ぬるいじめ
超短編
余興程度かとおもいます
憂鬱な雨の日の昼下がり、ヒマを持て余していたら職場の同僚である虐打お兄
さんが遊びにきた。
成体の
ゆっくりを連れて。
どうにもこのゆっくり、先日に畑を荒らしにきたゲスを捕獲したものらしい。
「リップ、まだ見せてない虐待殴打を見せてやるよ」
「いや、別に特に見たくもないんだけど」
「まぁまぁ、遠慮するな。ここにまりさがいる」
「ゆっくりしていってね!」
「居るわねぇ」
憎たらしい笑顔を浮かべる成体のまりさを冷めた目でみつつ、とりあえず付き
合ってやるかとなにが起きるのか見物する事にした。
「虐待殴打48手、37打!音頭掌!」
なにやら妙な形に指を組みそのままゆっくりまりさの頭(丁度眉間の当たりだ
ろう)をまりさがひしゃげるほど強く打ち付けた。
すぐにもとの形に戻るが、お決まりの五月蝿いセリフを垂れ流すだろうなと思
い耳をふさぐ準備をする。
「ゆっぐりぃ!」
・・・あれ?ゆっくりとしか鳴かなかった?
「さ、叩いてみな」
「はぁ・・・それじゃ・・・」
べしっとひっぱたく。
「ゆっぐりぃ!」
べしべしと2回叩く。
「ゆっぐりゆっぐりぃ!」
パンパンパンパンパーンと往復ビンタ。
「ゆぐゆぐゆぐゆぐゆっぐりぃ!」
なんじゃこら?
「これが虐待殴打37打、音頭掌だ。叩かれたゆっくりはそれ以後叩かれるたび
にゆっくりーと鳴くしか出来なくなる。叩かれる事に対して音頭を取るような挙
動をするようになるから音頭掌って名付けられたんだ。これを子供に与えると、
大抵の子供は面白がって死ぬまで殴りつづけるんだな」
「・・・教育に悪いわ」
「・・・ですよねー」
因みにこの虐待打撃を受けたゆっくりは殴られる以外で喋る事が出来なくなる
ためお決まりの「ゆっくりしていってね!」すら言えず野生にももどれなくなる
そうだ。
合掌。
ま、人様の畑を荒らしたゲスには相応の結末かもしれないわね。
ゆっくりの鳴き声を背景に飲む酒も、まぁそう悪くはないものだ。
こうして憂鬱な雨の休日は潰れていく。
あとがき
寝ようと思ったらなんとなく思いついたので速攻でかきあげてみました。
前作でただの殴打を誇張してると言われ、確かに否定でいないなーとおもったので
「虐待殴打による影響」というのをわかりやすく表現してみました。
作品リスト
「ゆっくり淘汰機関:選別社①」
「虐待殴打48手、37打:音頭掌」
最終更新:2011年07月29日 03:08