「共同越冬 中編」
ちょっとまった、手ぶらで帰ったら他の奴らに文句言われそうだな、せめて何か持っていくか。
先ほど殺したれいむの所に戻り、ぶちまけた餡子と幸い無傷だった目玉(二個)を回収する。
そして目玉に餡子を包んで出来上がり、「めめおはぎ」と名前にしておこう。
では「我が家」え帰りますかな。
「ただいま!帰ったよ!!」
「
ゆっくりおかえり!」
「おかえりなさい」
そこには先ほどまで無かった二つの姿があった。
こいつが親か、おかあさんと呼べばいいのかな。
「お母さんただいま、これお土産」
親の前にそっとめめおはぎを置いた。
「ゆ?」
不思議そうな顔をするれいむ、すると子供達がぽよんぽよんと寄ってきた。
「ゆゆ!おいちちょうなにおいがするよ!!」
「ほんとだ!まりさにたべさせてね!」
我先にと食いつこうとする子供達かられいむはめめおはぎをとりあげた。
「おかあさんだけずるいよ!」
「しょうだよ!あかあちゃんだけずるいよ!」
「これはこんなにちいさいんだよ、だからこれはお父さんにあげるよ!!」
「ゆぅ・・・ゆっくりりかいしたよ・・・」
なにが起こってるんだ?糞生意気な餓鬼とドゲスマンジュウがあっさりと引いたぞ。
「ゆっくりたべるぜ!むーしゃむーしゃ、しあわせぇぇ!!!」
喧しいゆっくりの中でもこいつはまた一段と喧しいではないか。
「ゆ!れいむぜんっぜん!たりないんだぜ!もっとよこすんだぜ!」
「ゆぅ〜これをもってきたのはれいむじゃないよ、おちびちゃんだよ」
そういうとれいむは目線でおれを指した。
「おちび、もっとこれをもってくるんだぜ」
何故こいつはこんなにも偉そうにしているのか分からなかった。
まりさ種が偉そうにするのは当たり前だが何かが違う、それはなんだ。
そんな事を考えていると足元に何かが当たる感触がした、足元に目をやるとまりさが体当たりをしていた。
「さっさともってくるんだぜ!じゃないといえにいれてあげないんだぜ!」
ここでおれの謎が解けた、この一家は父親が絶対的存在なのだ、でも何故こいつが。
「ゆぅ!とっとともってくるんだぜ!おやのいうことがきけななんてまりさのこどもじゃないぜ!!」
あまり考えているとまりさを潰してしまいそうなのでとりあえず巣の外に出た。
まぁ、たぶんめめおはぎ三十個位持ってこないと満足しないだろうな、狩の開始だ。
「ゆっくりしていってね」
「ゆっくりぃぃ!?」
↑このやり方を続ける事三時間、めめおはぎを取るのに夢中になってしまった、でも多くとれた。
これならあのまりさも満足するだろう。
「ゆっくりかえったよ!」
「むーちゃむーちゃ」
「むーしゃむーしゃ」
何だこいつら、おれが狩りしてたのに食事してやがる。
「おそいのぜ!!こんなじかんまでどこにいってたんだぜ!!!」
うわぁ・・・会話しても通じないだろうと思って無言でまりさの目の前にめめおはぎを置いた。
「ゆ?なんなのせ?おうちがよごれるからとっととすててくるのぜ!」
チッ!とんでもねぇ下衆だ、まぁ下衆なほど腕が鳴るってもんよ。
「ゴメンナサーイハンセイシテマース」
そういい無雑作にめめおはぎを外に捨てた。
「こんなじかんまでどこかにいってたばつでごはんはぬきだよ!」
れいむがおれに向かってそういってきた。
まぁこっち的にはその方が有り難いんだがな。
早速持参してきた鞄からクラッカーを取る。
うんめー!たまんねーなー!
腹も良くなってきたし、寝るとでもするかな。
おれが目を覚ましたとき、なぜか目の前で顔を真っ赤にして怒っているまりさがいた。
「ゆ!!!いつまでねてるのこのねぼすけ!!!」
ゆっくりたちの朝は早い、こいつら五時六時ぐらいに起きて「ゆっくりしていってね!!」って五月蝿い事から。
飼いゆっくりのトラブルがよく起こるらしい。
おれからしてみればゆっくりを飼う事自体が大問題なのだが。
それはおいといて、五月蝿い親まりさの話を聞く。
「いつまでねてるの!とっととごはんをとりにいってね!!」
親がやるべき事を子にやらせて、ダメな親だな。
早速餌を採りに行くかな。
おれは餌を採りながらこんな事を考えていた。
最初はゆっくり一家をもがき苦しめ全滅させる考えだったが。
おれが親まりさをボコボコにし、他のゆっくりにまりさへの不満を暴露させ、他のゆっくりたちと共にまりさの心身共にズタズタにする。
そしてまりさが永遠にゆっくりした所で、他の奴もまりさの所に連れていってやるという事も良いなと。
今まで頂点に立っていたのが、恐怖のどん底に叩きつける。
富豪から乞食にと。
そんな完璧な事を考えて餌採りを続行する、あぁ楽しみだなぁ。
次の日
「みんな!もうさむくなってきたからおうちにふたをするんだぜ!」
遂に来たよこの日が。
ゆっくりたちが活動できる最低温度を超えそうなのでそろそろ蓋をするようだ。
つまり、もう
冬篭りの始まりという事だ。
蓋の材料はもう家にあるみたいでそれを舐めてくっつけていくそうだ・・・舐める!?
おいおい、おれがこの木の枝や土を舐めるのか?それだけは勘弁して欲しいな。
「じゃあさっそくくっつけていくんだぜ!!」
まりさの合図に他のゆっくり達は一斉に木の枝や土を口に含み始めた。
中には虫の張り付いた枝もあり、さらにおれはいやと感じた。
「なにさぼってるんだぜ!!とっととふたをつくるんだぜ!」
おれはここで台無しにするのは勿体ないと思いしぶしぶ手に唾を吐き、木の枝に塗りはじめた。
せいぜい今のうちにいい気になっておくんだな。
おれは黙々と木の枝に唾を塗りながらにやけていた
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ここで中編終わりです。
俺って最悪だな。
遅筆+最悪文章
しかも後半にいくに連れて物語が薄くなっていく・・・
後半こそはいいの作りたいです
落ち込んでるときこそ
ゆ虐万歳
作 終END完
最終更新:2011年11月05日 00:07