱を見て呆然となる。
直後、子まりさの死体めがけて殺意に満ちた拳が振り下ろされた。
何もかもがゆっくりと流れていく中、れいむは子まりさの濁った瞳を直視し・・・
















『おかあさん、どうしてたすけてくれなかったの?』









届かなかったはずのその叫びを、確かに聞いた。



---あとがき---
死体を用いて虐待風景を再現。なんて陰気で粘着質な虐待だろう
でも陳腐といえば陳腐かもしれない。というか間違いなく陳腐である

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最終更新:2009年03月29日 05:47
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