「「ゆっくりしていってね!!!」」
お互いに挨拶を交わすれいむとまりさ。
二匹は純白の雪原の上でゆったりとしていました。少し急斜面ですが、広いので遊ぶ場所にはもってこいです。
「ゆきさんはつめたいね!」
「そうだね! とってもひんやりして
ゆっくりー♪だね!」
二匹はそのまま力なく雪の中へ顔から倒れました。
そのまま数秒ほどじっとしていると、むくりと起き上がり
「ひんやりー♪」
「ゆっくりー♪」
とても満足そうな顔で喜んでいました。
「ゆっくりまってね!」
「ゆゆ! ゆっくりまたないよ! ゆっくりおいかけてね!」
雪原を走るまりさと、それを追うれいむ。
追いかけっこでもしているのか、二匹は楽しそうに跳ねていました。
「ゆゆ! ゆっくりおいつくっ・・・ゆゆー!」
れいむはここぞとばかりに大きく跳ねると、勢いあまってそのまま雪へ突っ込んでしまいました。
「ゆ! だいじょうぶれいむ? ゆっくりできる?」
まりさはすぐにれいむの傍へ駆けつけると、れいむを起こそうとリボンを「ゆーしょ! ゆーしょ!」と引っ張りました。
「ゆゆーん・・・だいじょうぶだよまりさ! れいむはとってもゆっくりしてるよ!」
「ゆゆ! よかったよれいむ! ゆっくりしようね!」
「ゆっくりしようね!」
そのまま二匹は目を瞑るとスヤスヤと寝息を立てて眠りました。
「ゆ! ゆっくりおきたよまりさ! ゆっくりしていってね!!!」
「ゆがー・・・ゆ! れいむもゆっくりしていってね!!!」
太陽が真上から西へ傾きだした頃、二匹は目を覚ましました。
ぐーという音がれいむのお腹から聞こえてきました。
「まりさ! おなかがすいたからなにかたべものをさがそうね!」
「そうだね! まりさのおうちにきのこさんがあるからそれをたべようね!」
「ゆゆ! きのこさん! きのこさんがあるなんて、まりさはとってもゆっくりしてるね!」
「ゆっへん!」
まりさは褒められたことが嬉しいのか、お腹を大きくつきだしていました。
「それじゃあまりさのおうちにいこうね!」
まりさはそのままポヨンとおうちへ跳ねていきます。
「ゆゆ! まってね! ゆっくりついていくよ!」
れいむをその後を追います。
「まりさのおうちにはむしさんもあるんだよ! ゆっくりたべようね!」
「まりさはすごいんだね!」
「ゆ! れいむにほめられるととってもうれしいy」
「ブラボー! おお…ブラボー!!」
「ゆげぇ!!!」
まさに唐突でした。急にまりさたちの上から、謎の板が飛んできました。
その板の上には人間が乗っていのたですが、ゆっくりの視点からではわかりません。
板はそのまま、まりさの上に乗ると、なにごともなかったかのようにすべっていきました。
「・・・・・・・・・・・・・・ゆ?」
れいむには何が起きたのかわかりません。ただ気づいたらまりさが平べったくなっていました。
真っ白のキャンバスに黒い絵の具が垂れていました。
「ヒャッハー! アウトドアだー!」
また同じような板がまりさの上に乗りました。
そして通り過ぎた後にはもうまりさの姿はありませんでした。
【後書き】
お酒を飲めば良いSSが書ける
そんな風に考えてた時期が俺にもありました・・・吐きそうです。
れみりゃ・・・忙しいので1週間以上後になるかと
by バスケの人
最終更新:2009年01月17日 17:55