※ゆっくりが現代入りしたとお考え下さい
※虐待成分は少なめです
帰り道、ふと立ち寄ったコンビニでなんとなくスナック菓子を2袋買った。
家に着くと
「しまった…窓開きっぱなしだった…泥棒とか入ってなければいいけど…」
そう思いつつ家に入ると、生首が2つあった。
お分かりだとは思うが、こいつらはゆっくりだ。
成体のれいむ種と赤れいむが1匹ずつ。
幸いなことにまだ家は荒らされていないようだ。
まあ、家には花瓶のような割れ物はないし、ゆっくり対策に食糧庫の戸締りはしっかりしていたので荒らされる心配はないのだが。(食糧庫の戸締りをしっかりしているようなやつがなぜ窓を開けっ放しで出かけたのかという突っ込みは遠慮してほしい。)
「ゆっ!ここはれいむたちのおうちだよ!にんげんさんはたべものをおいてでていってね!」
「いっちぇね!」
定番の「おうち宣言」である。実際に聞いたのは初めてだ。
れいむたちと言っている辺りこいつらは親子なのだろう。
腹立たしいことを言っているが、窓を開けっ放しで出かけた俺の方が明らかに悪い。
最近ゆっくりの被害が近所で出ているのだ。なので対策として食糧庫の戸締りをしっかりしていたのである。
ゆっくりは「害獣」であるという情報しか頭にない。
しかし、ゆっくりを実際に見てみて
「こいつら結構まともに喋るんだなぁ…」
と思い、飼ってみたくなった。
俺は独り暮らしをしているのでペット代わりである。
「でていってっていってるでしょ!きこえないの?ばかなの?」
「ばきゃなの?」
ふと、あることに気が付いた。いや、実際は俺のゆっくりに対する知識があまりないからなのだが。
「たべものって…こいつら饅頭だよな?何か食う必要があるのか?」
と思った。
実際は必要なのだろうが、俺の出した結論は「こいつらに食わせる食い物はねえ」である。
「あー、悪い悪い。無視するつもりはなかったんだ。」
「わかったらさっさとたべものをもってきてね!」
「もっちぇきちぇね!」
「それよりもお前ら、今日から俺がお前らを飼うから。」
「なにいってるの?ここはれいむたちのおうちだよ?なんどもいわせないでよね!」
「ないでよね!」
「うん、決まりだな。俺は鬼意。よろしくな。」
れいむたちが何か言っているが、都合の悪いことを聞く気なんてさらさらない。
放置してしばらくすると、なんとなく買ってきたスナック菓子が食べたくなってきた。
袋を開けて食っていると
「ゆっ!おじさん!それをれいむたちにちょうだい!」
と言ってきた。俺を追い出すのは諦めたのか?
これ以上放置するのもかわいそうだと思い適当に構ってあげることにした。
「(サクサク)見返りは?」
「そんなものないよ!さっさとよこしてね!」
「(サクサク)世の中には等価交換という(ry」
「ゆっ…」
黙り込んでしまった。こいつらに等価交換の意味が分かるのか。感心した。
「ゆ!そうだ!おじさん!このあかちゃんをみてね!」
「(サクサク)ああ…それがどうした?」
「とってもゆっくりしてるでしょ!」
「(サクサク)さあ…」
「こんなにゆっくりしてるあかちゃんをみることができるのはしあわせなんだよ!だからそれをちょうだい!」
「(サクサク)いや、そもそもお前らの言うゆっくりって何?」
「ゆっくりはゆっくりだよ!そんなこともわからないの?ばかなの?しぬの?」
自分なりに「かわいい」ということだと解釈した。
「(サクサク)ああ…んーそうだな…まあ、なんつーか…饅頭にしては形が不細工…かな?」
「れいみゅはぶちゃいくじゃないいいいいい!!!!!」
「どぼじでぞんなごどいうのおおおおお!!??」
すると親れいむは小さく「ゆっ」と言った。何かひらめいたようだ。
ゆっくりしてると不細工と言われるからゆっくりしてない姿を見せればいいとでも思ったのか
「ゆっ!あかちゃんのなきがおもゆっくりしてるでしょ!?」
「おがあじゃんどぼじでぞんなごどいうのおお!!?」
「(サクサク)んー…不細工さが増してなんかキモイ。」
「ゆわあああああああああああああん!!!」
赤ゆっくりが完全に泣き出してしまった。
「ゆがあああああ!!あかちゃんをなかせたじじいはゆっくりしねえ!!」
と言いながら突っ込んできた。一旦食べる手を休め、突っ込んできたれいむをつかむと、適当に前に投げた。
「ゆっ!!!」
壁に激突した。命に別条はないようだ。
「あ~のど渇いたなぁ~」
冷蔵庫を開ける。
「あれっ、お茶切らしてたか。仕方ない、買ってくるか…」
そう言って出かけた。
その頃、ゆっくり達は
「ゆぅ~…」
「おかあしゃんだいじょうぶ?」
「ゆっ!しんぱいかけてごめんね!もうだいじょうぶだよ!」
赤ゆっくりはさっき酷いことを言われたのに忘れているようだ。
ふと、親れいむがあるものを見つけた。
「ゆっ!さっきあのじじいがたべてたのとおなじものがあるよ!」
2袋買ったのはこれを狙っていたとしか思えない。
ついでに鬼意氏はまだ20代である。
まあそれは置いておいて、親ゆっくりが袋を開けようとしている。
「ゆーしょ!ゆーしょ!」
「おかあしゃんがんばって!」
数分後…
「あがないいいい!!!」
それもそのはず。鬼意氏も手で開けようとしていたが結局開かず、ハサミで上部を切って開けたのである。
人間の力で開かないものが饅頭の力で開くはずがない。
「ゆぅー…」
「どうしてあかにゃいのぉ~…」
諦めムードだったが、親れいむは何を思ったのか
「ゆっ!あかないたべものはゆっくりしね!」
と言い出し、スナック菓子の袋の上に乗って暴れだした。
食べ物は死なない。そもそも、開かないのは袋であり食べ物ではない。しかし饅頭ごときにそんなことが分かるはずもなく、暴れ続ける。
一方、帰りが遅い鬼意氏は…
「お、重い…」
肩に担いでいるバッグに入れているとはいえ、2リットル5本は重い。
「ふぅ~…やっと家に着いた…」
扉を開けると
「ゆっ!おじさん!あのたべものあかないよ!」
意味不明な言葉が聞こえてきた。
しかし、少し考えると嫌な予感がしてきたので行ってみる。すると
「なんてこった…」
スナック菓子。だったもの。
袋は完全に平らになっている。恐らく中では全部粉になっているのだろう。
「貴様ら…」
「おじさん!はやくあけてよね!」
「…食い物の恨みは恐ろしいぞ。」
「なにぶつぶついってるの?はやくあけてっていってるのがわからないの?ばかなの?しぬの?」
「…ああ、いいだろう。」
そう言い、袋を持ちものすごい力を込める。
「パーン┗(^o^ )┓三」という大きな音とともに開く。
あまり飛び散らなかったようだ。
「ゆっ!びっくりさせないでよね!ばつとしておじs「食え。」」
そう言うと親れいむの口の中に粉をすごい勢いで入れる。
「…!(ゆっ!息ができないよ!)」
詰める。詰める。詰める。
詰め終えた頃には親れいむは干からびていた。
「もっと…ゆっくり……したかった……」
「おかあしゃああああん!!!」
「やれやれ。こんなことなら飼うんじゃなかったよ。
…お前は見逃してやる。早くこの家から出て行け。」
そう言い、赤れいむを家から追い出す。
しかし、先ほども述べたとおり鬼意氏はゆっくりの生態系に関する知識はない。
もちろん、赤ゆっくりが1人で生き延びることができるわけがなく…
「う~♪あまあまだどぉ~♪」
「だずげでえええ!!おがあじゃあああん!!!」
あえなくれみりゃの餌になりました。ざまあww
あとがき
スナック菓子の食べ過ぎは肥満につながりますよ。
いいオチが思いつかなかった…
いままで書いたもの
「貴様ら…」
「おじさん!はやくあけてよね!」
「…食い物の恨みは恐ろしいぞ。」
「なにぶつぶついってるの?はやくあけてっていってるのがわからないの?ばかなの?しぬの?」
「…馬鹿め。死ぬのはどちらか、分からせてやろう…」
そう言い、ポケットからカードのようなものを出し、何か呟く。
そして、ある物を出し、構える。
極太の光線が放たれる。
ゆっくり達は悲鳴を上げる間もなく消し炭と化した。
そして家の壁にも大きな穴が開いた。
………
「やっちまったZE☆」
何でこんなもの書いたんだろう…
最終更新:2022年04月17日 00:56