以前大福を作った際余った餡子となんとなく買った生クリームを混ぜたことがある
すると意外と美味だった訳だよ。
大体2:5くらいかな?みんなも暇があれば試してみるといい。
凍らせるのもいいぞ、見事なアイスクリームに代わるから。



「「ゆっくりしていってね!!」」
待ってましたと言うように出てきたゆっくりれいむとゆっくりありすと赤ゆっくり4匹。
この組み合わせは珍しいな・・・とそんなのどうでもいい。
問題なのはこいつらが俺の家に勝手に入ってきたことだよ。
人の家に勝手に入り込むなぞ外道め、成敗してくれる

「ゆゆ!おにいさんはだあれ?ゆっくりできるひと?」
れいむは不思議そうな顔でこちらを見つめる。
赤ゆっくりもこちらに気がついたようで徐々に騒ぎ始める。
「ゅゆ!おにいちゃんはゆっくちできりゅひちょ?」
「おにぃちゃんもゆっくちちようね!」
「ゅゅー!」
ぅう・・・五月蝿い。
こいつらの鳴き声を聞いてると頭に血がのぼる。
しかし・・・これはチャンスよ!
れいむの中身は餡子!ありすはまぁ・・・カスタードだが・・・いいか。
「よーしそれじゃゆっくりしようか、その前に」
僕は親れいむと親ありすを抱え込む。
「わぁい!おそらをとんでるみたい!」
「とかいはのありすにしてはひくすぎるけど・・・しかたないからがまんするわね!」
「おかあちゃんだけぢゅるいよ!れいみゅもゆっくちちたい!」
いちいち騒がないで欲しいなぁ・・・これだからゆっくりは・・・
しかし、この親ゆっくりは茶番よ!
こんな年老いたようなゆっくりなんぞを食べる気にはなれんね!
「じゃあお母さん達とお兄さんはおかしをつくるから君達はゆっくり待っててね?」

『お菓子』。
この言葉を聴いただけで赤ゆっくりだけでなく親も目を輝かせる。
「おかち!?おにいちゃんはやきゅゆっくちおかちちょうだいね!」
「おかあちゃんがんばっちぇつくっちぇね!」
「ゆゆ!おにいさん!れいむたちにもおかしをちょうだいね!」
「ああ、無事作れたらあげるともさ!」

早く潰したい、その気持ちを今はぐっとこらえて台所へ向かった。


「おにいさん!れいむたちおなかへったよ!ゆっくりおかしをつくってね!」
「とかいはのありすはゆっくりまってあげる」

いやぁ、本当にゆっくりは他人任せだなぁ。
たまには苦労するということを教わるのもいいだろうよ。

「そぉい!!」

ベチャッ。

二匹の断末魔は聞こえることなく、第一作業終了。
餡2:カスタード5の割合でいくから・・・このくらいか。
僕は出来上がったものをリビングへと持っていった。




※余ったカスタードはあとでスタッフが美味しくいただきました※


「ゅゆ!おにいちゃんだ!」
「おかちおかちー!!」

俺の姿を確認すると真っ先に飛び出してくる赤ゆっくりたち。

「・・・ゅ?おにいちゃん!おかあちゃんたちはどこ?」
今すぐこれだ、といったら食べてもらえないから適当にスルー。
「さぁみんな!これが今日のおやつだよ!!」

小さなお皿に盛り付けされたクリーム。正直色は微妙だが、味は確か、確認済みだ。
「ゅー!!」
皿を前に出してやると、真っ先に飛びついてくる。
「・・・ゆ!!あまーい!!おいちいよおにいちゃん!!」
「うっめ!これめっちゃうっめ!!!」
「ちゅっきりー!!!」
「ちょかいはのありちゅにちてはまだまだね!!」

よしよし大好評この上なし。
赤ありすの言動に少し腹は立ったけど。

赤ゆっくりたちがある程度食べ終えたところでいざカミングアウト。

「おや?お母さん達が戻ってくるよ!みんなでほめてあげなきゃね!」

「ゆ!?おかあちゃんがつくったんだもんね!ゆっくりほめてあぎぇるよ!」
「「「「ゆっくちほめりゅよ!!」」」」

子供たちも嬉しそうだぜ母さん達よ。
俺は台所から持ってきたさ。
お母さん達の抜け殻をなっ!

「ほーらおかあさんたちも嬉しそうだぞっ☆ゆっくりしていってね!(裏声)」






・・・あれ?
おかしいな、この後家族で和気藹々となる光景が目の前に現れるはずだったのに。
今見えるのは徐々に青ざめていく赤ゆっくりの姿で・・・

「「「「おがぁ”あ”ぢゃ”ああ”あ”あ”あ”ぁ”ん!!!!」」」」

一気に大量の涙。あれれー?

「おがぁじゃんになんでごどすりゅのぉお!!!」
「おにいぢゃんはゆっぐぢでぎないひどだよ!!ゆっぐぢぢね!!」
「人聞きの悪い!お母さん達を食べたのは君達じゃないか!!ゆっくりしぬのは君達さ!ハハハハハ」

少し壊れてきた。俺がね。

「それに君達は勘違いをしているっ!俺はお母さんを殺したわけじゃない!
 お母さんは君達においしいおかしをあげるためにしんだのさ!
 俺は何もやってないぞ!?無実のお兄さんを虐める君達は悪い子だ!
 悪い子には恒例の・・・お仕置きタイム!」

ながーいセリフを言い終えた僕はボウルに赤ゆっくりを放り込む。
「い”やだぁああ!!!ゆっくちちたい!!ゆっくちちたいよぉおお!!!」
「ありちゅはわるくないよおおお!!!どおじでごんなごどするのぉおお!!??」
「おがあぁあぢゃぁあああん!!!だづげでぇええええ!!!」
「やめろー!やめてくれー!しにたくなーい!しにたくなぁああああぁああい!!!」


1匹のれいむが豹変したがまぁいいさ。
赤ゆっくりはれいむ3匹、ありす1匹とカスタードが足りなくなったがそこいらはさっき余ったカスタードで補おう。

「いでよ!ハンドミキサー!スイッチON!」

僕はハンドミキサーのスイッチを入れた。勿論強さはMAXの5。

「びっぶうっぶぶぶぶぶぶおlgじょいびあ!!1」
「gyぐggyぐぐうfllだlだあかがあだ」
「びぇllbぇdぁだぁっぁdkっだぐっがglがあ」
「ゆうびゅあbっびゅゆゆゆゆgっぐちdyぎゅだいあがったよ!!!」

ちゃんとした言葉を話す暇を与えることなく混ざり終わった。
ためしに味見してみる。

「おお!流石赤ゆっくりはとろみが効いてて美味い!美味いぞ!!!」

これは・・・近い内商品化の話を加工所に持ち出す必要があるぞ!!
そんな思考が頭をよぎった僕は急いで身支度をはじめた。












勿論、そんな安易な発想で作られた商品は既に発売していたとさ。


「ゆっくりした結果がこれかよ!!」

お兄さんは激怒したとさ。






______________________________________________________
あとがき

知ってる人は少ないとは思いますが前にゆっくり大福を作ろうとした馬鹿です。
その後の体験をゆっくりに持ち込んでみました。
これを書いてる初めありすの中身を生クリームと勘違いして・・・・
仕方ないのでカスタードでもいけるだろうと無理矢理通した作品です^^;

材料が揃ったので時間が空けばもう一度ゆっくり大福を作ろうかとも考えています。
勿論気まぐれでただの大福だけ作って食べる、なんてことも・・・・むしろそっちのほうが可能性高い。じゅるり。

では、最後まで読んでさった方、本当にありがとうございました!


代表作(?)
ゆっくり大福




タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2022年05月03日 18:30