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妄想お兄さん
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あー、暇だ。
もしここにゆっくりてんこが居ればなー。


*****


「てんこをぶってね!」の声に、
俺は「お兄さんをぶってね!」と返してやって、
「ぶたれるのはてんこだよ!」
「お兄さんがぶたれるの!」と言い争いを続ける。

なかなかぶってくれないお兄さん。泣きそうなてんこに、
「じゃあてんこがお兄さんをぶってくれれば後でたくさんぶってあげるよ」と期待をさせる。

そしたら、
「わかったよ!おにいさんはちゃんとやくそくをまもってね!」と俺の体に体当たりをしてくる。
てんこが俺に触れるたびに、
「ああ、いいよ気持ちいい!」「とってもゆっくりできるよ~」「もっとぶって!もっとぶって!」
とてんこが味わうはずだったゆっくりを見せつけてやる。
ちなみにこれは演技ではなく本心。ゆっくりの体当たりは枕がこっちに向かってくるようなものだからだ。

そしたら一人でゆっくりしているお兄さんにしびれをきらしたてんこは、
「おにいさんをぶったからはやくてんこのこともぶってね!」と言うだろう。
そこで俺は「だが断る」と真っ向から契約を破棄してやる。
「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおぉぉぉぉ?!」
「なんでやぐぞぐをまもっでぐれないのおおおおおぉぉぉぉ?!」
と物凄い剣幕で怒るてんこを鑑賞した後、

「でもぶたれなくてもゆっくりできただろ?」
「ゆ?!でもてんこはぶたれないとゆっくりできな…」
「他人をゆっくりさせることはとってもゆっくりできるだろ?」

ゆっくりさせてゆっくりするの古来のゆっくりの真理を教えてやる。
するとてんこは「そういえばなんだかてんことってもゆっくりしてるよ!」と口車に乗ったところに、

「だからお兄さんをもっとぶってね!!」と言うと、
「ぶつことはゆっくりできるんだね!おにいさんをぶつてんこはとてもいいゆっくり!!」

再び俺に体当たりを仕掛けるてんこだが、
(よくかんがえればてんこはぜんぜんぶたれてないからゆっくりできてない)
(でもてんこがぶってもとてもゆっくりできる)
(あれ?てんこのゆっくりはぶたれること?ぶつこと?)
(ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!)
きっとこんな風に考えて、
(そうだ!てんこがぶってぶたれればてんこもおにいさんもゆっくりできる!!)
のような結論が出るので、
「おにいさん!てんことぶちあいっこしよう!!」と提案してくる。
「わかったよ!お兄さんと一緒にぶちあいっこしようね!」と笑顔でそれを承諾。

そのままぶちあいっこがスタート。
「おにいさん!てんこぶつよ!!」
「てんこは強いなあーじゃあ次はこっちの番だ!」
「ゆ~~~~!おにいさんのこうげきはとってもゆっくりできるね!!」
「まだまだいくぞ~」
「ゆーーー!」




しばらくしててんこが疲れてきたら、
「お兄さんはとってもゆっくりできたよ!このゆっくりを他のみんなにも教えてあげてね!」
とオレンジジュースをかけてやる。
体力が回復したてんこは「うん!わかったよ!!」と家の外に跳ねていく。
てんこが視界からゆっくり消えていくと、俺はてんこのその後を想像する。



ホワンホワンホワン…



れいむが母、まりさが父、最近赤ちゃんを産んだばかりの幸せいっぱい夫婦。
「あかちゃんはとってもゆっくりできるからもっとつくろね!!」
と言ってすっきりをして、れいむのお腹に新しい命ができる。
「にんっしんっしたれいむはあかちゃんのためにゆっくりうたうよ!!」
「ゆゆ~♪ゆゆゆゆ~♪」
「おかあしゃんのおうたはとっちぇもゆっちゅりできるね!」
また生まれる赤ちゃんのために家族はゆっくりした生活を送っている…という設定。

そんな家族の住む巣に先ほどのてんこが現れる。
「おかあしゃん、あのゆっちゅりはなぁに?」
「あれはてんこといっていじめられることでゆっくりできるとかいうおかしなやつだよ!」
「あんなのがまりさとおなじゆっくりだなんてさむけがするね!!」
「しょうにゃの?ならまりしゃゆっちゅりできにゃいよ!」
「まりさ、きもちわるいてんこをゆっくりしないでおいはらってね!!」

家族の声を受けたまりさはゆっくりと腰を上げて、
「きもちわるいてんこはゆっくりしね!!」
どうせ反撃してこないとたかをくくったまりさは自信を持っててんこに攻撃をしかけようとするが、
「そんなおそいのあたらないよ!」「ゆべっ!」
とかわされて、まりさは木にぶつかってしまう。
「つぎはてんこのこうげきだよ!」とまりさに反撃をする。
「ゆぶべっ!!」
てんこは反撃しないとばかりと思っていたまりさは不意の一撃を受ける。
「どぼじででんごがごうげきじでぐるのおおおおぉぉぉぉ?!」
世間の評判とは全く違う印象のてんこに思わずこうもらすまりさにてんこは、
「ぶちあいっこはとってもゆっくりできるんだよ!いっしょにゆっくりしようね!!」
と再びまりさに体当たり。
「てかげんはいらないよ!ゆっくりぶってね!!」

「おとーしゃん!しょんなきもちわりゅいゆっくちはとっとちょたおしちぇね!」
「ほんきだしていいよ!まりさ!」

応援の効果でまりさは多少強くなったようだが、てんこには敵わない。

「もっとぶってね!!もっとぶたれてね!!」
「ゆ゛!ゆ゛!ゆ゛!ゆ゛!ゆ゛!ゆ゛!ゆ゛!ゆ゛!ゆ゛!」

「てんこのこうげきはゆっくりできるよ!」
「ゆげぎゃああああああ!!」

ボロ切れのように捨てられるまりさ。

「もっど…ゆっぐり…じだがっ…」
「とってもゆっくりー!」
「どぼじでまげぢゃうのおおおおおぉぉぉぉぉ??」

最愛のパートナーのまりさが目の前でズタズタにされたれいむに、
ゆっくりとてんこが近づいていく。

「まりさはもうゆっくりしたよ!!れいむのこともゆっくりさせてあげるね!!」

てんこの体当たりはれいむの腹にクリティカルヒット。お腹の赤ちゃんは産声を上げることなく他界。
体内の鼓動が消えたことを悟ったれいむは怒りに狂う。

「ごんやろおおおおおぉぉぉぉぉ!!ゆっぐりじねええええぁぁぁぁ!!」

戦いの場を巣の中に移して第2ラウンドが始まる。
悲しみを背負ったれいむはてんこと同等がそれ以上の力を発揮する。

「じねえ゛!じねえ゛!じねえ゛!じねえ゛!じねえ゛!」
「もっとぶってね!!もっとぶたれてね!!」

しかし時間がたつにつれて次第にれいむに疲れの色が見え始める。
てんこは攻撃も痛みも快感に変換してしまうので、疲れることはない。

「ゆぅ…ゆぅ…ゆぅ…」
「てんこをぶってね!てんこにぶたれてね!」

もはやてんこの攻撃をかわすのが精一杯だ。

「てんこにぶたれてね!!」
「ゆぅ!」

プチ
「ゆぶぎゃ!!」

不幸にもかわした先に赤ちゃんが。
「どぼじであがぢゃんがつぶれでるのおおおおぉぉぉぉ??!」

そのことがきっかけとなり、赤ちゃんはれいむを激しく罵倒する。
「あかちゃんをころしゅおやはおやなんきゃじゃにゃいよ!!」
「げしゅなゆっちゅりはゆっちゅりしにぇ!!」
「しにぇ!」「しにぇ!」「しにぇ!」「しにぇ!」「しにぇ!」「しにぇ!」

「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

てんこに加えてかわいい赤ちゃんまでもが敵に回ってしまった。
非常にゆっくりできない状況にれいむはついに発狂。

「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!」
「ぶたれてね!」
「ゆ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
「げしゅはしにぇ!」
「ゆ゛ほ゛ほ゛ほ゛ほ゛ほ゛ほ゛ほ゛ほ゛ほ゛ほ゛ほ゛ほ゛ほ゛ほ゛!!!!」

パァァァァーーーーン!!

尋常でないストレスで、中身の圧力が異常に上昇。それに皮が耐えられなくなり爆発するれいむ。
局地的に餡子の豪雨が降り注ぐ。

「げしゅはゆっちゅりしんぢゃね!!」
「これでゆっちゅりできりゅよ!!」

だがそのれいむを労わるゆっくりは誰もいない。
むしろ消えてしまって安堵しているゆっくりしかいない。

「てんこはまだまだゆっくりしたりないよ!!ちいさいこもぶちあいっこしようね!!」
「「やめちぇえええええぇぇぇぇ!ゆっちゅりできにゃい!!!!」」



…ホワンホワンホワン



洞窟内にこびりつく幸せ家族だった餡子。
せせら笑いながらその餡子をなめるてんこ。
そんな光景を想像して一人ニヤニヤする俺。



*****


ああ、でもこれじゃあ実際に見なくちゃいまいちすっきりできないな。
ゆっくりを尾行するなんてそんな忍耐は俺にはない。
箱放置すればずっとてんこの泣き顔が見られるが、変化が乏しくてつまらない。
てんこはやめてゆっくりいくにしよう。
いくだったら「フィーバー」を活用できる。


*****


開口一番に「いくフィーバーします!」と宣言して電撃を発生させるから、
それに近づき「お兄さんもフィーバーするよ!」と言って顔をいくに密着させて痺れる。
「おにいさんあぶないですよ」と押しのけようとするいく。
しかしいくの電撃によりお兄さんが微妙に振動、ハードすりすりから生まれる未知の快感との遭遇により、
そんな状態ではさすがのいくでも電撃の操作が不可能となる。
「とまりません!フィーバーとまりませんんんんんんっ!!」
「お兄さんすっごくフィーバーしちゃうううぅぅぅぅぅぅ!!」
いつもは節制してフィーバーしているのに、人を巻き込んでしまったという申し訳なさ気持ちが半分、
この振動お兄さんにずっと触れていたいという気持ちが半分の複雑な表情のいくを観察。
空気が読めるってつらいね、いく。

なおも暴走を続けるいくもそろそろ終点。
「フィーバーしちゃうぅぅぅぅ!!いくフィーバーしちゃいますうううぅぅぅぅ!!」
「フィーバーアアアアアァァァァァァァァァァ!!!」
その瞬間今までとは別次元の電撃は俺を直撃。
「ギョエェーーーーーーーーーーーーーーー!!」という声と共に帰らぬ人となって…。


*****


何で俺が死ななきゃいけないんだよ!
しかもさっきから俺傷つきっぱなしじゃねぇかよ!
そんな危険ないくはやめよう。
危険でなくて、賢くて…きめぇ丸ならどうだろう。


*****


「どうも清く正しいきめぇ丸です」ヒュンヒュンヒュンとゆっくりせずに反復横とびをしているきめぇ丸に、
「どうもきもくやらしいお兄さんです」とこちらも負けじと反復横とび。
「なかなかやりますねお兄さん」「そうだろう」反復横とびを通じて友情が生まれる。

ここですかさず「どちらが速いか勝負しないか?」と挑戦状をたたきつけると、
そうしたら「おお、対決対決」ときめぇ丸が乗ってくれる。

勝負の内容は50メートル走にする。
「わたくしから行きますよ」と動き出したきめぇ丸は、
シュンシュンシュンと一瞬のうちに50メートル先に辿り着く。
計測機は5秒を示している。
「おお、新記録新記録」と満足するきめぇ丸。

「じゃあ次は俺の番だな。きめぇ丸、スタートと言ってくれ」
「おお、了解了解。スタート」

ビュン!
「おお、はやいはやい」
「確かお前は5秒だったよな」
「そうですとも」

自分とほぼ互角と思っているきめぇ丸に俺は計測機を指さしてこう言い放つ。

「残念だったな、俺は3秒だ」
「そんな…。ゆっくり界最速のわたくしが負けるなんて」

目の前で最速のプライドをズタズタにされて頬が真っ赤のきめぇ丸を観察。
こう見てみるときめぇ丸はきめぇくなくも見える。

「それじゃあ罰ゲーム行ってみようか!」
「それは聞いてません」
それだけではどうも面白くないので無理やりいじろう。
頭にちょこんと乗った頭襟についたフサをぐいと引っ張る。
「やめてくださいちぎれてしまいます」
普段困ることのないきめぇ丸の困り顔は結構貴重、面白いので強く引っ張る。
「やめてください本当にちぎれてしまいます」
プチッ!
「あ…」
「ごめんちゃい♪」
「むーしゃ♪むーしゃ♪それなりー♪」
コリコリした食感のフサを肴に見るきめぇ丸のきめぇ顔は至高。

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン
「おのれ!よくも!おのれ!よくも!」


*****


考えていて気になる点が一つ。
俺はそんなに速く走れない。
もし走れたら寝そべりながらこんな妄想できる世界にはいない。
死んでないから幾分かマシか。
確かに面白いが実現は不可能。無駄な考えだったがそれなりに収穫はあった。
ゆっくりの性格を利用するのもいいが、ゆっくりの飾りをいじるとだいぶ面白い。

この前家に侵入してきたゆっくりに飾り破壊を施した時のセリフ。
「れいぶのお゛りぼんになんでごどずる゛の゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」
「まりざのおぼうじ!!まりざのおぼうじがあ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
「ありずのどがいはながぢゅーしゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
うーん、あれはすごいゆっくりできた。


どうせなら飾りを複数個持っているゆっくりが楽しそうだ。
確かゆっくりさなえって飾り2個あったよな。


*****


「ゆっくりしていってくださいね!」
「ああゆっくりしていくよ」
「しんこうすればゆっくりできますよ!ゆっくりしんこうしていってくださいね!!」

さなえの信仰は何のことを言っているのかさっぱりわからないがとりあえず話に乗ったふり。

「ああしんこうしていくよ」
「やりました!しんじゃがふえました!」

ここでさなえを持ち上げておく。
舞い上がったところででこんな話題を振る。

「もっと信者とやらを増やしたいのか?」
「はい!しんこうすればみんながゆっくりできます!!」
「ならその飾りじゃだめだ」
「え?」

頭にハテナの浮かぶさなえ。
そりゃ生まれた時からつけている飾りを否定されたのだから当然だ。

「今つけている飾りだと信者を増やすのは難しい」
「そ、そんなことはありません!」
「その飾りがさなえの信仰力を落としている。信仰力がなかったら信者は増えない」
「これはかなこさまとすわこさまをかたどったとてもしんこうできるおかざりです!!」
「実はお兄さんはさなえの信仰力を上げる飾りを持っている」
「ほんとうですか!」
「本当だ、今からつけてやるからちょっと待ってろ」
プシュ!
「ああ、なんだかねむくなって…」
「安心しろ、目が覚めることには信仰がいっぱいだぞ」
「しんこう…いっぱい……」

睡眠ガスでさなえを眠らせて飾りを付け替える。
形が似てればいいかなーと思って俺が選んだたのは、
上についてる丸っこいものの代わりにマリモ。
髪の毛にくくってあるの細長いものの代わりにうどん。
装着させてみたらマリモは形は多少しっくりこいが色彩が似ているおかげで結構なじんでいるが、
うどんの方はその逆。うどんホワイトが浮きまくっている。

「終わったぞさなえ」
「おはようございます!これでしんこうがふえうへぇぇぇぇ!!」

目覚めた瞬間、頭にのしかかるマリモのふわふわ感と髪にまとわりつくうどんのぬるぬる感で、
全身に悪寒が走りうまく発音できない。

「な、なにをしたんでふうわあぁぁ!!ぜんぜんゆっくりできなはああん!」
「これも信仰のための試練だ!耐えよ、耐えよさなえ!」
「ゆっくりさせてくださっへほおおぉ!」
「ゆっくりを犠牲にしての信仰…すばらしいじゃないか!」
「そんなじょうしきはずれのことがしんこうなわけきひやぁぁふへへ!!」
「そうだ!常識にとらわれていてはいけないんだぞ!」

口を開くたびに「ひやああぁぁぁ」とか「ほおおおぉぉぉ」と声をあげて揺れるさなえ。
その影響で上に乗っけているマリモが崩れ始める。
ボロボロと分解されるマリモはさなえの髪にまとわりついてさらに気持ち悪い感覚を生む。
また髪に巻いておいたうどんもほどけて、身をよじるたびにうどんがしなりさなえの頬を叩く。

「なんかべたべたしまひいいぃぃぃ!」
「神の思し召しだ…」
「しんこうしてくださっているならたすけてくださひいぃぃふうぅふふぅ!!」
「だが断る」
「しんばつがくだりますよほぉほぉぉぉおお!!」
「そーなのかー」

マリモとうどんがとれるまでしばらく放置。
「なにみてるんですかあはほううぅぅう!」
「さなえ」
「そうじゃありませんぐふううふぅぅ!」


「はぁはぁはぁ…」
「どうしちゃったの?信仰力アップのお守り壊しちゃったよ?」
「あんなものでしんこうはあがりません!もとのかざりをかえしてください!」
「ああ、あれか…」
「かなこさまとすわこさまのだいじなおかざりなんです!!」
「捨てた」
「え…」
「捨てた。大事なことっぽいから二回言ってみた」
「そんな…そんな…」

信仰のお飾りがないと自分が維持できなくなるのか、
さなえはそのまま真っ白な灰となり朽ちてしまって…。


*****


違う違う!
きめぇ丸のフサをちぎったような俺とゆっくりの肉体同士のぶつかり合いがない!
飾りって壊してしまえばそれっきり、楽しみがあっという間に終わってしまう。
ならば着脱可能で壊れやすい飾りよりも、元々体から生えているオプションパーツを攻めれば良いのでは?
ゆっくりちぇんやゆっくりおりんなどの耳尻尾のオプションパーツ。
これなら少々強めに引っ張ったり乱暴に扱っても壊れない。
しかも利点として直接ゆっくりの体に触れられ、至近距離でゆっくりの声を堪能できるおまけ付き。

「おにいさん、やめ、ふぁあん」「いたい!おにいさんいたいよ!」
うーむ、想像するだけでワクワクが止まらない。
ここはより脳内変換が楽しいように主に「わふぅ」としか言わないゆっくりもみじにしよう。


*****


「わふぅ!」
「もみじいいい、かわいいよおおもみじいいい!」
まずはスキンシップからだよもみじ!
「もみじをペロペロしちゃうよ!」
「わふぅ?」
「ペロペロペロペロんーまっ!ペロペロペロペロんーまっ!」
「わふふふふうううぅぅぅぅ!!」
あっという間にビショビショのもみじ!
俺のものでいっぱいびしょびしょのもみじ!
フルフルフルフル…
ああ、ビショビショは嫌いなんだね!ごめんよもみじ!
じゃあ次は愛らしい犬耳を口に加えちゃう!
「もみじの耳、もみじの耳ハムハムしちゃう、ハムハムしちゃうううぅぅ!」
「わふうううぅぅぅぅぅ!」
甘噛みしたもみじの耳はとってもモフモフ!
「ハァハァハァすっごいハムハム!やわらかくて気持ちいいよもみじいいぃぃぃぃ!!」
「わふうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
嫌がっているの?そんなわけないよ、うれしいんだよねもみじ!
「そんな激しく動いちゃうなんて感じちゃってるのねえええぇぇぇ!!」
「わぶぶぶぶぶぶぶ…」
「おいしい!もみじのおみみさんすっごいおいしい!」
「わ…ふ…」
疲れてきたもみじ!げんなりしたもみじもかわいい!
耳がべとべとなもみじ!あとでもう一回ぺろぺろしてあげるからそれまで我慢してねもみじ!
「さぁ、次は…もみじの尻尾をモミモミ!!」
「わふぅ!」
尻尾に触れた瞬間にビクンとなるもみじもかわいい!
「モミモミ…モミモミ!モミモミ!!モミモミ!!!」
「わ…わふ!わふぅ!わふううう゛う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!」
尻尾全体を手に包み込み、グーパグーパー!
グーってするたびにもみじのあったかさが伝わるの!
「ねえどんな気持ち?お兄さんに尻尾もみもみされてどんな気持ち??」
「わぶぶぶぶぶぶう゛う゛!!」
今度は尻尾の付け根あたりをモミモミしちゃおうね!
「モミモミ!ここからフサフサがきてるんだぞ!モミモミ!」
「わぶぅ!!!わぶぅ!わふふふふふふふううぅぅぅぅ…」
ここがウィークポイントなんだねもみじ!ならもっといじってあげちゃうよもみじ!
「モーミ♪モーミ♪モミモミ~♪」
「わぶうううぅぅぅおげぇ!」
お口さんが暇そうだねもみじ!
じゃあ君のプリティーな尻尾をその口の中に入れてあげるよ!
「セルフモミモミタイムだよもみじ!ゆっくりモミモミしていってね!!」
「わぶぶぶぶぶ!」
カポッ!
「ん゛ーーーー!!ん゛ーーーーーーー!!!」
自分の体は自分が一番知っているもんねもみじ!
もみじがモミモミしている間にお兄さんはペロペロの続きをしてあげるからね!
「ペロペロハムハム!ペロペロハムハム!」
「ん゛ん゛ん゛ん゛ーーーー!!ん゛ん゛ん゛ん゛ーーーーーー!!!」
ああ、またビショビショもみじ!でもかわいいよもみじ!
今度はもっと入れてみようね!尻尾を根元までお口の中にインするお!!!


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「 も う や め て ! ! 」
「ん?せっかくいいところだったのになさとり」
「あなたの心は読むに堪えない、私の負けよ」

暇なので俺はゆっくりさとりと勝負をしていた。
制限時間内ずっと目を背けずに心を読めればさとりの勝ち。
心を読むことを放棄すれば俺の勝ちというルールだ。

「それにしてもどうしてあなたはゆっくりできないようなことをそれほどまでに考えられるの?」
「ゆっくりが好きだからさ。俺はどうすればゆっくりが喜び笑いゆっくりするのかを理解している。
その行動と反対のことを考えればすぐだ。精神面を狙ったのは、痛みが神経に限られてくる肉体よりも、
無限の可能性のある心の方が強いかなーって思ったから」
「でも最後の方なんて力技じゃない」
「ああ、なんか時間が押してきて急いで考えた結果さ」
「………」
「一応弁解しておくといつもこんなこと考えているわけじゃないからな」

なにはともあれ勝負は俺の勝ち。
さとりの晩御飯は適当ゆっくりフードに決まった。

「…財政事情が厳しいのね」
「そうなんだよ。いくみたいに空気を読んでくれよ」
「仕方ないわね」
「次にお金が入ったら高級どころか最高級のやつやるからさ」
「期待しているわ」


*****


さとりはお兄さんの心を読んでみた。
お金を握りしめてゆっくりショップに入っていくお兄さん。
直後、お金の代わりにゆっくりもみじを抱えながらショップを後にする光景が見えた。
また三ヶ月ほど高級ゆっくりフードを口にできないと思うとさとりはちょっぴり憂鬱になった。




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反省
  • 少しクライシス



今まで書いた作品

  • 初めての制裁
  • 僕のうさばらし
  • ゆっくりは死んだ
  • 見せあいっこ
  • ゆっくりの伝道師

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最終更新:2022年05月19日 14:35