新年なのでぬるい小ネタを即興で書いてみる。
ホントヌルイです。
書いた人・パロ饅
それは俺が家で
ゆっくり寝正月としゃれ込もうとしたときだ。
ドアをどんどん叩く音がするので開けてみたらゆっくりまりさとれいむ、というオーソドックスな奴らがいた。
「おにいさん、おとしだまをちょうだいね!」
「おとしだまをちょうだいね!」
いきなり、人の家にやってきてお年玉をよこせと恐喝してくるとはふてぇゆっくりもいたものである。
しかし、俺は慌てず騒がず
「よし判った、古式ゆかしいお年玉をやろう」
といってやった。
別にほぉら落とし玉とか言って硬球をぶつけるわけではないのでそれを考えていた人は本当にすまないと思う。
とりあえずはしゃぎ回っている二匹を尻目におれは家に戻り、餅をゆでていた。
今のお年玉の風習は子供達に年神が餅玉をあげることが始まりだった、という。
それをやってやろうというだけだ。 別に他意はない、ないんだよ?
そんなこんなで丸い丸い餅玉が出来た。
俺はドアを開け、
「そぉい!」
おもいっきしまりさとれいむに餅玉を投げつけた。
「「あ、あじゅぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」」
おぉおぉ、いい悲鳴をあげよるわ。
「ど、どぼじでごんなごどずるんだぜ!?」
といち早く餅を剥がしたまりさが叫ぶ。
「昔のお年玉のやりかただからしょうがないよね、そぉれもういっぱぁつ!」
「ゆぎぃぃぃぃぃぃ!!」
数十分後せっかくお年玉をあげたというのに二匹はずいぶんと弱ってしまっていた。
さすがにやりすぎたと思ったのでオレンジジュースをかけ、回復させてから覚ました餅を振舞ってやった。
「「ありがとう、おにぃさん!」」
さっき散々苛めたというに、すぐにこうなる辺り、阿呆、というかなんというか……。
「む〜しゃ♪ む〜しゃ♪ 」
「おいおい、そんなに慌てて食べると……」
「「ゆぐっ!? い、いぎがぐるじぃよ!!」」
あぁ、もう知らね。
寒くなってきたので俺はドアを閉めることにした。
「お、おにぃざん、まりさがおもちをのどにつまらせていきしてないよ! たすけてあげて!!」
「喉もなにも、お前らにないだろが」
「そ、そういえばそうだったよ!!」
なんか色々とイラついてきたので、丁重にお帰り願うべく、対猫式帰宅地忘却法を使って森へと放り投げた。
あとがき。
対猫式帰宅地忘却法とは、ストッキングに猫を詰めて、かなり回すという古典的な方法である。
今回はそれにハンマー投げの要領も加えてお帰り願いました。
蛇足・
「おうちどこぉ!」
「どこにもみあたらないんだぜぇ!!」
自分達の巣のすぐ前を二匹のゆっくりがうろついていたとかいないとか。
最終更新:2009年01月03日 06:26