※俺設定注意












「おはよう、ぱちゅりー。ゆっくりしていってね」
「むきゅ!おにいさん、ゆっくりしていってね!」
ぱちゅりーの中身は生クリームである。
個体差によって紫蘇餡や紫芋餡など中身が違うことがあるが、少なくともこのぱちゅりーの中身は生クリームだ。

「ほら、今日はちょっと奮発したごはんにしてみたよ。どうだい、ぱちゅりー」
「むきゅん!とってもおいしそうでゆっくりしてるわ!」
ゆっくりの中身は意外と加工の余地が無い。餡子を加工して得られるものは砂糖くらいだろうか。
例外はプリン、チーズなどに加工できるありすと、このぱちゅりーくらいだ。

「こらこら、ちゃんといただたきますを言わなきゃだめだろう、ぱちゅりー?」
「む、むきゅ。うっかりしてたわ」
今日はこのぱちゅりーを使って一品作ってみようと思う。
ありすをプリンやチーズに加工することに比べれば大して難しいことではない。
火を使わず、すぐに作れる簡単料理だ。

「むきゅ、いただきます」
どうぞ召し上がれ。そしておやすみ、さようなら。ぱちゅりー。



ぱちゅりーばたーをつくろう!



台所に眠っているぱちゅりーを運ぶ。
餌の中に入っていたゆっくり用麻酔と睡眠薬(人間用)のおかげで少々叩いた位では起きそうに無い。
このぱちゅりーはそれなりに丁寧な世話をしていた。美味しくて量も十分なあまあま(ゆっくりフード)。
適度な温度と湿度の部屋。一緒に遊んでもやったし、絵本だって置いている。
ぱちゅりーはストレスや苦痛、苦労とは無関係の生活に心の底からゆっくりしていただろう。

ゆっくりは虐待などの肉体的苦痛や、ゆっくりできないなどの精神的苦痛にあったときに甘くなると言う習性を持つ。
つまり今のぱちゅりーの生クリームは最低限の甘みしか持っていないということになる。
今回作るものはあまり甘さを必要としない。もちろん甘くてもいいのだが、私は甘くないほうが好みなので
ぱちゅりーは寝かせたまま調理する。

ちなみに、このぱちゅりーは中枢餡を持つタイプのゆっくりだ。
中枢餡とは、比較的語彙の多いゆっくりに多く見られる性質であり、他の動物にたとえるなら脳にあたる役割を持つ。
この中枢餡を持つゆっくりは自らの中身を五分の三以上失うか、中枢餡を破壊されるまでは死なない。
逆に言えば、中枢餡を破壊されれば致命傷になる。たとえ針一本程の小さい傷でも耐え難いほどの苦痛に襲われ、徐々に
弱っていくゆっくりを見るのは非常に面白い。

さらに余談だが、この中枢餡は非常に美味で、一匹につきプチトマトほどからピンポン玉ほどの量しか取れない。
ゆっくりの幼体が非常に美味で脆弱なのは皮が薄いのに加え中身の殆どを中枢餡で構成しているからだと言われて・・・。
少々話が逸れすぎた。麻酔が効いているとはいえいつぱちゅりーが眼を覚ますかわからない。
ゆっくりはデタラメなナマモノだ。一匹に通用したものが、もう一匹に通用するとは限らない。
さっさと調理に入るとしよう。

まずはぱちゅりーの口を縫う。調理の途中で中身を吐かれてはたまらない(ぱちゅりー種は寝ていても吐くことがある)。
ぱちゅりーの唇の端に針を刺す。時々起きてしまう敏感な個体がいるのに注意。

起きない。

大丈夫のようだ。さっさと口を縫い、ガムテープ(できるだけ清潔なものが良い)で口を塞ぐ。
目は後に必要になるのでそのままにしておく。

次に帽子を取り、髪の毛を剃る。別に髪の毛は残しておいても構わないが、後々楽になるので剃っておいたほうが良い。
ぱちゅりー特有の紫色の髪がはらはらと落ちてゆき、後に残ったのはハゲ饅頭。
知っていなければ何の種類か判別できないだろう。

ハゲ饅頭の頭頂部を刃物で円を描くように切り取る。
ナイフを刺すと、饅頭と言うよりは餅に似た感触がナイフから伝わってくる。
やはりぱちゅりーは起きない。麻酔は良く効いている。
ちなみにゆっくりの麻酔はエタノールだったりする。
ぱちゅりーの内部には良質の生クリームがたっぷりと詰まっている。指で少しすくって舐める。よし、甘くない。

ハンドミキサーを取り出す。
頭部にぽっかりと穴の開いたハゲ饅頭。コイツの体の中心辺りに中枢餡がある。
ミキサーのスイッチを入れながら、中枢案があると思しきところに向かって一気に突っ込む。

「む゛ぅ゛っっ!!!?」

回転するビーターが生クリーム中に沈みこみ、ぱちゅりーの中枢餡を一瞬で粉々に粉砕した。
ガムテープで塞がれた口から漏れるような断末魔。瞼をカッっと開き、白目をひんむく。
このぱちゅりーは死んだ。
びくびくと痙攣しているがこれはただの生理的反応だ。

ビーラーがぱちゅりーだったモノの中身を攪拌していく。痙攣は止まらない。
非常に元気(?)に震えている。中身がこぼれないように、ぱちゅりーをしっかりと押さえておく。
暫くすると中身がなめらかなものに変わってきた。ここで止めればぱちゅりークリームの出来上がりとなる。
虐待の程度によって糖度を変えられるため甘さ控えめが好きな人から甘党の人までぱちゅりークリームは人気が高い。
しかし今回つくるものはぱちゅりークリームでは無い。攪拌を続ける。

さらにクリームを泡立て続けているとと急激にぼろぼろとした状態に変わってきた。少なくとももうクリームではない。
ぱちゅりーの痙攣は徐々に弱くなってきている。3~5秒に一回のペースで痙攣する。
ようやく第一段階目といったところか。まだ攪拌を続ける。

ぼろぼろの状態になってからかなりの間、しっかりと攪拌を続けるとじわっと水分が出てきて、
しっとりとした状態となってきた。第二段階目だ。
ここまでくると痙攣もかなり弱まってきている。10~20秒に一回びくりと震えるだけだ。そろそろ押さえなくても良いだろう。
まだまだ攪拌を続ける。

何故いちいち痙攣を繰り返す器で攪拌をしているかと思った方もいるだろう。
心からゆっくりし続けたゆっくりが突如苦痛に襲われたとき、中身の味に深みやコクが出ると言う性質がある。
この性質は死んだ後にも有効なのだ。
痛みとは無縁だったぱちゅりーがゆん生最大の苦痛でその死を迎えた後も、ぱちゅりーの体は中身を抉られ掻き混ぜられる
痛みに晒され続けている。今なお痙攣を繰り返していることがその証明だ。
だがしかし、ぱちゅりーの精神はすでにあの世にいる。
ゆっくりは痛みを和らげる際に脳内麻薬のようなものを出し、それが甘さの元になる。
体は苦痛を蓄積するが、中枢餡(精神)はそれに気づかない。当然だ。死んでいるのだから。
結果、甘みは抑えられ、コクと深みだけが加えられていく。
死体に鞭打つことで、ゆっくりはさらに美味しくなる。

さらに攪拌を続けていくと、明らかに液体と固形分に分離してきた。この固形分が今回の目標だ。
ぱちゅりーの痙攣は止まった。代わりと言うように、白目を剥いた眦からは白色の涙を流す。
これは分離した液体が眼から排出されるために起こる。
死して尚涙を流すとは、何がそんなに悲しいのだろうか。

あらかた涙が出尽くしたら、もうこの器に用は無い。
固形分を布に入れ、出切らなかった液体を絞り出す。
もう外側の皮には何の価値も無い。ゆっくりにでも食べさせよう。
保管のできる容器に入れ、冷蔵庫で冷やせば、ぱちゅりーバターの完成となる。

大体生体のゆっくりぱちゅりーからは1kgのぱちゅりーバターが出来る。
深い味わいとコク、バターの風味に加えゆっくり本来のほんのりと甘い、カルピスバターのような味だ。
眠らせずに延々苦痛と恐怖と絶望を感じさせたものは甘くなり、クリームバターとでも呼べるような味になる。
ゆっくりフードを三食、半年間食べさせただけの価値はある。
もっとも、野菜屑や野生のゆっくりを食べさせればさらに安く出来る。
皆さんも是非一度作ってみて欲しい。




















「―――――ってな感じでそのバターを作ったんだ。美味いか?ゆうか」
「・・・うん、おいしいわ。お兄さん」

今日の朝食はパンにサラダ、オムレツ。ついでにコーヒー。
テーブルの向かい側に座るのは胴つきのゆうかりん。
美味しそうにパンにバターを塗って食べるゆうかを見て少し自慢したくなってしまった。
自分の作ったものを褒められるのは嬉しいものだ。

「ねぇ、お兄さん?このばたーのことなんだけど…」
「どうした?悪いけどそれで最後だからな。もう残ってないぞ」

このバターを作ったのが一ヶ月前。上手く出来たものだからお裾分けや調子に乗って食べていたら、もう無くなってしまった。
しかしゆうかが俺にお願いをするというのも珍しい。一体なんだろうか。

「このばたーはあまくできるのよね。そっちのほうはつくらないの?」

・・・ああ、成程。確かにそっちのほうはまだ作っていなかった。
ゆうかもゆっくりの一種だ。やはり甘いものは好物なのだろう。

「丁度良いな、ゆうか。今日作ろうと思ってたんだよ」





今度のぱちゅりーは中枢餡の無いタイプだ。簡単には死ねない。
一体どれほどぱちゅりーは泣き叫ぶのだろうか?
どれだけの苦痛がぱちゅりーに襲い掛かるのだろうか?
どれだけの絶望をぱちゅりーは感じるのだろうか?
そんなことを考えながら、地下室に向かう。ぱちゅりーは今日もゆっくりできると思っているのだろう。
地下室のドアを開ける。適度な温度と湿度。絵本を読んでいるぱちゅりーがいる。
今回は睡眠薬入りの餌なんて持っていない。必要なのはこの一言。

「おはよう、ぱちゅりー。ゆっくりしていってね」
「むきゅ!おにいさん、ゆっくりしていってね!」

もっとも、ぱちゅりーはゆっくりなど出来ずに死ぬのだが。





おわり




―――――

小悪魔×ゆっくり系5 パティシエールな小悪魔
小悪魔×ゆっくり系6 パティシエールな小悪魔2
ゆっくりいじめ系1800 パティシエールな小悪魔3


上記の作品に敬意を払いながら書きました。

意外と少ないゆっくりを使った加工品。アレ?俺行けんじゃね?そう思って書いてはみたものの出来上がったのは見事な駄文。
誰か俺に文章力をくれ。


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最終更新:2022年04月27日 23:43