「うー!ここからだすんだどぉーー!!さくやーー!!」
「うー!くそじじいここからだせぇぇぇ!!!」
「ええい、うるさい肉まん共が、人様の畑を滅茶苦茶にしておきながら
よくそんな大きな口が叩けるなぁおい。ついでに俺はこないだ二十になったばかりだ。」
この体つきゆふらんは俺の畑でゆっくりゃを虐め、畑がそのとばっちりを食らった。
収穫間近であったその畑の様子には呆然としたが、すぐに二匹に制裁を与えることを考え、
二匹とも捕まえて家に持ち帰った。そして今どういった制裁を与えてやろうかと考えていた所だ。
「羽や四肢を引きちぎるのは…なんかつまらんな
少しひねったものは無いだろうか。」
そう考えていると、子供のころ遊んでいたおもちゃが目に入った。
パーツを組み替えて遊ぶコマのおもちゃだ。
「パーツの組み換えねぇ…よし、これでやってみよう。」
どういった制裁を与えるかを決めた俺はすぐに準備に取り掛かった。
そして、小麦粉と水、包丁を用いた制裁を始めた。
まずはゆふらんからいくとしようか、箱からゆふらんを取り出s
「じねーーー!!じねくそじじい!!!はやぐごごがらだぜぇーー!!!」
箱を開けたとたんに耳をつんざくこの大声、耳がキーンとなったが
泣き喚くゆふらんを取り出し、うるさい口を手でふさぎ
狙いを定めて…
ザクン
「うー!!!!!」
「おし、上手くいった」
狙いを定めて振り下ろされた包丁は見事に頭と体が別れた。
「う゛ーー!!!い゛だい゛ーーーー!!!」
頭と体がサヨナラしたゆふらんは喚きちらしていたが
まだゆっくりゃの作業もあるため、頭だけ箱に戻した。
次に、別の箱からゆっくりゃを取りd
「うーーー!!!さくやーーーー!!!だずげでーーーー!!!」
ゆふらんに劣らない大声を出し、また耳がキーンとなった。
ゆふらんと同じ要領で黙らせ、よ~く狙って…
ザグン
「うーー!!?」
自分の身にいきなり襲ってきた痛みが何なのか、
理解できないゆっくりゃは白目をむいて泡を吹き気を失ってしまった。
「さて、こっからが本番だな」
俺は気絶しているゆっくりゃの頭と、先程頭とサヨウナラした
ゆふらんの体を、小麦粉と水を練ったものでくっつけた。
くっつけてから、上手くいったのだろうかと考えていると
ゆっくりゃが目を覚まし
「うー?おじさんだれだどぉー?ここはれみりゃおぜうさまのおやしきだどぉー♪」
目覚めて早速おうち宣言ですか、はぁ
と呆れていると、ゆふらんの体を手に入れたこのゆっくりゃは
何事も無かったかのようにお得意ののうさつだんす(笑)を踊りだしたではないか!!
「れみ☆りゃ☆う~♪」
しかもいつも見る踊りよりもキレのある踊り…のような気がする!!!
ゆっくりゃは普段からのろまで、飛んでものろまである。
ゆふらんは身体能力に優れ、飛ぶとゆっくりとは比べ物にならない速さである
そんなゆふらんの体を手に入れたのだ、踊りにキレがあってもおかしくは無いだろう
のうさつだんす(笑)を見ながらそういったことを考えていたが、
ゆっくりゃのだった体をみて、箱のゆふらんを思い出した。
箱から出したゆふらんは喚きつかれたのか寝ており、また起きて喚く前に
さっさと頭とゆっくりゃのだった体をくっつけ、目を覚ますのを待った。
「…うー…!くそじじい!」
おお、起きた
「うー!!くそじじい!!しねーーー!!!」
手足をバタバタさせて喚くゆふらん、どうやら制裁は上手く与えることができたらしく
二匹の体を組み替ることができた。
「「!」」
と、ここで二匹の目が合い、ゆっくりゃは怯え、ゆふらんは笑みを浮かべ始めた。
するとゆふらんが飛び掛り、ここでいつもの虐めが始まるのかと思ったが
それは違った。
「うーー!?なんでおいつけないのぉぉぉ!!?」
「うーー?なんだかはやいどぉー♪」
ゆっくりゃはスイスイ飛び回るのに対し、
ゆふらんはのろのろと低空飛行をしていた。おお、ぶざまぶざま。
「うーー!!うーー!!」
「うー♪はやいどぉー♪さすがはこーまかんのおぜうさまだどぉー♪」
昨日畑を荒らしていた時とは全く逆の光景だ、ゆふらんが泣き喚き、
ゆっくりゃが笑顔で飛び回っている。
「うーーー!!ゆっぐりじねぇぇぇ!!!!」
ぽこ
「うー?」
飛んで追いつくのをあきらめたゆふらんは、俺が鼻をかんで丸めたティッシュを
投げ、偶然にもゆっくりゃに当てた。
「うー!なにするんだどぉー!れみりゃはこーまかんのおぜうさまなんだどぉー!」
「うー!!うー!!ゆっぐりじねぇぇぇ!!」
俺の鼻水つきティッシュを投げつけられ怒ったゆっくりゃは、
昨日虐められたことを忘れたのか、ゆふらんに向かって突進した。おお、はやいはやい。
「うー!おぜうさまにひどいことをしたこと、おもいしるんだどぉー!」
ずぶにゅ
「!!?うー!!?」
普段自分がやってる突進を、己の身で知ったゆふらんはただ痛がるしかなかった
(なんで?どうしてゆっくりとしかとべないの?どうしてあいつにやられるの?
なんで?どうして?なんで?どうして?)
呆然としているゆふらんだが、ゆっくりゃは調子に乗り、二度目の突進をした。
「うー!はやくてきもちがいいんだどぉ~~♪」
「……うー…う!?」
またゆっくりゃが自分に向かってきているのに気づいたゆふらんは
ギリギリの所で避け、俺が開けっ放しにしていた窓から飛び去ってしまった
「あ!しまった開けっ放しだったのかよ!」
ゆっくりゃだけは逃がさんと思っていたが、ゆっくりゃもゆふらんを追って
窓から飛び去ってしまった。
「う~♪まつんだどぉ~♪」
「/(^O^)\」
「うー…ゆっくり…しねぇ…」
その後、ゆふらんは森の中で上手くゆっくりゃを撒いたが
それまでに何度か突進を食らっていたこともあり満身創痍となっていた。
さらに、昨日から何も食べておらず、このままだと死ぬのでは悟ったゆふらんは
食料となるゆっくりを探していた、すると運良く
「「「みゃみゃ、きょうもごむーちゃむーちゃちてゆっきゅりちようね!」」」
「「ゆっくりしようね!」」
「うん!ちびちゃんたちといっしょにむーしゃむーしゃしてゆっくりしようね!」
赤ゆ3匹子ゆ2匹親ゆ1匹のれいむ一家が巣から出てきた、これから食料を探すのだろうか。
これはチャンスと感じたゆふらんは、今の自分に出せる
精一杯の速さで赤ゆっくりを捕まえに行った。
「うー!」
「ゆ!ふらんだよ!みんなはおかあさんのうしろにかくれてね!!!」
精一杯とは言え、傷ついた、しかもまだそれほど馴染んでないゆっくりゃの体だ、
親ゆっくりが気づかないほどの速さで向かったとゆふらんは思っているだろうが、
実際その速さは、ゆっくりが普段跳ねて移動する程度の速さしか出てなく
さらに「うー!」なんて声も出すものだから親ゆっくりはすぐに気づいた。
「うー!」
だが、遅いとはいえゆふらんはゆふらん、体のある相手に勝てるわけがないと
思った親ゆっくりは死を覚悟した。
ぶにゅ
「う?」
「ゆ?」
親ゆっくりが思っていたよりもゆふらんの突進は弱く、これなら勝てるのではないか
と親ゆっくりは思い
「みんな!このばかなふらんをやっつけるよ!」
「「「「「ゆー!」」」」」
子供たちに一斉攻撃を指示し、ゆふらんを殺し始めた。
「うー!うー!うー!」
「そんなこうげきでれいむたちにかてるとおもったの?ばかなの?」
「「「「「おお、ぶざまぶざま」」」」」
ゆっくりゃの攻撃によってすでに満身創痍だったゆふらんが抵抗できるはずも無く、
ただただれいむ一家に叩きのめされるだけであった。
「ゆっきゅりちね!」 「ゆっくりしね!」
「ゆっきゅりちね!」
「ゆっくりしんでいってね!!!」
「ゆっきゅりちね!」
「ゆっくりしね!」
それから大分時間がたち、ゆっくり一家は肉まんのペーストを
むーしゃむーしゃしながらゆっくりしていた。
「「「みゃみゃ!これとってもおいちいよ!」」」
「「すっごくゆっくりできるよ!」」
「みんなしっかりたべておおきくなってね!」
一家がゆっくりした時間を過ごしていると、一匹の赤ゆっくりが
少し離れた所でうんうんをし始めた。
「ゆー!ちゅこちちゃべちゅぎちゃったからうんうんするりょ!」
~お食事中の方、大変失礼しました~
「ゆー!ちゅっきりー!」
すっきりした赤ゆっくりは家族の所へ帰ろうとした、すると
「ゆ?」
いきなり何かにつかまれ、赤ゆっくりは空を飛んでいた。
「ゆ~!おちょらをとんでるみちゃい!」
そうやって赤ゆっくりが喜んでいると
「う~♪うまそうだどぉ~♪」
ゆっくりゃだ
この赤ゆっくりはゆっくりゃを見たことは無いが、親から
『ちびちゃんたち!へんなぼうしをかぶったあかいゆっくりにはきをつけてね!
そいつはとてもゆっくりできないゆっくりだよ!』
そう教えられていた…が、所詮小さな餡子脳、そんなことは忘れており
「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」
お決まりの台詞を言う。
「いただきますだどぉ~♪」
そして食われる。
「ごちそうさまだどぉ~♪」
完食。だが髪飾りは嫌いだったのか
「う~♪ぽいするどぉ~♪」
ポイ捨てした。捨てられた髪飾りは親ゆっくりに上手いこと当たり
「ゆ!?これはちびちゃんの!?」
赤ゆっくりが一匹足りないことに気づいた親ゆっくりは
叫んで赤ゆっくりを探し始めた。
「ちびちゃんどこなのぉー!?でてきてぇー!?」
その叫びがゆっくりゃの腹の中でペーストとなっている赤ゆっくりに
聞こえるわけが無く、代わりにゆっくりゃがご馳走の存在に気づいた。
ゆふらんの体を手に入れたゆっくりゃは、ゆっくりゃとは思えない速さで
ご馳走に近づき、赤ゆっくりと子ゆっくりを一匹ずつ手にし、また空へ飛んでいった
「ゆゆ!?またちびちゃんがいないよ!?どうなってるの!?」
親ゆっくりはまた子供が減ったことには気づいたが、連れ去られたことには
気づいておらず、なんだか紅いものが横切ったことは覚えていた。
「いただくどぉ~♪」
そしてまた手につかんだ赤ゆっくりを食うゆっくりゃ、
それをもう一方の手につかまれ、間近で見ている子ゆっくりは
「ままー!!たすけてぇーーー!!!」
力いっぱいに叫ぶが、
「どこなのぉぉぉぉ!!!ちびちゃんでてきてぇぇぇぇ!!!」
あろうことか自分の親の叫びに自分の叫びがかき消されてしまっていた。
「ごちそうさまだどぉ~♪」
そんなことをしているうちに赤ゆっくりは腹の中に逝ってしまい、
ついに子ゆっくりも食われ始めた。
「ままぁぁぁ!!!いたいよぉぉぉぉ!!!たすけてぇぇぇ!!!」
子ゆっくりの必死の叫びも
「どおじてでてこないのぉぉぉぉぉぉ!!!」
親の叫びにかき消され、いつしか親の叫びしか聞こえなくなっていた。
「う~♪あとはおうちにもってかえるんだどぉ~♪」
おなかがいっぱいになったのか、ゆっくりゃは
残っているゆっくりを巣に持ち帰ることにした。
「ゆぅぅ…ちびちゃんたち…」
親ゆっくりはすっかり意気消沈し、残った子ゆっくりと赤ゆっくり一匹ずつと
巣へ帰ろうとしていた
「みゃみゃ、おねぇちゃんちゃちどこいっちゃの?」
「ゆぅぅ…」
子供の問いかけにも答えなくなっていた親ゆっくり、
するといきなり、体が上へ引っ張られてゆくのを感じ、
気が付くと空を飛んでいた。
「ゆうう!?!?ど、どうなってるのぉぉぉ!!?」
親ゆっくりが混乱していると、自分の上から
「まま、おそらをとんでるみたいだよ!」「みちゃいだよ!」
聞きなれた子供の声が聞こえ、上を見るとちゃんと自分の子がいた。
「ゆ!ちびちゃんたちだいじょうぶ!?」
「だいじょうぶだよまま!」「みゃみゃ!」
ホッとした親ゆっくりだが、その子達の上に大きなゆっくりがいるのに気づいた。
「ゆ?だれなの?」
そう問い、返ってきた返事は
「う~♪おいしそうだどぉ~♪」
「ゆううぅぅ!??どぼじてれみりゃがいるのぉぉぉ!!?」
ゆっくりゃがすぐ近くにいるのを知り、少しでも早く距離をとりたいと
思った親ゆっくりは暴れ始めた。
「ゆうぅぅぅ!!れみりゃはゆっくりいそいではなれてね!!!」
「うー!あばれるなどぉー!」
いきなり上へひっぱられ、空を飛んだことに、この親ゆっくりは
ゆっくりゃにつかまれて自分が空を飛んでいること知らず、今はただゆっくりゃから
離れることだけを考え暴れていた、そして
「ゆ!やっとはなれたよ!これでゆっくりでき」
それが親ゆっくりの最後の言葉となった。
「ゆぅぅ!!たすけてぇぇぇ!」「たすけちぇぇぇぇ!」
親ゆっくりに鏡餅のように積まれていた子ゆっくり達も親と一緒に落ちていたが
「う~♪にがさないどぉ~♪」
ゆっくりとはいえぬ速さで子ゆっくり達に近づき、両手でそれぞれつかみ
「う~♪これでゆっくりできるどぉ~♪おうちにかえるどぉ~♪」
と、ノリノリで巣へ帰っていった。
両手にそれぞれつかまれた子ゆっくりと赤ゆっくりは
泡を吹いてとても大人しくしていた。
そして自分の巣が見えてくると、ゆっくりゃは窓に向かい勢いを増して飛んでいった。
「ああ…もったいなかったなぁ…あの二匹…」
せっかく手に入れた二匹をあっさりと逃がした農家のお兄さん(20)は
家で一人ベイブレードをしながら嘆いていた。
「まったく…なんでこんなこt」グワッシャーン「!!?」
いきなり窓が割れる音がして、その部屋へ急いでいくと、その部屋の壁には
頭が潰れて絶命したであろうゆふらんと、その両手には泡を吹いて死んでいたゆっくりれいむの
子と赤子がつかまれていた。
「なんじゃこりゃ?」
いきなり我が家に起こった出来事に呆然としていたが、
よくよく見ると、体はゆふらんなのにペーストに混じって見える帽子は
ゆっくりゃの物であった。
「もしやこいつ…」
俺はあのゆっくりゃが、目が覚めていきなりおうち宣言をしたことを思い出した。
「/(^O^)\」
~終~
最終更新:2022年04月17日 01:08